FP2級の過去問
2020年1月
実技 問101

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

FP技能検定2級 2020年1月 実技 問101 (訂正依頼・報告はこちら)

進太郎さんは、正樹さんの大学進学を控えて奨学金や教育ローンに関心をもち、FPの長谷川さんに質問をした。長谷川さんが日本学生支援機構の貸与型奨学金(第一種・第二種)および日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)について説明する際に使用した下表の空欄( ア )〜( ウ )にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
<設例>
問題文の画像
  • ( ア )主に学生・生徒の保護者  ( イ )いつでも可能      ( ウ )借入日の翌月または翌々月の返済希望日
  • ( ア )学生・生徒本人      ( イ )決められた募集期間内  ( ウ )借入日の翌月または翌々月の返済希望日
  • ( ア )主に学生・生徒の保護者  ( イ )決められた募集期間内  ( ウ )卒業後
  • ( ア )学生・生徒本人      ( イ )いつでも可能      ( ウ )卒業後

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

【正解2】

日本学生支援機構の貸与型奨学金における貸付(貸与)対象者は、「学生・生徒本人」となります。
また、「決められた募集期間内」に申し込まないと、奨学金の貸与を受けることができません。

さらに、日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)における返還(返済)は、「借入日の翌月または翌々月の返済希望日」からの開始となりますが、在学期間中は元金の返済を据え置き、利息のみの返済とすることも可能です。

以上より、( ア )学生・生徒本人( イ )決められた募集期間内( ウ )借入日の翌月または翌々月の返済希望日

参考になった数3

02

【正解 : 2】

(ア) 日本学生支援機構の貸与型奨学金の貸付(貸与)対象者
 →学生・生徒本人のみです。保護者は対象外です。

(イ) 日本学生支援機構の申し込み時期
 →決められた募集期間内です。いつでも可能ではありません。

(ウ) 日本政策金融公庫の返還(返済)開始
 →借入日の翌月または翌々月の返済希望日です。卒業後からではありません。

【詳細解説】
日本学生支援機構の奨学金(貸与型奨学金)と、日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)には、以下の表に示す通り7つの違いがあります。

①返済者 
【貸与型奨学金】 学生・生徒本人
【国の教育ローン】主に学生・生徒の保護者

②申し込み時期
【貸与型奨学金】 決められた募集期間内
【国の教育ローン】いつでも可能

③資金の受け取り方
【貸与型奨学金】 毎月定額
【国の教育ローン】一括

④資金の受け取り方
【貸与型奨学金】 毎月最大12万円(入学時の増額可能)
【国の教育ローン】最大350万円(海外留学の場合は最大450万円)

⑤返済期間
【貸与型奨学金】 最長20年
【国の教育ローン】最長15年

⑥金利
【貸与型奨学金】 利率固定方式 or 利率見直し方式から選択
【国の教育ローン】固定金利

⑦返済開始
【貸与型奨学金】 卒業後
【国の教育ローン】借入日の翌月または翌々月の返済希望日


※①返済者は、貸与型奨学金が学生生徒本人のみに対し、国の教育ローンは親が返済することが可能です。

※②申し込み時期は、貸与型奨学金が決められているのに対し、国の教育ローンはいつでも申し込むことができます。

※③金利は、一般的に貸与型奨学金が国の教育ローンよりも低いです。
貸与型奨学金が利率固定方式or利率見直し方式から選択可能で、上限が3%と決まっており、令和2年11月時点では1%以下です。それに対し国の教育ローンは令和2年11月時点で1.68%です。

参考になった数1

03

正解は、2です。

(ア)日本学生支援機構の奨学金は、「学生、生徒本人」がお金を借りる制度です。
(イ)日本学生支援機構の奨学金を借りるためには、「基本的に決められた募集期間内」に申し込みをする必要があります。
(ウ)国の教育ローンの返済開始時期は、「借入日の翌月または、翌々月の返済希望日」です。

【教育資金のまとめ】
《日本政策金融公庫が貸し付ける国の教育ローン》
融資制度:学生一人につき350万円(海外留学の場合は、450万円)返済期間は原則15年以内
資金使途:入学金、授業料、住居費、受験料、パソコン購入代も可能
融資対象:学生・生徒の保護者
利用条件:子供の人数に応じて世帯ごとの年収制限があるが、学生本人の学力は考慮されない。

《日本学生支援機構の奨学金》
種類:「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」がある。貸与型奨学金の中には、第一種奨学金と第二種奨学金がある。第一種奨学金は無利子の貸与制度である。
対象:学生・生徒本人
選考:所得・学力等の所定の要件を満たす必要がある
返済:給付型は返済義務はないが、学業成績不振など適格要件を満たさない場合は打ち切りもある。

参考になった数1