FP2級の過去問
2023年1月
学科 問10

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問題

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この過去問の解説 (3件)

01

新しい出題の仕方で、見たことがない人がほとんどの問題です。

しかし分かる箇所から埋めていくことで、答えを絞っていくことができます。

今回は読み取れる箇所から順番に記載していくため、選択肢が前後します。

損益分岐点比率を知っている方は、そちらの知識から解いた方が分かりやすいです。

しかし損益分岐点比率というものを知らないという方は、以下の考え方で知らなくても解答へとたどり着くことができます。

まず(イ)と(ウ)の間から伸び始め、(ア)と(イ)の間に抜けていく斜線は費用です。

それを確定させるためには、(イ)と(ウ)が何か分かる必要があります。

まず(ウ)は、売上が高くなろうと低くなろうと、変わらず一定です。

そのことから「固定費」であることが分かります。

そして(イ)は、(ウ)とは対照的に売上が増加すると増えていきます

そのため、売上を上げるために、仕入れを多くしたり販促を多くするなどしたであろう、「変動費」ということが分かります。

よって(イ)と(ウ)はそれぞれ固定費と変動費で「費用」となります。

そして文章に「損益分岐点比率が(エ)ほど、売上が低下しても赤字になりにくいとされている」とあります。

損益分岐点比率は、(イ)と(ウ)の間に抜けていることから、固定費と変動率がどうなれば赤字になりにくいかを考えます。

費用を安く抑える、つまり固定費と変動費が「低い」ほど、赤字の確率が減ることが分かります。

最後に(ア)ですが、売上から変動費と固定費を引くと、「利益」となります。

売上ー(変動費+固定費)=利益

損益分岐点比率、そしてこのグラフを見たことがなくても、1つ1つ解読することが大切です。

しかしFP試験は時間制限があるため、苦手だと思えば、最後に回すのも1つの手段です。

じっくり時間をかけて解く必要があるため、時間配分をしっかりした上で取り組むべき問題です。

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02

今回のような問題は珍しいです。難易度が高い問題と言えます。しかし、選択肢の単語を参考にグラフの意味を読み解けば解けなくはない問題です。

「損益分岐点」とは、売り上げと経費が等しい状態、つまり損益ゼロの状態をいいます。

損益分岐点よりも売上高が高ければ利益が出て、低ければ損失が出ることを表しています。

売り上げの→と交差する斜線は経費を示しています。

売上高ゼロであっても、発生しうる経費は固定費(人件費、減価償却費など)と考えられます。

よって、(ウ)は固定費です。

売り上げが上がるごとに徐々に増えていく経費は、変動費(原材料費など)と考えられます。

よって(イ)は変動費が入ります。

(ア)は売上-(変動費+固定費)で求められる部分なので(ア)は利益が適切です。

「損益分岐点比率」は、売上高の中で損益分岐点売上高が占める割合をみるものです。損益分岐点比率が(エ)低いほど、売り上げが低下したとしても損失が出にくいと言えます。

損益分岐点比率(%)=

損益分岐点売上高

 実際の売上高  ×100

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03

グラフを見ると嫌気がさす人もいるのではないでしょうか。

よく見てわかる部分から埋めていくと答えが見えてきます。

グラフの中に損益分岐点があります。

売上高ー経費=利益 これがゼロになる部分が損益分岐点です。

グラフ上の損益分岐点の下部分は経費となることがわかります。

経費には毎月変わらずかかる固定費と、売り上げによって変動する変動費があります。

(ウ)は売上高にかかわらず一定のため、固定費ということがわかります。

(イ)は売上高が増えると比例して増えているので変動費ということがわかります。

(ア)は売上-経費(固定費+変動費)=利益となります。

黒字化できる売上高を計算したものが損益分岐売上高となり、実際の売上高と損益分岐売上高の比率を計算したものが、損益分岐点比較率です。

損益分岐売上高÷実際の売上高×100=損益分岐点比率

損益分岐点比率が100%なら、損益分岐点売上高と実際の売上高が一致しており、損失も利益もない状態となります。

分岐点比率が低いほど、売上高が減少しても赤字になりにくくなります。

一見難しい問題のように見えますが、一つずつ見ていくと難しくない問題もあります。

限られた時間の中で、しっかり読み解く力をつけておきましょう。

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