2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2021年5月
問96 (実技 問96)
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問題
FP技能検定2級 2021年5月 問96(実技 問96) (訂正依頼・報告はこちら)
<設例>
下記<資料>は、隆行さんの2020年(令和2年)分の「給与所得の源泉徴収票」(一部省略)である。<資料>の空欄[ ア ]にあてはまる所得控除の額の合計額を計算しなさい。なお、真理さんおよび亮介さんの合計所得金額はそれぞれ48万円以下である。また、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。
下記<資料>は、隆行さんの2020年(令和2年)分の「給与所得の源泉徴収票」(一部省略)である。<資料>の空欄[ ア ]にあてはまる所得控除の額の合計額を計算しなさい。なお、真理さんおよび亮介さんの合計所得金額はそれぞれ48万円以下である。また、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。
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この過去問の解説 (3件)
01
【正解2】
<資料>によると、配偶者控除「有」に〇がついており、扶養親族人数は1人なので、
隆行さんが適用を受けられる所得控除は、
基礎控除 48万円
配偶者控除 38万円
一般扶養控除 38万円
社会保険料控除 120万円
生命保険料控除 4万円
地震保険料控除 2万円
よって、所得控除の合計は、
48万円+38万円+38万円+120万円+4万円+2万円
=250万円
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02
正解は 2 です。
本問で求めるのは、給与収入から控除できる所得控除の金額です。
所得控除は全部で15種類あり、本問のケースでは次の6つの所得控除が受けられます。
・基礎控除 48万円:納税者本人が受けられるもの
・配偶者控除 38万円:納税者の配偶者の所得が48万円以下の場合に受けられるもの
・一般扶養控除 38万円:納税者の扶養家族の所得が48万円以下の場合に受けられるもの
・社会保険料控除 120万円:納税者本人が支払った社会保険料が全額控除されるもの
・生命保険料控除 4万円:生命保険契約の保険料を支払った場合に、一定の金額が控除されるもの
・地震保険料控除 2万円:火災保険の地震保険料を支払った場合に、一定の金額が控除されるもの
⇒所得控除の合計額:250万円
なお、住宅ローン控除については、本問で問われている所得控除ではなく、確定した所得税・住民税から差し引く税額控除ですので、計算には含みません。
全部で15種類ある所得控除には、他に次のものがあります。
・配偶者特別控除
・障害者控除
・寡婦(寡夫)控除
・ひとり親控除
・勤労学生控除
・雑損控除
・医療費控除
・寄附金控除
・小規模企業共済等掛金控除
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03
源泉徴収票を用いた問題は、比較的出題されますが、苦手な方にはとても難しい内容です。
タックスが得意な方は落とさないようにしなければなりませんが、苦手な方は計算問題で時間もかかるため、他の問題から解いても良いかもしれません。
得意不得意が分かれる問題なので、しっかり対策しておきましょう。
今回は(ア)である所得控除額を求める問題です。
所得控除はいくつもありますが、今回使える所得控除の種類と金額を見ていきましょう。
〇配偶者控除
まずは源泉徴収票の「(源泉)控除対象配偶者の有無等」の有に〇が付けられているのが分かります。
なので配偶者控除を受けることができます。
そして真理さんの合計所得金額が48万円以下と問題文にあるため、配偶者控除として38万円受けることができます。
38万円
〇扶養控除
次に源泉徴収票の「控除対象扶養親族の数(配偶者を除く。)」のその他に「1」と記載があります。
そのため今回はこどもに対して扶養控除を受けることができます。
ちなみに、扶養控除を受けられる子どもは長男の亮介さんです。
長女の奈美さんは会社員なので、奈美さんは扶養に入ることはできません。
合計所得金額が48万円以下と記載もあるので、亮介さんの扶養控除は38万円となります。
38万円
その他、源泉徴収票に記載のある所得控除を探します。
〇社会保険料控除額
(健康保険や厚生年金のために支払った社会保険料はその全額が社会保険料控除の対象となります。)
120万円
〇生命保険料控除額
4万円
〇地震保険料控除額
2万円
※住宅ローン控除は税額控除のため、所得控除を計算する際は計算に入れてはいけません。
〇基礎控除
納税者の合計所得が2,500万円以下であれば、基礎控除を受けることができます。
隆行さんの給与収入は840万円なので、48万円の基礎控除を受けることができます。
48万円
各控除額を足します。
38万円+38万円+120万円+4万円+2万円+48万円
=250万円
この問題は、配偶者控除の金額と扶養控除の金額を覚えているか、そして基礎控除を忘れずに計算できるかが問われています。
配偶者控除も扶養控除も表の全てを覚える必要はありませんが、出題されやすい一番低い金額はしっかり押さえておきましょう。
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