2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2021年5月
問97 (実技 問97)

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問題

FP技能検定2級 2021年5月 問97(実技 問97) (訂正依頼・報告はこちら)

<設例>

隆行さんは、副業として2020年から専門誌への寄稿を行っており、受け取った原稿料(下記<資料>参照)については、雑所得として申告している。隆行さんの2020年分の所得の合計額(給与所得と雑所得の合計額)を計算しなさい。なお、隆行さんには2020年において給与所得およびこの副業に係る雑所得以外に申告すべき所得はないものとする(<設例>の「Ⅱ.収入金額」参照)。また、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。
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この過去問の解説 (3件)

01

【正解3】

2020年度における隆行さんの収入は給与収入840万円と原稿料50万円です。

給与所得は給与収入ー給与所得控除で求めることができ、

給与所得

=840万円ー(840万円×10%+110万円)

=840万円ー194万円

=646万円

次に、原稿料は雑所得に該当し、原稿料50万円ー必要経費5万円=45万円となります。

よって、隆行さんの合計所得は、646万円+45万円=691万円

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02

正解は 3 です。

<設例>の「Ⅱ.収入金額」にある給与収入と雑収入の金額をもとに、それぞれの所得を算出したあと、所得の合計を計算します。

【給与所得】

給与所得の計算方法は次の通りです。

給与所得 = 給与収入 − 給与所得控除額

給与所得控除額は、給与の収入金額によって変わる超過累進税率です。

本問の場合、

840万円 − (840万円 × 10% + 110万円) = 646万円

が給与所得です。

【雑所得】

雑所得は、公的年金等公的年金等以外の2つに分けられ、それぞれ計算方法が違います。

本問の場合は「公的年金等以外」に該当し、計算方法は次の通りです。

雑所得 = 収入金額 − 必要経費

源泉徴収された所得税額は、確定申告により税務署側で再計算されるもののため、本問では計算に含みません。もちろん必要経費にもなりません。

よって、

50万円 − 5万円 = 45万円

が雑所得です。

【所得の合計】

給与所得646万円 + 雑所得45万円 = 合計額691万円

ちなみに、給与所得者が本業以外の副業等で得た収入が20万円以下の場合は、所得税の確定申告は原則として不要となっています。

ただし、住民税については収入が20万円以下であっても申告が必要です。

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03

給与所得に限らず、総所得金額や退職所得を求める計算などは頻出です。

タックスの範囲では、計算問題は必須なので、覚えなければならない計算式は覚えておきましょう。

ただし今回のように速算表を使った問題も多いです。

覚えるべき計算式と、計算式は覚えなくてもいいけど計算の仕方は覚えておかなければならないものの区別をしっかりつけておきましょう。

 

 

 

今回は給与所得と雑所得の合計額を求める問題なので、別々に計算していきます。

 

〇給与所得

給与所得を求める計算式は以下の通りです。

 

給与所得=

給与収入額(年収)ー給与所得控除額

 

給与収入額は、設例より「840万円」ということが分かります。

次に給与所得控除額を計算します。

速算表を見ましょう。

収入金額が840万円に該当する欄を確認すると、計算式は以下の通りと記載されています。

 

収入金額✕10%+110万円

 

これに収入金額を当てはめて計算します。

 

840万円✕10%+110万円

 

194万円

 

給与所得控除額が194万円だとわかったので、給与所得を求める式に当てはめていきます。

 

840万円ー194万円

 

646万円

 

 

〇雑所得

雑所得を求める計算式は以下の通りです。

 

雑所得=

総収入金額ー必要経費

 

問題文の資料によると、雑所得の総収入金額は「50万円」であることが分かります。

次に必要経費を計算します。

ここで注意すべき点は、源泉徴収された5万円は必要経費に算入できるのかどうかです。

源泉徴収は、払うべき税金を先に払っているだけにすぎないので、必要経費には算入できません

よって必要経費は資料の「必要経費として申告した金額」と記載されている「5万円」になります。

 

算出した金額を雑所得を求める計算式に当てはめていきます。

 

50万円ー5万円

 

45万円

 

 

〇合計額

最後にそれぞれの所得金額を足します。

 

646万円+45万円

691万円

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