FP2級の過去問
2023年1月
実技 問10

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問題

FP技能検定2級 2023年1月 実技 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

下記<資料>は、北村さんが購入を検討している投資用マンションの概要である。この物件の実質利回り(年利)を計算しなさい。なお、<資料>に記載のない事項については一切考慮しないこととする。また、計算結果については、小数点以下の端数が生じた場合は、小数点以下第3位を四捨五入すること。

<資料>
・購入費用の総額:1,500万円(消費税と仲介手数料取得費用を含めた金額)
・想定される賃料(月額):60,000円
・運営コスト(月額):管理費・修繕積立金 10,000円
           管理業務委託費用 月額賃料の5%
・想定される固定資産税・都市計画税(年額):36,000円
  • 3.52(%)
  • 3.73(%)
  • 3.88(%)
  • 3.95(%)

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この過去問の解説 (2件)

01

実質利回りは、マンション購入費用の総額に対して、収入から必要経費を除いた利益がどれだけあるかを示すものです。問題文中に月額で示されている諸経費は年額に計算しなおす必要があるので注意しましょう。

実質利回り(%)=

(年間収入合計ー年間諸経費)÷購入費用の合計×100

まず年間収入の合計は

60000円×12ヶ月=720000円

諸経費の合計は

・管理費・修繕積立金

10000円×12ヶ月=120000円

・管理業務委託費

60000円×0.05×12ヶ月=36000円

・固定資産税・都市計画税36000円

120000円+36000円+36000円

192000円

よって、前述の式にあてはめると

実質利回り(%)=

(720000円-192000円)÷1500万円×100

3.52%

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02

とてもややこしい範囲ですが、不動産の投資利回りを計算させる問題は、たまに出題されます。

しかも不動産投資についての計算式はいくつかありますが、基本的に出題されるのは実質利回り=NOI利回りが多く、苦手意識のある方はまずこれだけは覚えておきましょう。

実質利回り(NOI利回り)とは、年間の収入から諸経費を引いた額を出資額で割って計算するため、純利回りとして正確性が高くなります。

実質利回り(NOI利回り)の計算式(%)=

 年間収入額ー諸経費

   総投資額   ✕100

計算するために、まずはそれぞれの金額を出します。

〇年間収入額

60000✕12=720000円

 賃料が月額なので、年額に直す必要があります。

〇諸経費

10000円✕12=120000円

 管理費・修繕積立金等が月額なので、年額に直す必要があります。

60000✕5%✕12=36000円

 まず管理業務委託費である月額賃料の5%を計算し、さらに年額に直す必要があります。

36000円

 固定資産税。都市計画税は年額なのでそのままです。

これらを全て足すと

192000円

〇総投資額

1500万円

 購入費用の総額をそのまま使用します。

実質利回り(NOI利回り)の計算式に当てはめていきます。

720,000ー192,000

   1500万     ✕100

3.52%

参考になった数0