FP2級の過去問
2020年1月
実技 問74

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

FP技能検定2級 2020年1月 実技 問74 (訂正依頼・報告はこちら)

杉野隆司さん( 54 歳)が保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記〈資料〉参照)の保障内容に関する次の記述の空欄( ア )〜( ウ )にあてはまる数値の組み合わせを選びなさい。なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、隆司さんはこれまでに〈資料〉の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。

・ 隆司さんが現時点で、趣味のジョギング中にアキレス腱を断裂し、4 日間入院し、約款所定の手術(給付倍率 10 倍)を 1 回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・ 隆司さんが現時点で、初めてガン(悪性新生物)と診断されて 14 日間入院し、約款所定の手術(給付倍率 40 倍)を 1 回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・ 隆司さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
問題文の画像
  • (ア)5  (イ)364  (ウ)1,860
  • (ア)3  (イ)364  (ウ)1,960
  • (ア)5  (イ)384  (ウ)1,960
  • (ア)3  (イ)384  (ウ)1,860

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

【正解 1】

(ア)5
ジョギング中にアキレス腱を断裂し4 日間入院と手術とありますので、「ケガによる入院と手術」に対して保険金が支払われます。
〈保険証券1〉
手術給付金5万円
〈保険証券2〉
なし
よって5万円が保険会社から支払われます。

(イ)364
ガンによる入院と手術に対して保険金が支払われます。
〈保険証券1〉
三大疾病補償定期保険特約保険金額200万円
疾病入院特約5万円
成人病入院特約5万円
手術給付金20万円
〈保険証券2〉
ガン診断給付金100万円
ガン入院給付金14万円
ガン手術給付金20万円
合計364万円が保険会社から支払われます。

(ウ)1,860
交通事故で死亡した際の保険金額となります。
〈保険証券1〉
終身保険金額150万円
定期保険特約保険金額1,200万円
三大疾病補償定期保険特約保険金額200万円
傷害特約保険金額300万円
〈保険証券2〉
死亡給付金10万円
合計1,860万円が保険会社から支払われます。

〈補足〉
傷害特約保険とは、災害で死亡した場合や所定の身体障害状態になった場合に保険金が支払われる特約です。

災害入院特約とは、「急激」「偶発」「外来」をきっかけにした事故で入院した際に保険金が支払われる特約です。
(ア)は災害入院特約の対象でしたが、入院5日目からの支給でしたので今回給付はありませんでした。

参考になった数3

02

【正解 1】

(ア)隆司さんがアキレス腱を断裂して4日間入院し、約款所定の手術(給付倍率 10 倍)を 1 回受けた場合、保険証券1(定期保険特約付終身保険)では、「災害入院特約」、「手術給付金」によって給付金が支払われます。

・災害入院特約 0円(入院5日目から支払われるため)
・手術給付金 5,000円×10倍=5万円

より、保険証券1による保険金・給付金合計は5万円となります。

また、保険証券2(終身ガン保険)では支払対象となる給付金はありません。

よって、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は「5万円」となります。

(イ)隆司さんが初めてガン(悪性新生物)と診断されて 14 日間入院し、約款所定の手術(給付倍率 40 倍)を 1 回受けた場合、保険証券1(定期保険特約付終身保険)では、「三大疾病保障定期保険特約」、「疾病入院特約」、「成人病入院特約」によって保険金・給付金が支払われます。

・三大疾病保障定期保険特約 200万円
・疾病入院特約 5,000円×(14日ー4日)=5万円
・成人病入院特約 5,000円×(14日ー4日)=5万円
・手術給付金 5,000円×40倍=20万円

より、保険証券1による保険金・給付金合計は、
200万円+5万円+5万円+20万円=230万円となります。

また、保険証券2(終身ガン保険)では、「ガン診断給付金」、「ガン入院給付金」、「ガン手術給付金」が支払われます。

・ガン診断給付金 100万円
・ガン入院給付金 1万円×14日=14万円
・ガン手術給付金 20万円

より、保険証券2の保険金・給付金合計は、
100万円+14万円+20万円=134万円となります。

よって、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は230万円+134万円=「364万円」となります。

(ウ)隆司さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険証券1(定期保険特約付終身保険)では、「終身保険」、「定期保険特約」、「三大疾病保障定期保険特約」、「傷害特約」によって保険金・給付金が支払われます。

・終身保険   150万円
・定期保険特約 1,200万円
・三大疾病保障定期保険特約 200万円
・傷害特約   300万円

より、保険証券1による保険金・給付金合計は、
150万円+1,200万円+200万円+300万円=1,850万円、となります。

また、保険証券2(終身ガン保険)では、「死亡給付金」として10万円が給付されます。

よって、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は1,850万円+10万円=「1,860万円」となります。

以上より、(ア)5(イ)364(ウ)1,860

参考になった数1

03

【正解 3】

(ア)
ジョギング中のケガは災害入院特約の対象となりますが、入院期間が4日のため保険金は支払われません。
手術給付金のみ支払われます。

5,000円 × 10倍 = 5万円 となります。

(イ)
がんは、三大疾病保障定期保険特約保険、疾病入院特約、成人病入院特約の対象となります。

<保険証券1>
三大疾病保障定期保険特約保険 : 200万円
疾病入院特約 : 5,000円 × 10日 = 5万円
成人病入院特約 : 5,000円 × 10日 = 5万円
手術給付金 : 5,000円 × 40倍 = 20万円

<保険証券2>
ガン診断給付金 : 100万円
ガン入院給付金 : 1万円 × 14日 = 14万円
ガン手術給付金 : 20万円

合計で 364万 となります。

(ウ)
三大疾病保障定期保険特約保険は、保険金を受け取る前に死亡または高度障害になった場合にも保険金が支払われます。
終身保険と定期保険特約保険は、死因に関わらず保険金が支払われます。
傷害特約保険は、事故の日から180日以内に死亡した場合に保険金が支払われます。

<保険証券1>
三大疾病保障定期保険特約保険 : 200万円
終身保険 : 150万円
定期保険特約保険 : 1,200万円
傷害特約保険 : 300万円

<保険証券2>
死亡給付金 : 10万円

合計で 1860万円 となります。

参考になった数0