FP2級の過去問
2023年1月
学科 問9

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

FP技能検定2級 2023年1月 学科 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

奨学金および教育ローンに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 日本学生支援機構の貸与奨学金の返還が災害や傷病等により困難となった場合、所定の要件を満たせば、一定期間、毎月の返還額を減額し、減額した金額や期間に応じて返還期間を延長する減額返還制度を利用することができる。
  • 日本学生支援機構の貸与奨学金のうち、第一種奨学金の返還方式には、貸与総額に応じて月々の返還額が算出され、返還完了まで定額で返還する「定額返還方式」と、前年の所得に応じてその年の毎月の返還額が決まり、返還期間が変動する「所得連動返還方式」がある。
  • 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の融資金利は、ひとり親家庭や交通遺児家庭等を対象として優遇措置が講じられている。
  • 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の返済期間は、最長20年である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

奨学金・教育ローンに関する問題は頻出です。

年数や金額もしっかり覚えておく必要があります。

選択肢1. 日本学生支援機構の貸与奨学金の返還が災害や傷病等により困難となった場合、所定の要件を満たせば、一定期間、毎月の返還額を減額し、減額した金額や期間に応じて返還期間を延長する減額返還制度を利用することができる。

適切

災害や傷病などで、貸与型の奨学金の返済が困難になった場合、減額返還制度を利用することができます。

減額返還制度とは、条件を満たすことで、一定期間、毎月決められた返還額を減額し、返還期間を延長できる制度です。

選択肢2. 日本学生支援機構の貸与奨学金のうち、第一種奨学金の返還方式には、貸与総額に応じて月々の返還額が算出され、返還完了まで定額で返還する「定額返還方式」と、前年の所得に応じてその年の毎月の返還額が決まり、返還期間が変動する「所得連動返還方式」がある。

適切

返還方法まで問われることは少なく、テキストによっては掲載されていない範囲なので、余裕があれば覚える程度で問題はないでしょう。

貸与型の奨学金には、無利息の第1種奨学金と、利息付の第2種奨学金があります。

その中でも第1種奨学金には返還方法が2種類あります。

・定額返還方式→月々の返還額が決まっている

・所得連動返還方式→前年の所得に応じて、その年の月々の返還額が決まる

ちなみに、第2種奨学金は定額返還方式しか選択することができません。

選択肢3. 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の融資金利は、ひとり親家庭や交通遺児家庭等を対象として優遇措置が講じられている。

適切

国の教育ローンでは、ひとり親家庭や交通遺児家庭等を対象として、優遇措置が準備されています。

融資金利が低く設定されていたり、保証料も優遇されることがあります。

選択肢4. 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の返済期間は、最長20年である。

不適切

国の教育ローンの返済期間は、最長18年です。

借入限度額は350万円で固定金利であることも頻出なので、一緒に覚えておきましょう。

参考になった数7

02

奨学金や教育ローンに関する問題はよく出題されています。奨学金や教育ローンの種類が複数あるので、それぞれの特徴や融資限度額など、概要をおさえておきましょう。

選択肢1. 日本学生支援機構の貸与奨学金の返還が災害や傷病等により困難となった場合、所定の要件を満たせば、一定期間、毎月の返還額を減額し、減額した金額や期間に応じて返還期間を延長する減額返還制度を利用することができる。

適切

日本学生支援機構の貸与奨学金の返還が災害や傷病等により困難となった場合、「減額返還制度」または「返還期限猶予制度」を利用することができます。

減額返還制度は、一定期間、月々の返済額を減額し、その分返還期間を延長する制度です。

返還期限猶予制度は、一定期間返還を待ってもらう制度です。

選択肢2. 日本学生支援機構の貸与奨学金のうち、第一種奨学金の返還方式には、貸与総額に応じて月々の返還額が算出され、返還完了まで定額で返還する「定額返還方式」と、前年の所得に応じてその年の毎月の返還額が決まり、返還期間が変動する「所得連動返還方式」がある。

適切

日本学生支援機構の貸与奨学金のうち、第一種奨学金の返還方式には「定額返還方式」「所得連動返還方式」があります。

定額変換方式は、月々定額で返還する返還方式です。

所得連動返還方式は、前年の所得によって、その年の月々の返還額が決まる返還方式です。返還額が変動するので、返還期間も変動します。

選択肢3. 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の融資金利は、ひとり親家庭や交通遺児家庭等を対象として優遇措置が講じられている。

適切

日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の融資金利は、ひとり親家庭や交通遺児家庭等を対象として優遇措置があります。

選択肢4. 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の返済期間は、最長20年である。

不適切

日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の返済期間は、最長18年です。

まとめ

【日本学生支援機構の奨学金制度】

貸付・給付の対象は学生本人

〈貸与型〉

第一種奨学金:無利息

第二種奨学金:有利息

在学中は無利息

いずれも収入要件あり

〈給付型〉

返済不要(住民税非課税世帯)

【教育一般貸付(国の教育ローン)】

貸付の対象は保護者

返済期間は最長18年固定金利

修業年限3か月以上の海外留学、大学院

自宅外通学、修業年限5年以上の大学

⇒融資限度額450万円

その他

⇒融資限度額350万円

赤字部分をしっかり覚えておきましょう。

参考になった数0

03

奨学金や教育ローンについては頻出分野です。

有利子・無利子の奨学金があり返還の方法も把握しておきましょう。

選択肢1. 日本学生支援機構の貸与奨学金の返還が災害や傷病等により困難となった場合、所定の要件を満たせば、一定期間、毎月の返還額を減額し、減額した金額や期間に応じて返還期間を延長する減額返還制度を利用することができる。

適切

日本学生支援機構の貸与奨学金には災害や傷病などにより返還が困難になった場合、減額返還制度があります。

適用条件に合致すれば、当初決めた返還月額の1/2または1/3に減額することができます。

選択肢2. 日本学生支援機構の貸与奨学金のうち、第一種奨学金の返還方式には、貸与総額に応じて月々の返還額が算出され、返還完了まで定額で返還する「定額返還方式」と、前年の所得に応じてその年の毎月の返還額が決まり、返還期間が変動する「所得連動返還方式」がある。

適切

日本学生支援機構の貸与奨学金には第一種(無利子)、第二種(有利子)奨学金があります。

第一種奨学金の返還方法には2種類あります。

定額返還方式・・・定額で完了まで返還する

所得連動返還方式・・・前年の所得に応じて毎月の返還金額が決まる

第二種奨学金の返還方法は定額返還方式のみです。

選択肢3. 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の融資金利は、ひとり親家庭や交通遺児家庭等を対象として優遇措置が講じられている。

適切

ひとり親家庭や交通事故児家庭、世帯年収200万以内、子供の数が3人以上かつ世帯年収500万以内の場合、金利や保証料減額などの措置があります。

選択肢4. 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の返済期間は、最長20年である。

不適切

国の教育ローンの最長返済期間は18年で、最高借入金額は350万円です。

2022年4月1日より前はひとり親家庭や交通事故児家庭等以外の最長返済期間は15年でしたが現在は一律18年となっています。

まとめ

日本学生支援機構の奨学金には、貸与型と給付型があります。借主・返済は学生本人です。

日本政策金融公庫の教育ローンは、借主は基本的に保護者ですが成人して収入があるなどの場合は学生本人でも可能です。

参考になった数0