FP2級の過去問
2021年9月
学科 問30

不適切な選択肢は３です。

１：適切です。

日本銀行は、消費者物価指数が安定的に2%を超えるまで、マネタリーベースの拡大を継続する方針です。

２：適切です。

日本銀行は、短期金利に関し、日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1％のマイナス金利を適用しています。

３：不適切です。

日本銀行は、長期金利に関し、10年物国債金利が0％程度で推移するよう、金融政策を実施しています。

４：適切です。

金利の大幅上昇を防ぐべく、国債買い入れの強化や連続指値オペ制度の新規導入が進められています。

正解は３です。

1．適切

マネタリーベースとは「日本銀行券発行高」「貨幣流通高」「日銀当座預金」を合計したものです。

消費者物価指数（除く生鮮食品）の前年比上昇率の実績値が安定的に2％を超えるまで、マネタリーベースの拡大方針を継続することとしています。

2．適切

日本銀行は長短金利の操作を行う「イールドカーブ・コントロール」を政策の枠組みの一つとしています。

短期金利は、日本銀行当座預金のうち政策金利残高に、▲0.1％のマイナス金利を適用することとしています。

3．不適切

長短金利操作のもと、長期金利については、10年物国債金利が0％程度で推移するよう、必要な金額の長期国債の買入れを行うこととしています。

4．適切

指値オペとは、日銀が利回りを指定して金額に上限を設けず国債を買い入れる措置のことです。

日銀は大幅な金利の上昇を抑えるため「連続指値オペ制度」を新たに導入することとしています。

正解は３です。

日本銀行のHPで確認できます。

このような時事問題は毎回出題されますので、

まずは過去問等で知識を蓄え、

そのうえで時事問題の情報収集を行ってください。

１…適切です。

　　金融緩和についての指針です。

２…適切です。

　　長短金利操作（イールドカーブ・コントロール）についての決定です。　

３…不適切です。

　　長期金利の10年物国債については０％程度の推移になるよう

　　上限を設けず買い入れします。

４…適切です。

　　※この制度は2022年3月31日でいったん終了しました。