FP2級の過去問
2019年9月
実技 問97
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問題
FP技能検定2級 2019年9月 実技 問97 (訂正依頼・報告はこちら)
国内の上場企業に勤務する関根紀行さんは、今後の生活のことなどに関して、FPで税理士でもある山田さんに相談をした。なお、<設例>のデータは2019年9月1日現在のものである。
資料
紀行さんが2019年中に行った国内公募株式投資信託であるRファンドの取引は、下記<資料>のとおりである。紀行さんの2019年分のRファンドに係る譲渡所得の金額として、正しいものはどれか。なお、紀行さんは、2018年以前にRファンドを保有したことはない。また、いずれの取引も基準価額での購入または売却である。
資料
紀行さんが2019年中に行った国内公募株式投資信託であるRファンドの取引は、下記<資料>のとおりである。紀行さんの2019年分のRファンドに係る譲渡所得の金額として、正しいものはどれか。なお、紀行さんは、2018年以前にRファンドを保有したことはない。また、いずれの取引も基準価額での購入または売却である。
- 165,440 円
- 178,400 円
- 200,000 円
- 239,696 円
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この過去問の解説 (3件)
01
譲渡した株式の取得費は、
・2019年1月取得分
100万口×9,400円+手数料20,304円
=960,304円…①
・2019年7月取得分
60万口×11,000円+手数料14,256円
=674,256円…②
①および②より、譲渡した株式の取得単価は
(①+②)÷(100万口+60万口)
=10,216円
これらの株式等を12,000円で100万口譲渡しているため、譲渡収益は、
(12,000円ー10,216円)×100万口=178,400円
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02
正解は、2です。
ファンドの購入価額と手数料から各取得費を算出します。
2019年1月 :9,400円 × 100万口 + 20,304円 = 960,304円
2019月7月 :11,000円 × 60万口 + 14,256円 = 674,256円
同じ投資信託を複数回購入した場合の取得単価は、総平均法に準ずる方法により計算するので、当該ファンド1万口当たりの取得単価は、
(960,304円 + 674,256円) ÷ (100万口 + 60万口) = 10,216円 となります。
次に、2019年9月に基準価額12,000円で100万口を売却しているため、
求める譲渡所得の金額は、
(12,000円 − 10,216円) × 100万口 = 178,400円 となります。
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03
譲渡所得金額は
収入金額−(取得費+譲渡費用)−特別控除額=譲渡所得金額
で求められます。ここでは譲渡費用、特別控除額の記載はありませんので、譲渡にかかった取得費を求めます。
2019年1月に100万口を購入したときの取得費は、
9,400円×100万口+20,304円=960,304円
2019年7月に60万口を購入したときの取得費は、
11,000円×60万口+14,256円=674,256円
となり、1万口当たりの基準価額は
(960,304円+674,256円)÷(100万口+60万口)=10,216円
となります。これが1万口当たりの取得費となります。
2019年9月に100万口売却したときの基準価額は12,000円なので、
譲渡所得金額=収入金額−取得費=12,000×100万口−10,216円×100万口=178,400円
となります。
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