FP2級の過去問
2021年1月
実技 問72
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問題
FP技能検定2級 2021年1月 実技 問72 (訂正依頼・報告はこちら)
FPの安西さんは相談者の井上さんが契約している生命保険の保険料支払いができなかった場合の流れについて説明を求められた。FPの安西さんが説明した下記の記述の空欄(ア)~(エ)にあてはまる語句の組み合わせとして、適切なものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。
井上さんが契約している保険契約
・保険種類:個人年金保険A 解約返戻金:あり
・保険種類:定期保険B 解約返戻金:なし
FPの安西さんの説明
・「個人年金保険A、定期保険Bともに払込期日までに保険料の払込みができなかった場合でも( ア )期間内に保険料を支払えば、保険契約を継続させることができます。」
・「個人年金保険Aは( ア )期間内に保険料が払えなかった場合でも、( イ )によって解約返戻金の範囲内で保険会社が保険料を立て替えることにより契約は継続します。」
・「定期保険Bは( ア )期間内に保険料の払込みがない場合、保険契約は( ウ )します。ただし( ウ )した場合でも保険会社が定める期間内に( エ )の手続きを取り、保険会社の承諾を得て未払いの保険料と利息を払い込めば、契約を有効に戻すことができます。」
井上さんが契約している保険契約
・保険種類:個人年金保険A 解約返戻金:あり
・保険種類:定期保険B 解約返戻金:なし
FPの安西さんの説明
・「個人年金保険A、定期保険Bともに払込期日までに保険料の払込みができなかった場合でも( ア )期間内に保険料を支払えば、保険契約を継続させることができます。」
・「個人年金保険Aは( ア )期間内に保険料が払えなかった場合でも、( イ )によって解約返戻金の範囲内で保険会社が保険料を立て替えることにより契約は継続します。」
・「定期保険Bは( ア )期間内に保険料の払込みがない場合、保険契約は( ウ )します。ただし( ウ )した場合でも保険会社が定める期間内に( エ )の手続きを取り、保険会社の承諾を得て未払いの保険料と利息を払い込めば、契約を有効に戻すことができます。」
- (ア)払込猶予 (イ)自動振替貸付 (ウ)失効 (エ)復活
- (ア)払込待機 (イ)契約者貸付 (ウ)消滅 (エ)復活
- (ア)払込猶予 (イ)契約者貸付 (ウ)消滅 (エ)更新
- (ア)払込待機 (イ)自動振替貸付 (ウ)失効 (エ)更新
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 1 です。
・「個人年金保険A、定期保険Bともに払込期日までに保険料の払込みができなかった場合でも( 払込猶予 )期間内に保険料を支払えば、保険契約を継続させることができます。」
・「個人年金保険Aは( 払込猶予 )期間内に保険料が払えなかった場合でも、( 自動振替貸付 )によって解約返戻金の範囲内で保険会社が保険料を立て替えることにより契約は継続します。」
・「定期保険Bは( 払込猶予 )期間内に保険料の払込みがない場合、保険契約は( 失効 )します。ただし( 失効 )した場合でも保険会社が定める期間内に( 復活 )の手続きを取り、保険会社の承諾を得て未払いの保険料と利息を払い込めば、契約を有効に戻すことができます。」
他の語句の説明は下記の通りです。
・払込待機:このような言葉は保険では使用しません。
・契約者貸付:解約返戻金の範囲内で保険会社からお金を借りることです。
自動振替貸付とは、契約を失効させないための保険料の立替え制度で、金銭の貸付ではありません。
・消滅:死亡保険金の支払いや解約によって保険契約が終了することです。復活はできません。
失効とは、保険料を期日までに支払わなかったために保障がなくなることで、保険料と利息の払込みにより復活が可能です。
・更新:満期を迎えた保険契約を新たに継続することです。
復活とは、失効した契約を元に戻す手続きのことです。
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02
正解は1です。
ア.「払込猶予」期間が適切です。
払込期日までに保険料の払い込みができなかった場合、払込猶予期間中に支払えば保険契約を継続させることが可能です。
イ.「自動振替貸付」が適切です。
個人年金保険Aは、払込猶予期間内に保険料が払えなかった場合でも、自動振替貸付によって解約返戻金の範囲内で保険会社が保険料を立て替えることにより契約は継続します。
なお、「契約者貸付」とは解約返戻金の範囲内で保険会社からお金を借りて支払う制度のことを指します。
ウ.「失効」が適切です。
定期保険Bは支払猶予期間内に保険料の払込みがない場合、保険契約は失効します。
なお、「消滅」とは、解約や死亡などの理由によって契約が終了することをさします。
エ.「復活」が適切です。
定期保険Bは支払猶予期間内に保険料の払込みがない場合、保険契約は失効しますが、保険会社の承諾後に、利息や未払いの保険料を支払うことで復活することが可能です。
なお、「更新」は、契約満了を迎えた保険に継続して加入する際に使用されます。
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03
(ア)について
払込期日までに保険料の払い込みができなかった場合に保険契約を継続させる制度は、「払込猶予」制度です。
(イ)について
払込猶予期間内に保険料が払えなかった場合に保険会社が、解約返戻金の範囲内で保険料を自動的に立て替えて契約を継続させる制度は、「自動振替貸付」です。
なお、「契約者貸付」は、解約返戻金の一定割合の範囲内で解約返戻金を担保に保険会社から融資を受ける制度です。
(ウ)払込猶予期間を過ぎても保険料の払い込みがなく、また自動振替貸付の適用もない場合、その保険契約は、「失効」します。効力を失うだけで、消滅するわけではありません。
なお、「消滅」の場合は、死亡保険金の支払いや解約によって保険契約が終了しますので、復活はできません。
(エ)保険契約が失効した場合でも所定の期間内に、「復活」の手続きを取り、保険会社の承諾を得て滞納した保険料と利息を支払えば、保険契約を有効に戻すことができます。
なお、「更新」とは、満期を迎えた保険契約を新たに継続することです。
よって、(ア)払込猶予 (イ)自動振替貸付 (ウ)失効 (エ)復活 になります。
正解は、1です。
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