FP2級の過去問
2020年9月
実技 問73
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問題
FP技能検定2級 2020年9月 実技 問73 (訂正依頼・報告はこちら)
鶴見さんは、所有しているアパートを賃貸するに当たり、FPの榎田さんに借家契約の説明を受けた。借地借家法に基づく借家契約に関する下表の空欄( ア )~( エ )に入る最も適切な語句を語群の中から選び、その語句の組み合わせが正しい選択肢を選びなさい。なお、同じ語句を何度選んでもよいこととする。
- ( ア )1 ( イ )3 ( ウ )4 ( エ )6
- ( ア )2 ( イ )3 ( ウ )4 ( エ )5
- ( ア )2 ( イ )4 ( ウ )3 ( エ )6
- ( ア )1 ( イ )4 ( ウ )4 ( エ )5
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この過去問の解説 (3件)
01
定期借家制度は、期間の満了によって必ず契約が終了する賃貸契約の制度です。従来は、賃貸人が契約の更新を拒否することができない普通借家契約のみでした。立場の弱い賃借人を保護するための普通借家制度でしたが、賃貸人の契約期間に対する様々なニーズに対応するために、定期借家制度は2000年3月に施行されました。
(ア)2
定期借家契約は、公正証書等の書面によってしなければなりません。一方、普通借家契約は口頭でも書面でも認められます。
(イ)3
普通借家契約では、賃貸人に正当な事由がなく、賃借人が希望する限り更新されます。正当な事由には、建物の建替えの必要性、賃貸人の居住の必要性などが考えられます。
(ウ)4
定期借家契約では、期間満了で契約は終了し、更新されません。ただし、互いの合意で再契約することは可能です。
(エ)5
1年未満の普通借家契約は、期間の定めのない契約とみなされます。
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02
【不動産:不動産の取引】
についての問題です。
(ア)「定期借家契約の契約方法は2.公正証書等の書面による。」
(ウ)「定期借家契約の契約の更新は4.期間満了により終了し、更新されない。」
が正です。
定期借家契約は、オーナーが一時的に不在の間だけ自宅を貸し出したい場合や取り壊しが決まっている物件で用いられることがあります。借主からすると居住期間が定められているものの家賃や初期費用のコストを抑えれるメリットがあります。
期間が決められている為、口頭でなく公正証書等の書面によって契約し、もちろん契約の更新はできません。期間の設定はオーナー都合の為、1年未満の契約も有効です。
(イ)「普通借家契約の契約更新は3.賃貸人に正当事由がない限り更新される。」
(エ)「普通借家契約の1年未満の契約期間は5.期間の定めのない契約とみなされる。」
が正です。
普通借家契約は賃貸借契約で95%程度を占める一般的な契約です。
契約期間について基本的には1年以上で設定し、1年未満の契約期間は期間の定めのない契約となります。2年更新とするところが多いようです。
契約方法は口頭でも書面でも可能です。
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03
(ア)
普通借家契約の契約方法には制限がなく、口頭でも契約は成立します。一方、定期借家契約の場合は、「公正証書等の書面による」契約のみ有効です。
(イ)
普通借家契約には更新があり、賃貸人に正当事由がない限り更新されます(貸主からの更新拒絶には正当事由が必要です)。
(ウ)
定期借家契約は更新がなく、期間満了により終了し、更新されません(ただし、再契約は可能です)。
(エ)
普通借家契約の契約期間は1年以上で定めるため、1年未満の期間の定めは、期間の定めのない契約とみなされます。
以上より、(ア)2(イ)3(ウ)4(エ)5
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