FP2級の過去問
2019年5月
学科 問25

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問題

FP技能検定2級 2019年5月 学科 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

下記<X社のデータ>に基づき算出されるX社の株式指標に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
問題文の画像
  • ROE(自己資本当期純利益率)は、15.0%である。
  • PER(株価収益率)は、30.0倍である。
  • PBR(株価純資産倍率)は、4.5倍である。
  • 配当利回りは、30.0%である。

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この過去問の解説 (3件)

01

【正解 4】

[1] 適切
ROE(自己資本比率)は、「当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」で計算します。
ROE = 120億円 ÷ 800億円 × 100 = 15.0% となり、正しいです。

[2] 適切
PER(株価収益率)は、「株価 ÷ 1株当たり当期純利益」で計算します。
1株当たり当期純利益 = 120億円 ÷ 2億株 = 60円
PER = 1800円 ÷ 60円 = 30倍 となり、正しいです。

[3] 適切
PBR(株価純資産倍率)は、「株価 ÷ 1株当たり純資産」で計算します。
1株当たり純資産 = 800億円 ÷ 2億株 = 400円
PBR = 1,800円 ÷ 400円 = 4.5倍 となり、正しいです。

[4] 不適切
配当利回りは、「1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100」で計算します。
1株当たり年間配当金 = 36億円 ÷ 2億株 = 18円
配当利回り = 18円 ÷ 1,800円 × 100 = 1% となるため、誤りです。

参考になった数2

02

【正解 4】

[1]適切
ROE(自己資本当期純利益率)は、自己資本に対する収益性を判断する尺度で、株主が拠出した自己資本を用いてどれだけの利益を上げたかを示しています。

ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100
     =120億円÷800億円×100
     =15.0%

[2]適切
PER(株価収益率)は、企業の利益水準からみて株価の割安・割高を判断する尺度で、以下の式で計算されます。

PER(倍)=株価÷1株あたり純利益(EPS)
     =1,800円÷(120億円÷2億株)
     =30.0倍

[3]適切
PBR(株価純資産倍率)は、企業の資産価値からみて株価の割安・割高を判断する尺度で、以下の式で計算されます。

PBR(倍)=株価÷1株あたり純資産(BPS)
     =1,800円÷(800億円÷2億株)
     =4.5倍

[4]不適切
配当利回りは、株価に対する1株あたりの配当金の割合で、以下の式で計算されます。

配当利回り(%)=1株あたりの配当金÷株価×100
        =(36億円÷2億株)÷1,800円×100
        =1.0%

参考になった数1

03

【正解 4】

[1]適切
ROE(自己資本当期純利益率)とは自己資本(株主が出資した資金)でどれだけ利益をあげられたかをみる指標です。
税引後当期純利益÷自己資本×100で求めます。
120億円÷800億円×100=15%となります。

[2]適切
PER(株価収益率)とは株価が1株あたりの当期純利益の何倍かをみる指標です。
株価÷1株あたりの純利益で求めます。
1,800円÷60円=30倍となります。
※1株あたりの純利益:120億÷2億=60円

[3]適切
PBR(株価純資産倍率)とは株価が1株あたりの純資産の何倍かをみる指標です。
株価÷1株あたりの純資産で求めます。
1,800円÷400円=4.5倍となります。
※1株あたりの純資産:800億÷2億=400円

[4]不適切
配当利回りとは株価に対する配当金の割合です。
1株あたりの配当金÷株価×100で求めます。
18円÷1,800円×100=1%となります。
※1株あたりの配当金:36億÷2億=18円

参考になった数1