FP2級の過去問
2021年5月
実技 問71

【正解１】

（ア）9万円

明彦さんが足を骨折して12日間入院し（手術は受けていない）、退院日の翌日から約款所定の期間内に10日間通院した場合に保険会社から支払われる保険金・給付金は以下の通りです。

＜保険証券１＞

・災害入院給付金　5,000円×12日＝6万円

・通院給付金　　　3,000円×10日＝3万円

小計　9万円

＜保険証券２＞

・支払なし

よって、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は、9万円となります。

（イ）170万円
明彦さんが初めてがん（悪性新生物）と診断されて20日間入院し、その間に約款所定の手術（給付倍率40倍）を1回受けた場合に保険会社から支払われる保険金・給付金は以下の通りです。

＜保険証券１＞

・疾病入院給付金　5,000円×20日＝10万円

・手術給付金　　　5,000円×40倍＝20万円

小計　30万円

＜保険証券２＞

・がん診断給付金　100万円

・がん入院給付金　1万円×20日＝20万円

・がん手術給付金　20万円

小計　140万円

よって、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は、30万円＋140万円＝170万円となります。

（ウ）110万円

・明彦さんが現時点で、交通事故で死亡（入院・手術なし）した場合に保険会社から支払われる保険金・給付金は以下の通りです。

＜保険証券１＞

・死亡保険金　　　100万円

小計　100万円

＜保険証券２＞

・死亡給付金　　　10万円

小計　10万円

よって、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は、100万円＋10万円＝110万円となります。

以上より、（ア）9万円（イ）170万円（ウ）110万円

正解は「ア：9万円　　イ：170万円　　ウ：110万円」です。

［ア］9万円

保険証券1より

災害入院給付金 5,000円/日×12日＝6万円

通院給付金 3,000円/日×10日＝3万円

以上 合計 6万円＋3万円＝9万円

［イ］170万円

保険証券1より

疾病入院給付金 5,000円/日×20日＝10万円

手術給付金（給付倍率が入院給付金日額の40倍）5,000円×40倍×1回＝20万円

保険証券2より

がん診断給付金 100万円

がん入院給付金 1万円/日×20日＝20万円

がん手術給付金 20万円×1回＝20万円

以上 合計 10万円＋20万円＋100万円＋20万円＋20万円＝170万円

［ウ］110万円

保険証券1より

死亡保険金 100万円

保険証券2より

死亡給付金 10万円

以上 合計 100万円＋10万円＝110万円

正解は 1 です。

支払われる保険金・給付金の算出手順は下記の通りです。

（ア）

保険証券1：医療保険

・災害入院給付金　日額5,000円 × 12日間 ＝ 60,000円

・通院給付金　日額3,000円 × 10日間 ＝ 30,000円

保険証券2：終身がん保険

給付なし

→合計90,000円

（イ）

保険証券1：医療保険

・疾病入院給付金　日額5,000円 × 20日間 ＝ 100,000円

・手術給付金　入院給付日額5,000円 × 40倍 ＝ 200,000円

保険証券2：終身がん保険

・がん診断給付金　1,000,000円

・がん入院給付金　日額10,000円 × 20日間 ＝ 200,000円

・がん手術給付金　200,000円

→合計1,700,000円

（ウ）

保険証券1：医療保険

・死亡保険金　100万円

保険証券2：終身がん保険

・死亡給付金（がん以外による死亡）　10万円

→合計110万円