FP2級の過去問
2022年5月
実技 問71
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問題
FP技能検定2級 2022年5月 実技 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
飯田敬介さん(61歳)が保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄( ア )〜( ウ )にあてはまる数値を記した組み合わせとして、正しいものはどれか。
なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、敬介さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
・敬介さんが現時点で、ケガで36日間入院し(手術は受けていない)、その後「要介護2」の状態に認定された場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の給付初年度の合計は( ア )万円である。
・敬介さんが現時点で、初めてがん(悪性新生物)と診断され、治療のため42日間入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・敬介さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
※約款所定の手術は無配当定期保険特約付終身保険および終身医療保険ともに該当するものである。
なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、敬介さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
・敬介さんが現時点で、ケガで36日間入院し(手術は受けていない)、その後「要介護2」の状態に認定された場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の給付初年度の合計は( ア )万円である。
・敬介さんが現時点で、初めてがん(悪性新生物)と診断され、治療のため42日間入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・敬介さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
※約款所定の手術は無配当定期保険特約付終身保険および終身医療保険ともに該当するものである。
- ア:180(万円) イ: 80(万円) ウ:5,020(万円)
- ア:214(万円) イ:1,080(万円) ウ:5,320(万円)
- ア:240(万円) イ: 260(万円) ウ:5,020(万円)
- ア:360(万円) イ:1,200(万円) ウ:5,320(万円)
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
(ア)
<保険証券1>
災害入院特約…ケガで入院した場合
疾病入院特約…病気で入院した場合
保障は入院5日目からなので、最初の4日分は除きます。
・災害入院特約:5,000円×(36日-4日)=16万円
<保険証券2>
・入院給付金:5,000円×36日=18万円
・介護給付金:120万円(一時金)、60万円(終身介護年金)
18万円+120万円+60万円=198万円
<保険証券1>と<保険証券2>の合計:16万円+198万円=214万円
(イ)
<保険証券1>
三大疾病とは、「ガン(悪性新生物)、心筋梗塞、脳卒中」のことを指します。
・三大疾病保障定期保険特約保険:1,000万円
・疾病入院特約:5,000円×(42日-4日)=19万円
・手術給付金(給付倍率40倍):5,000円×40倍=20万円
1,000万円+19万円+20万円=1,039万円
<保険証券2>
・入院給費金:5,000円×42日=21万円
・手術給付金(給付倍率40倍):5,000×40倍=20万円
21万円+20万円=41万円
<保険証券1>と<保険証券2>の合計:1,039万円+41万円=1,080万円
(ウ)
<保険証券1>
・終身保険:300万円
・定期保険特約:2,000万円
・三大疾病保障定期保険特約:1,000万円
※三大疾病保障定期保険特約は、保険期間中に死亡した場合にも保険金は支払われます。
・災害割増特約:2,000万円
※災害割増特約は、不慮の事故などで死亡した場合に支払われます。
300万円+2,000万円+1,000万円+2,000万円=5,300万円
<保険証券2>
・死亡・高度障害給付金:20万円
<保険証券1>と<保険証券2>の合計:5,300万円+20万円=5,320万円
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02
正解は2です。
ア.214(万円)
〈資料/保険証券1〉より、
●疾病入院特約・・・5,000円×(36-4)=16万円
〈資料/保険証券2〉より、
●入院給付金 ・・・5,000円×36=18万円
●介護給付金(一時金)・・・120万円
●介護給付金(終身介護年金)・・・60万円
合計すると、214万円です。
イ.1,080(万円)
〈資料/保険証券1〉より、
●三大疾病保障定期特約・・・1,000万円
●疾病入院特約・・・5,000円×(42-4)=19万円
●手術給付金・・・5,000円×40=20万円
〈資料/保険証券2〉より、
●入院給付金・・・5,000円×42=21万円
●手術給付金・・・5,000円×40=20万円
合計すると、1,080万円です。
三大疾病とは、脳卒中・ガン(悪性新生物)・急性心筋梗塞を指します。
ウ.5,320(万円)
〈資料/保険証券1〉より、
●終身保険・・・300万円
●定期保険特約・・・2,000万円
●三大疾病保障定期保険特約・・・1,000万円
●災害割増特約・・・2,000万円
〈資料/保険証券2〉より、
●死亡・高度障害保険金・・・20万円
合計すると、5,320万円です。
三大疾病保障定期保険特約は特定疾病以外の事由(交通事故など)で死亡した場合でも保険金が支払われます。
また、災害割増特約は事故があった日から180日以内に高度障害・死亡した場合のみ保険金が支払われます。
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03
生命保険の保障内容に関する問題です。
(ア)について
ケガによる入院は、災害入院特約の対象になります。
入院5日目から保障されるので、支払い対象期間は36日-4日=32日です。よって、
災害入院特約:5,000円×32日=16万円…A
続いて保険証券2から受け取ることのできる保険金・給付金は、
入院給付金:5,000円×36日=18万円…B
介護給付金:一時金120万円・年金60万円…C
A・B・Cの総額が、保険会社から支払われる保険金・給付金の給付初年度の合計になります。
A+B+C=214万円
(イ)について
三大疾病保障定期保険特約は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞が保険金支払いの対象になります。入院5日目から保障されるので、支払い対象期間は42日-4日=38日です。よって、
三大疾病保障定期保険特約:1,000万円
疾病入院特約:5,000円×38日=19万円
手術給付金:5,000円×40倍=20万円
1,000万円+19万円+20万円=1,039万円…A
続いて保険証券2から受け取ることのできる保険金・給付金は、
入院給付金:5,000円×42日=21万円
手術給付金:5,000円×40倍=20万円
21万円+20万円=41万円…B
A・Bの総額が、保険会社から支払われる保険金・給付金の給付初年度の合計になります。
A+B=1,080万円
(ウ)について
交通事故によって死亡した場合、終身保険・定期保険特約は死因に関係なく保険金・給付金が支給されます。
三大疾病保障定期保険特約は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞が保険金支払いの対象になりますが、死亡・高度障害状態になった場合は、原因が特定疾病でなくても保険金が支払われます。
終身保険:300万円
定期保険特約:2,000万円
三大疾病保障定期保険特約:1,000万円
また、不慮の事故や災害で死亡または高度障害になったときに災害割増特約が上乗せされます。
災害割増特約:2,000万円
300万円+2,000万円+1,000万円+2,000万円=5,300万円…A
保険証券2の終身医療保険により死亡給付金として20万円…Bが支給されます。
A+B=5,320万円
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