FP2級の過去問
2022年5月
実技 問75
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問題
FP技能検定2級 2022年5月 実技 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
飲食店を営む個人事業主の柴田さんは、2020年7月に乗用車(新車)を購入し、その日から2021年12月まで引き続き事業の用に供している。購入した乗用車に関する内容が以下のとおりである場合、柴田さんの2021年分の所得税における事業所得の金額の計算上、必要経費に算入すべき減価償却費の金額として、正しいものはどれか。なお、柴田さんは個人事業の開業年(2015年)において、車両の減価償却方法として定率法を選択している。また、償却保証額は考慮しないこととし、計算過程および計算結果において、円未満の端数が生じたときは、これを切り上げること。
<乗用車に関する内容>
資産名:乗用車
取得年月:2020年7月
法定耐用年数:6年
取得価額:3,500,000円
事業専用割合:100%
<定率法による償却率等>
法定耐用年数:6年
定率法の償却率:0.333
<乗用車に関する内容>
資産名:乗用車
取得年月:2020年7月
法定耐用年数:6年
取得価額:3,500,000円
事業専用割合:100%
<定率法による償却率等>
法定耐用年数:6年
定率法の償却率:0.333
- 583,334円
- 777,389円
- 971,445円
- 1,165,500円
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この過去問の解説 (3件)
01
減価償却に関する問題です。
減価償却の計算方法は「定額法」と「定率法」の2種類があります。
定額法は毎年同額の償却費を計上します。対して定率法は年が経過するについて償却費の額が減少します。
本問では定率法を選択しているので、定率法の計算式を用いて求めていきます。
定率法の減価償却費は「取得価額(または未償却残高)×定率法の償却率」で求めることができます。本問は2021年7月に購入した車両の1年目の償却費は6ヶ月分で計算します。
減価償却費:3,500,000円×0.333×6ヶ月/12ヶ月=582,750円
未償却残高:3,500,000円-582,750円=2,917,250円
減価償却費=未償却残高×定率法の償却率ですので、
2,917,250円×0.333=971,444.25円
円未満は切り上げるので、971,445円が減価償却費になります。
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02
正解は3です。
・取得年月:2020年7月
・取得価額:3,500,000円
・定率法の償却率:0.333
定率法…資産の残存価値に償却率をかけた額を毎年計上する方法
未償却残高×定率法の償却率=減価償却費
●設問の車は、2020年7月に購入しているので、まず2020年7月~12月までの6か月分の減価償却費を求めます。
3,500,000円×0.333×1/2=582,750円
●次に2021年の未償却残高です。
3,500,000円-582,750円=2,917,250円
●最後に2021年の減価償却費を求めます。
2,917,250円×0.333=971,444.25円
円未満の端数が生じたので、切り上げます。
971,445円
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03
正解は3です。
①2020年分の減価償却費を計算して残存価額を算出します。
350万円―(350万円×0.333×1/2)=2,917,250円
②2021年分の減価償却費を算出します。
2,917,250円×0.333≒971,445円
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