FP2級の過去問
2022年1月
学科 問24

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問題

FP技能検定2級 2022年1月 学科 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

債券のデュレーションに関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

デュレーションは、債券への投資資金の平均回収期間を表すとともに、債券投資における金利変動リスクの度合い(金利変動に対する債券価格の感応度)を表す指標としても用いられる。他の条件が同じであれば、債券の表面利率が低いほど、また残存期間が長いほど、デュレーションは( ア )。なお、割引債券のデュレーションは、残存期間( イ )。
  • ア:長くなる  イ:と等しくなる
  • ア:短くなる  イ:よりも短くなる
  • ア:長くなる  イ:よりも短くなる
  • ア:短くなる  イ:と等しくなる

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この過去問の解説 (3件)

01

【正解1】

デュレーションとは、投資の平均回収期間(投資額の回収に必要な期間)を示す尺度であるとともに、市場金利の変化に対する債券価格の変動制を示す尺度(いわゆる金利リスク指標)としても用いられます。

デュレーションの長い債券は、価格変動性が高く、金利リスクが大きくなります。逆にデュレーションの短い債券は、価格変動性が低く金利リスクは小さいと言えます。

また、割引債券には利子収入(クーポン)がないため、割引債券のデュレーションは債券の残存期間と等しくなります。

以上より、(ア)長くなる(イ)と等しくなる

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02

正解はです。

デュレーションとは、債券投資の平均回収期間を表しますが、また同時に金利が変動した場合、それに伴って債券価格がどう変化するかを表す指標としても用いられます。

平均回収期間を示すデュレーションは、債権の残存期間が長いほど長くなり、表面利率が低いほど長くなります

また割引債券にはクーポン(利札)がないので、デュレーションは債券の残存期間と等しくなります

よって、「1.ア:長くなる イ:と等しくなる」が正解です。

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03

デュレーションには2つの意味があります。

①債券の投資資金の平均回収期間を示す

②債券投資において、金利変動リスクの度合いを示す

(金利が1%上昇した場合の、債券の価格が何%変化するのか)

テキストに掲載されていないことが多いため、余裕があれば覚える程度で問題ないでしょう。

出題頻度は極めて低いです。

(ア)

他の条件が同じであれば、デュレーションは平均回収期間を示すので、債券の表面利率が低かったり残存期間が長いほど、デュレーションは長くなります

利回りが低かったり残存期間が長いということは、長く保有していないと元本が回収できないということになります。

(イ)

割引債券とは、額面の金額よりも割り引かれている債券のことです。

券面に利札がついていないということは覚えておきましょう。

そのため期間中は利子が払われることがなく、償還時に額面の金額が支払われます。

そして割引債券の場合は、デュレーションと残存期間が等しくなるという特徴があります。

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