FP2級の過去問
2021年1月
実技 問78

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

FP技能検定2級 2021年1月 実技 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

佐野さん(67歳)の2020年分の収入等は下記のとおりである。佐野さんの2020年分の所得税における総所得金額を以下の選択肢から選べ。なお、記載のない条件については一切考慮しないこと。
問題文の画像
  • 160万円
  • 170万円
  • 180万円
  • 190万円

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4です。

3つの収入にそれぞれ分けて考えます。

《アルバイト収入》
「給与所得」となり、所得金額は「給与所得 − 給与所得控除」で算出します。

給与所得控除額(最低55万円以下)ですから、0円となります。

《年金収入》
老齢年金と企業年金は公的年金等に係る「雑所得」となり、その所得金額は「公的年金等収入 − 公的年金等控除額」で算出します。

佐野さんは67歳で、年金収入は300万円です。
速算表<65歳以上>より、公的年金等控除額は110万円となります。
よって、雑所得 = 300万円 − 110万円 = 190万円となります。

《生命保険の満期保険金》
生命保険の満期保険金に係る「一時所得」は、特別控除額(50万円以下)ですから、0円となります。

3つを合算すると、
0円 + 190万円 + 0円 = 190万円 となります。

参考になった数5

02

正解は 4 です。

総所得金額190万円の算出手順は下記の通りです。

・アルバイト収入
給与所得:50万円 − 給与所得控除55万円 ≒ 0円

・生命保険の満期保険金(一時金)
一時所得:50万円 − 特別控除額50万円 = 0円

・老齢厚生年金および企業年金
雑所得:300万円 − 公的年金等控除額110万円 = 190万円


→ 総所得金額:0円 + 0円 + 190万円 = 190万円

なお、問題文に「記載のない条件については一切考慮しない」とありますので、基礎控除の48万円は計算に含みません。

参考になった数2

03

正解は4です。

・アルバイトによる収入において、基礎控除額は55万円とされています。

佐野さんのアルバイト収入は50万円であるため、その収入の全てが控除の対象となります。

・老齢年金と企業年金は公的年金等に係る雑所得となり、その所得金額は設問の計算式より110万円となります。

よって、300万円 − 110万円 = 190万円 となり、190万円が雑所得となります。

・生命保険における満期保険金は一時所得に分類され、特別控除50万円が適用されます。

佐野さんの保険金は50万円であるため、保険金の全てが控除の対象となります。

これらより、本設問における佐野さんの所得は190万円となります。

参考になった数1