FP2級の過去問 2021年9月 実技 問74
この過去問の解説 (3件)
正解は 4 です。
(ア)延長(定期)保険
保険料の払い込みを中止した時点の、解約返戻金を元に、定期保険へと変更するものです。
保険金額は変わりませんが、保障期間が短くなります。
(イ)払済保険
保険料の払い込みを中止した時点の、解約返戻金を元に、今までと同じ保険を適用するものです。
保障期間は変わりませんが、保険金額が少なくなります。
(ウ)減額
保険料の払い込みは継続しますが、払い込み金額を減額することです。
保障期間は変わりませんが、保険金額が少なくなります。
正解は4です。
払済保険と延長(定期)保険は共に、月々の保険料の支払いが困難になった場合の制度になります。
そのため、保険を最初に契約した時に比べて顧客にデメリットが発生します。
払込が中止され、解約返戻金を元に一時払いされます。
払済保険:保険期間はそのままですが、保険金額は下がります。
延長(定期)保険:保険期間は短くなりますが、保険金額はそのままです。
払込を継続する場合の種類には、減額と自動振替貸付があります。
減額:払込は継続しつつ、保険金額が下がります。
自動振替貸付:保険会社が保険金額から月々の保険料を自動的に割り当てていくものです。しかし、支払っていく保険料には利息が加算されます。
正解は4です。
延長(定期)保険と払済保険を混同しないようにしましょう。
保険料の払込みを中止するため、
保険期間か保険金額のどちらかが短く・少なくなります。
払込みを中止した時点の解約返戻金相当額をもとに、
保険金額を変えずに一時払い定期保険に変更することを
延長(定期)保険といいます。→図(ア)
払込みを中止した時点の解約返戻金をもとに、
一時払いの終身保険もしくは養老保険に変更することを
払済保険といいます。保険金額は少なくなります。→図(イ)
(ア)(イ)とも付加されていた特約は消滅します。
(ア)(イ)は一時払いへの変更でしたが、
(ウ)は払込みを継続します。
なおかつ保険料の負担を減らすため、保険金額を少なくしています。
これを減額といいます。
なお、自動振替貸付は保険料の払込みが滞った際に、
契約が失効しないよう解約返戻金の範囲内で保険会社が
自動的に保険料を立て替えることをいいます。
この貸付には利息がかかるので、負担を減らすことが
できるわけではありません。
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