FP2級の過去問
2022年9月
学科 問40

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問題

FP技能検定2級 2022年9月 学科 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

決算書に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  • 損益計算書の売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。
  • 損益計算書の営業利益の額は、経常利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。
  • 損益計算書の税引前当期純利益の額は、営業利益の額から特別損益の額を加算・減算した額である。
  • 貸借対照表の資産の部の合計額と負債の部の合計額は一致する。

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この過去問の解説 (3件)

01

決算書のうち頻出で代表的なものは以下の2つです。

必ず名称も含めて覚えましょう。

損益計算書→一定の期間の企業の経営成績を表した書類

貸借対照表→一定の時点の企業の財政状態を表した書類

選択肢1. 損益計算書の売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。

適切

売上総利益=売上高ー売上原価

商品を売った金額から仕入れ値を差し引いた金額が売上総利益(粗利)です。

選択肢2. 損益計算書の営業利益の額は、経常利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。

不適切

営業利益=売上総利益ー販売費・一般管理費

売上総利益から販売するための広告費である販売費や従業員の給与などの一般管理費を差し引いた金額が営業利益です。

選択肢3. 損益計算書の税引前当期純利益の額は、営業利益の額から特別損益の額を加算・減算した額である。

不適切

税引前当期純利益=経常利益+特別利益ー特別損益

経常利益に突発的に発生した利益(固定資産を売却したなど)を差し引きした金額が税引前当期純利益です。

選択肢4. 貸借対照表の資産の部の合計額と負債の部の合計額は一致する。

不適切

貸借対照表の資産の部は負債と純資産を足した額が一致します。

資産=負債+純資産

まとめ

売上高ー売上原価      =売上総利益

 ー販売費・一般販売費   =営業利益

 +営業外収益 ー営業外費用=経常利益

 +特別利益  ー特別損失 =税引前当期純利益

 ー法人税等        =当期利益

法人の問題では出やすいので、しっかり覚えておきましょう。

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02

損益計算書における各利益は次のように分けられます。

 

売上高
 ↓
 ↓売上原価を差し引く
 ↓
売上総利益
 ↓
 ↓販売費・一般管理費を差し引く
 ↓
営業利益
 ↓
 ↓営業外収益・費用を差し引く
 ↓
経常利益
 ↓
 ↓特別収益・損失を差し引く
 ↓
税引前当期純利益
 ↓
 ↓法人税等を差し引く
 ↓
税引後当期純利益

選択肢1. 損益計算書の売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。

適切な選択肢

選択肢2. 損益計算書の営業利益の額は、経常利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。

不適切な選択肢

 

営業利益は売上総利益から販売費・一般管理費を差し引いたものです。

選択肢3. 損益計算書の税引前当期純利益の額は、営業利益の額から特別損益の額を加算・減算した額である。

不適切な選択肢

 

税引き前当期純利益は経常利益から特別収益・損失を差し引いたものです。

選択肢4. 貸借対照表の資産の部の合計額と負債の部の合計額は一致する。

不適切な選択肢

 

賃借対照表においては、

資産=負債+純資産

という関係が成り立ちます。

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03

決算書における、貸借対照表、損益計算書について理解しましょう。

選択肢1. 損益計算書の売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。

(適切)

「売上総利益」は、売上から売上原価を差し引いた金額です。

選択肢2. 損益計算書の営業利益の額は、経常利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。

(不適切)

「営業利益」は、売上総利益から販売費及び一般管理費の額を差し引いて算出されます。

選択肢3. 損益計算書の税引前当期純利益の額は、営業利益の額から特別損益の額を加算・減算した額である。

(適切)

「税引前当期純利益」は、営業利益ら特別損益の額を加算・減算した金額です。

選択肢4. 貸借対照表の資産の部の合計額と負債の部の合計額は一致する。

(適切)

貸借対照表の資産の額と負債の額は必ず一致します。

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