FP2級の過去問
2019年9月
実技 問99

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問題

FP技能検定2級 2019年9月 実技 問99 (訂正依頼・報告はこちら)

国内の上場企業に勤務する関根紀行さんは、今後の生活のことなどに関して、FPで税理士でもある山田さんに相談をした。なお、<設例>のデータは2019年9月1日現在のものである。
資料


素子さんの母の美由紀さんは、2019年10月に70歳になる。美由紀さんは65歳から老齢基礎年金を受給することができたが、繰下げ受給することを考えまだ請求をしていない。美由紀さんが70歳到達月に老齢基礎年金の支給繰下げの申出をした場合、70歳時に受け取る繰下げ支給の老齢基礎年金(付加年金を含む)の額として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては、下記<資料>に基づくこととする。
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この過去問の解説 (3件)

01

2が適切です。

まず老齢基礎年金を計算します。保険料納付済期間が40年(480月)あると満額の780,100円受け取ることができますが、美由紀さんの保険料納付済期間は432月なので、65歳で受け取ることができる老齢基礎年金の額は、

780,100円×432月/480月=702,090円

となります。これを70歳まで5年(60月)繰下げをすると、年金受給額は1ヶ月につき0.7%増えますので

702,090×(1+0.7%×60月)=996,968円(円未満四捨五入)

となります。

次に付加年金です。付加年金は国民年金第1号被保険者と任意加入被保険者が、定額保険料に月額400円を上乗せして納めることで年金額を増やすことができる仕組みです。受け取ることができる額は「200円×付加保険料納付月数」となります。
美由紀さんは付加保険料納付月数が150月ありますので、65歳時には、

200円×150月=30,000円

を受け取ることができます。さらに、付加保険料も繰下げをした場合、老齢基礎年金と同じ割合、1ヶ月につき0.7%ずつ増えますので、70歳時には、

30,000円×(1+0.7%×60月)=42,600円

となります。
よって、70歳時に受け取ることができる繰下げ支給の老齢基礎年金と付加年金の合計は

996,968円+42,600円=1,039,568円

となります。

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02

正解は、2です。

老齢基礎年金の額は、以下の式で算出されます。

 老齢基礎年金の額=満額支給額×保険料納付済月数÷480月

美由紀さんの国民年金保険料納付済期間は432月ですので、老齢基礎年金の金額は、
 780,100円 × 432月 ÷ 480月 = 702,090円 ・・・①


付加保険料を納めた場合は、200円 × 付加保険料納付月数 が付加年金として上乗せ給付されます。
 200円 × 150月 = 30,000円 ・・・②


繰下げ受給すると繰下げ1ヵ月当たり0.7%増額されるので、70歳まで(60月)繰下げしたときの増額率は「 60月 × 0.7% = 42% 」です。

付加年金は老齢基礎年金の繰上げ/繰下げに連動して同じ割合で増減額されるため、老齢基礎年金の金額と付加年金の金額を合算し、増額率を掛けて老齢基礎年金(付加年金を含む)を算出します。

  (① + ②) × (1 + 0.42 )

= (702,090円 + 30,000円) × 1.42

= 1,039,567.8円


よって、(円未満を四捨五入して)1,039,568円 となります。

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03

【正解2】

美由紀さんの老齢基礎年金は、
780,100円×432月/480月=702,090円

これを70歳まで支給繰下げした場合、月あたり0.7%増額されるため、
702,090円×(1+0.7%×60ヶ月)
=996,967.8
→996,968円(円未満四捨五入)…①

また、美由紀さんは付加保険料を150月納めており、付加年金の受給額は「200円×付加保険料納付月数」となります。

よって、付加年金の金額は、
200円×150月=30,000円

70歳まで支給繰下げをすると、付加年金も連動して増額されるため、70歳まで繰下げを行った場合の支給額は
30,000円×(1+0.7%×60ヶ月)=42,600円…②

よって、5年繰下げた場合の支給額は、
①+②
=996,968円+42,600円
=1,039,568円

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