FP2級の過去問 2019年1月 実技 問96

【正解 2】

配偶者である里美さんの所得金額は112万円ですので、配偶者特別控除額の早見表から算出します。
勇人さんの所得は700万円ですので、早見表から「納税者の所得900万円以下」で「配偶者の所得110万円超115万円以下」の欄の11万円が配偶者特別控除額になります。

次に、扶養控除額を算出します。扶養控除には大きく分けて3つあります。
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・（一般の）控除対象扶養親族：38万円控除
扶養親族で16歳以上で所得が38万円以下の人

・特別扶養親族：63万円控除
扶養親族で19歳以上23歳未満で所得が38万円以下の人

・老人扶養親族：同居58万円控除、それ以外48万控除
扶養親族で70歳以上で所得が38万円以下の人
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涼太さん 38万円（一般の控除対象扶養親族）
真実さん 63万円（特別扶養親族）
幸子さん 控除なし（同居老親等だが、所得が38万円を超える為）

よって38万円+63万円=101万円が扶養控除の額になります。

補足ですが、2020年から扶養親族の合計所得金額は「38万円」から「48万円」へ変更となります。

【正解２】

（ア）2018年における大場家の所得金額は、
　・勇人さんが700万円（900万円以下）
　・里美さんが112万円（110万円超115万円以下）
なので、配偶者特別控除の早見表（所得税）より、適用を受けることができる配偶者特別控除は「11万円」となります。

（イ）扶養控除は本人と生計を一にする16歳以上が対象で、合計所得金額が38万円以下（※）、給与収入のみの場合は103万円以下であることが必要です。
控除額は38万円ですが、19歳以上23歳未満（特定扶養親族）は63万円となります。

涼太さん、真実さんともに合計所得金額は38万円以下なので扶養控除の対象となり、涼太さん（24歳）は38万円、真実さん（19歳）は「63万円」が控除額となります。

また、幸子さん（80歳）は70歳以上の老人扶養親族で、勇人さんと同居を常況としているため同居老親等に該当しますが、合計所得金額が80万円と38万円を超えているため、扶養控除対象にはなりません。

よって、扶養控除の金額は
38万円＋63万円＝101万円

※2020年分以後、合計所得金額は「48万円」以下となっていますが、給与収入のみの者は2019年分までと変わらず給与収入103万円以下の者、となります。

以上より、（ア）11万円（イ）101万円

正解は2．です。

（ア）配偶者特別控除の早見表より、納税者の所得900万円以下／配偶者の所得110万円超115万円以下の欄を確認します。（勇人さんの所得700万円／里美さんの所得112万円であるため）

（イ）扶養控除とは、生計を一にする合計所得金額が38万円以下の親族がいる場合に適用されます。

・一般の扶養親族：16歳以上19歳未満、23歳以上70歳未満→38万円控除

・特定扶養親族：19歳以上23歳未満→63万円控除

・70歳以上の同居老親等→58万円控除
・70歳以上の同居老親等以外→48万円控除

上記を踏まえて、資料を見ていくと、
涼太さん は38万円控除（一般の控除対象扶養親族に該当）
真実さん 63万円控除（特別扶養親族に該当）
幸子さん 控除なし（同居老親等には該当しますが、所得が38万円を超えているため、控除なし）

38万円＋63万円＝101万円　となります。