FP2級の過去問 2021年1月 実技 問62
この過去問の解説 (3件)
1 .〇
本原則では、金融事業者は顧客の資産状況、取引経験、知識等を把握し、当該顧客にふさわしい金融商品の販売、推奨等を行うべきだとしています。
2 .×
本原則は、金融事業者がとるべき行動について、金融庁が詳細に規定する「ルールベース・アプローチ」だけではなく、原則だけを定義し、各金融事業者が各々の立場に応じて原則を実践するための行動を判断する「プリシンプルベース・アプローチ」を組みあわせるべきだとしています。
3 .〇
金融事業者が、本原則を採択したうえで、自らの状況等に照らし、本原則の一部を実施しない場合は、その理由や代替策を十分に説明することが求められています。
4 .〇
本原則を採択する場合、金融事業者は策定した業務運営に関する方針を定期的に見直す必要があります。
正解は2です。
フィデューシャリー・デューティーとは、顧客の資産を預かる金融業者等は、顧客の利益を最大にすることを目標とし、利益に反する行為は行ってはいけないという方針のことを指します。
1.適切です。
金融業者等は、顧客の資産状況、取引経験、知識等を把握し、当該顧客にふさわしい金融商品の販売、推奨等を行う必要があります。
2.不適切です。
本原則は、金融事業者がとるべき行動について、金融庁が詳細に規定する「ルールベース・アプローチ」だけではなく、各金融事業者がサービス向上に向けて取り組む「プリシンプルベース・アプローチ」も取り込むべきとしています。
3.適切です。
金融事業者が、本原則を採択したうえで、自らの状況等に照らし、本原則の一部を実施しない場合は、その理由や代替策を十分に説明することが必要です。
4.適切です。
本原則を採択する場合、顧客へ常に最大限の利益を提供するために、金融事業者は策定した業務運営に関する方針を定期的に見直す必要があります。
正解は 2 です。
1.適切です。
本原則では、金融事業者は、顧客の資産状況、取引経験、知識及び取引目的・ニーズを把握し、当該顧客にふさわしい金融商品・サービスの組成、販売・推奨等を行うべきであるとしています。
2.不適切です。
本原則でのアプローチとしては、金融事業者がとるべき行動について詳細に規定する「ルールベース・アプローチ」だけではなく、金融事業者が各々の置かれた状況に応じて、形式ではなく実質において顧客本位の業務運営を実現することができるよう、「プリンシプルベース・アプローチ」を採用しています。
3.適切です。
金融事業者が本原則を採択する場合において、自らの状況等に照らして実施することが適切でないと考える原則があれば、一部の原則を実施しないことも想定していますが、その際には、それを「実施しない理由」等を十分に説明することが求められます。
4.適切です。
金融事業者は、顧客本位の業務運営を実現するための明確な方針を策定・公表するとともに、当該方針に係る取組状況を定期的に公表すべきであり、当該方針は、より良い業務運営を実現するため、定期的に見直されるべきであるとされています。
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