FP2級の過去問
2019年9月
実技 問89
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問題
FP技能検定2級 2019年9月 実技 問89 (訂正依頼・報告はこちら)
佐野幸一郎さんは、民間企業に勤務する会社員である。幸一郎さんと妻の恵美さんは、今後の資産形成などについて、FPで税理士でもある阿久津さんに相談をした。なお、<設例>のデータはいずれも2019年9月1日現在のものである。
資料
恵美さんは外貨定期預金に関心をもっている。下記<資料>の外貨定期預金について、満期時の外貨ベースの元利合計額を円転した金額として、正しいものはどれか。
資料
恵美さんは外貨定期預金に関心をもっている。下記<資料>の外貨定期預金について、満期時の外貨ベースの元利合計額を円転した金額として、正しいものはどれか。
- 1,144,000 円
- 1,131,200 円
- 1,113,750 円
- 1,111,000 円
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、4です。
まず、10,000米ドルを満期3カ月(=3/12年)まで保有した場合の利息額を計算します。
預金金利が年5.00%なので、
10,000米ドル × 5.00% × 3/12 = 125米ドル
また、米ドル建ての20%の税金がかかりますから、
利息額は、125米ドル -(125米ドル × 20%) = 100米ドル となります。
よって、元利合計金額(外貨ベース)は
10,000米ドル + 100米ドル = 10,100米ドル となります。
次に、外貨を円にします。ここでは、レートはTTBを使用します。
TTB:110円のため
10,100米ドル × 110円 = 1,111,000円
よって、求める金額は 1,111,000円 になります。
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02
満期時の米ドルベースの税引前利息額は、
10,000米ドル×5%×(3ヶ月/12ヶ月)=125米ドル
利息額には20%の税金が課されるため、税引後利息は
125米ドル×(1-20%)=100米ドル
よって、満期時の元利合計額は
10,000米ドル+100米ドル=10,100米ドル
満期時は、外貨を円に替えるTTBレートが適用されるため、満期時の元利合計額を円転した金額は、
10,100米ドル×110.00円=1,111,000円
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03
まず、10,000米ドルを3ヶ月間、金利年率5%で預けた場合の受取額を算出します。3ヶ月分の利子として
10,000米ドル×5%×3ヶ月/12ヶ月=125米ドル
となります。ただし、利子には20%が税金として源泉徴収されますので、
125米ドル×80%=100米ドル
が実際に受け取ることができる利子となります。
よって、元本と合わせて3ヶ月後の外貨定期預金残高は
10,000米ドル+100米ドル=10,100米ドル
となり、これを日本円に転換します。
為替レートには3つあります。
・TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate)
銀行が顧客に外貨を売るときの為替レートです。
・TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)
銀行が顧客から外貨を買うときの為替レートです。
・TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)
日毎に決まる基準となる為替レートです。仲値とも呼ばれ、これに手数料を加えたものが、それぞれTTS、TTBとなります。
設問では銀行に外貨を買ってもらう場合にあたりますので、TTBの為替レート1米ドル=110円を使用します。よって、
10,100米ドル×110円=1,111,000円
となり、満期時に受け取ることができるのは日本円で1,111,000円となります。
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