FP2級の過去問
2023年1月
学科 問13

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問題

FP技能検定2級 2023年1月 学科 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。
  • 逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。
  • こども保険(学資保険)では、契約者が死亡した場合、あらかじめ指定された受取人に死亡給付金が支払われる。
  • 収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも少なくなる。
  • 養老保険では、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了となった場合、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。

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この過去問の解説 (3件)

01

生命保険には、定期保険・終身保険・養老保険の基本的な保険の他に、細かく用途ごとにさらにいくつも種類があります。

これらは、全て覚えておく必要があります。

どのような場面でどのような給付が受けられるのか、各テキストにも、詳細まで掲載されている範囲ですので、しっかり覚えておきましょう。

選択肢1. 逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。

不適切

逓減定期保険とは、定期保険の一種で、保険金の受け取り方が特殊な保険です。

定められた保険期間の間は保険料は一定ですが、保険期間が経過するごとに、保険金の額が減っていく保険です。

つまり、早く給付をもらえばもらう程、たくさんの保険金がもらえる保険です。

選択肢2. こども保険(学資保険)では、契約者が死亡した場合、あらかじめ指定された受取人に死亡給付金が支払われる。

不適切

こども保険とは、子供の進学のタイミングなどで祝い金や満期保険金がもらえる保険です。

契約者(親など)が死亡・高度障害状態になった場合、これ以降の保険料の支払いは無くなります

しかし保険契約は続行され、祝い金や満期保険金がもらえます

死亡給付金がもらえるわけではありません。

なお、被保険者である子供が死亡した場合は、契約が終了となります。

さらに、出生前に加入できる保険があることも一緒に覚えておきましょう。

選択肢3. 収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも少なくなる。

不適切

収入保障保険の死亡保険金は、通常年金形式で受け取ります。

しかし一時金でも受け取ることは可能で、その際の受取総額は、年金形式で受け取るよりも少なくなります。

受取総額

一時金 < 年金形式

選択肢4. 養老保険では、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了となった場合、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。

適切

養老保険は、死亡・高度障害状態になった場合に給付がある点は他の保険と同じです。

しかし最大の違いは、満期まで生存していた場合は、解約返戻金と同じ額の満期保険金を受け取ることができます

参考になった数7

02

生命保険には様々な種類がありますが、それぞれどんな保険なのか特徴を押さえておく必要があります。生命保険の一般的な内容については、よく問われる分野なので、よく覚えておきましょう。

選択肢1. 逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。

不適切

逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い保険金額が逓減しますが、保険料は一定である保険です。下りの階段状に保険金額がさがっていくイメージです。

一般的に子どもの成長に伴って必要保障額が減少するので、遺族保障のために活用されます。

選択肢2. こども保険(学資保険)では、契約者が死亡した場合、あらかじめ指定された受取人に死亡給付金が支払われる。

不適切

こども保険(学資保険)では、契約者(父母など)が死亡した場合、それ以降の保険料の支払いが免除されますが、満期保険金は契約通り支払われます被保険者(子)が死亡した場合は、指定された受取人に死亡給付金が支払われます。

選択肢3. 収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも少なくなる。

不適切

収入保障保険の死亡保険金を、年金形式で受け取る場合、運用益が付加されるため一時金で受け取るよりも受取額が多くなります。

選択肢4. 養老保険では、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了となった場合、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。

適切

養老保険では、保険金の支払いを受けることなく満期となった場合、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金を受け取ることができます。

保険期間中に、保険金の支払いを受けた場合は、その時点で保険契約が終了します。満期保険金はありません。

参考になった数0

03

生命保険にはたくさんの種類があります。

今回は定期保険、こども保険、収入保障保険、養老保険について問われています。

どんな時のための保険なのか、それぞれの特徴を押さえておきましょう。

選択肢1. 逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。

不適切

逓減定期保険は、保険期間の経過とともに保険金額が少なくなくなる保険です。保険料は保険期間を通して一定ですが、一般的な定期保険より保険料は安くなります。

逓減定期保険と真逆の逓増定期保険もあり、こちらは保険期間の経過とともに保険金額が増えていく保険です。合わせて覚えておきましょう。

選択肢2. こども保険(学資保険)では、契約者が死亡した場合、あらかじめ指定された受取人に死亡給付金が支払われる。

不適切

こども保険(学資保険)は子供が進学のタイミングに合わせて受取ることができる保険です。

契約者が死亡や高度障害の状態になった場合、保険料の支払いが免除され保険は継続されます。

死亡給付金というものはなく、受取タイミングも変更ありません。

選択肢3. 収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも少なくなる。

不適切

収入保障保険は万が一の時に残された家族の為に収入を保障する保険です。保険期間の経過とともに受取総額が少なくなっていく特徴があります。

受取方は保険により違いがありますが、基本的には年金形式が多いです。一時金や一部一時金として受け取れる場合もあります。

年金形式と一時金形式とでは、年金形式の方が受取額は多くなります。年金形式だと保険会社は少しずつ支払いを行えば良く、残りの金額で運用し増やすことができるとイメージすれば覚えやすいでしょう。

選択肢4. 養老保険では、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了となった場合、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。

適切

養老保険は保険期間満了まで生存していた場合、死亡・高度障害保険と同額の満期保険金を受け取ることができます。保険満了前に死亡・高度障害となった場合、保険金が支払われ保険契約は終了となります。

まとめ

生命保険には多種多様な保険があり、ご自身が加入している保険と照らし合わせて学習してみてください。まずはご自身にピッタリな保険は何なのか見直してみるのも良いかもしれません。

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