FP協会の実技では、保険証券の読解問題は頻出です。
どの疾病やケガが、どの特約に該当するのか、しっかり覚えておきましょう。
あと必ず電卓が必要になるので、電卓に慣れておく必要があります。
(ア)
<保険証券1>
網膜剥離は疾病に該当するため疾病入院特約の対象となります。
疾病入院特約から、入院給付金と手術給付金(10倍)が支払われます。
しかし資料から、入院給付金は入院の5日目から給付と書かれているので、5日目以降の4日間分のみとなります。
入院給付金 5千円×4日
手術給付金 5千円×10倍
合計 7万円
保険証券2からの給付金はありません。
合計 7(万円)
(イ)
<保険証券1>
がんは特定疾病保障定期保険特約に該当します。
特定疾病はがん・急性心筋梗塞・脳卒中の3つです。
500万円
がんは疾病に該当するため疾病入院特約の対象となります。
疾病入院特約から、入院給付金と手術給付金(40倍)が支払われます。
12日間入院・手術(40倍)ということですが、入院給付金に関しては、8日分が給付されます。
入院給付金 5千円×8日
手術給付金 5千円×40倍
合計 24万円
がんは生活習慣病入院特約の対象になります。
生活習慣病入院特約の対象の病気は、がん・心疾患・脳血管疾患・高血圧性疾患・糖尿病の5つが基本です。
しかし保険内容によって、肝疾患・腎疾患・膵疾患を入れた七大生活習慣病や八大生活習慣病に対応するものもあります。
生活習慣病入院特約から、入院給付金と手術給付金(40倍)が支払われます。
これも疾病入院特約と同じく5日目からの給付となっています。
入院給付金 5千円×8日間
手術給付金 5千円×40倍
合計 24万円
<保険証券2>
初めてがんと診断されたことで、がん診断給付金が支払われます。
100万円
12日間入院したので、1日目からがん入院給付金が支払われます。
1万円×12日
所定の手術を一回したことで、がん手術給付金が支払われます。
20万円
合計 680(万円)
(ウ)
<保険証券1>
この保険は定期保険ですので、生命保険に分類されます。
そのため終身保険と定期保険特約は必ず支払われます。
500万円
3000万円
特定疾病保障定期保険特約は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中になり、所定の状態になると支払われる保険です。
しかしこの特約が支払われる前に亡くなった場合、死因に関係なく保険金が支払われます。
500万円
死因が交通事故と不慮の事故のため、傷害特約も対象となります。
500万円
<保険証券2>
がん以外の死亡のため、死亡給付金の対象になります。
10万円
合計 4510(万円)