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FP2級の過去問 2023年5月 学科 問27

問題

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ポートフォリオ理論の一般的な考え方等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
   1 .
ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであれば、投資家はリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」であることを前提としている。
   2 .
アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに配分することをいう。
   3 .
運用期間中、各資産クラスへの資産の配分比率を維持する方法として、値下がりした資産クラスの資産を売却し、値上がりした資産クラスの資産を購入するリバランスという方法がある。
   4 .
各資産クラスのリスク量が同等になるように資産配分を行うリスクパリティ運用(戦略)では、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産クラスの資産の一部売却を行う。
( FP技能検定2級 2023年5月 学科 問27 )
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この過去問の解説 (3件)

1

ポートフォリオ理論に関する問題は比較的出題されやすいですが、今回の選択肢はとても難しいです。

テキストによっては掲載されていない用語も出てきますが、焦らずにテキストに掲載されている知識があれば解答を導き出せるようになっています

苦手な方は他の問題から解いても良いですが、金融に苦手意識の無い方は、一度全ての選択肢を見てから判断しても良いかもしれません。

選択肢1. ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであれば、投資家はリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」であることを前提としている。

適切

ポートフォリオ理論において、投資家は「リスク回避者」「リスク中立者」「リスク愛好家」に分類することができます。

しかしこれらはテキスト掲載もほぼ無いので、覚える必要はありません。

この選択肢で必要なのは、ポートフォリオ運用をする投資家には、どのような特徴があるかを考えることです。

ポートフォリオ理論とは、複数の異なる資産に分散投資することであり、そうすることでリスクを軽減することが目的です。

そのため、この選択肢のように「リスクの低い投資を選考する」と同じ意味になります。

選択肢2. アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに配分することをいう。

適切

アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに、どの程度投資するのかを決めることです。

アセット=資産

アロケーション=配分

アセットアロケーションは必ず覚えるべき用語なので、押さえておきましょう。

選択肢3. 運用期間中、各資産クラスへの資産の配分比率を維持する方法として、値下がりした資産クラスの資産を売却し、値上がりした資産クラスの資産を購入するリバランスという方法がある。

不適切

時間が経つことで、組んだポートフォリオが、当初の分配割合から崩れてしまいます。

そのため値上がりした資産を売却し、値下がりした資産を購入する、「リバランス」を行います。

たとえば株式50%・債券50%でアセットアロケーションした運用をしていたとして、株式が値上がりしてしまうと、株式の分配割合が55%や60%などのように上がってしまいます。

そのため、値上がりした株式を売ることが必要となります。

値下がりした場合は、この逆の現象が起こります。

選択肢4. 各資産クラスのリスク量が同等になるように資産配分を行うリスクパリティ運用(戦略)では、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産クラスの資産の一部売却を行う。

適切

とても難しく頻出ではないので、分からなければ、まずは他の選択肢からしっかり読むようにしましょう。

リスクパリティ運用各資産のリスク量が同等になるように資産配分を行う運用手法

ボラティリティ価格変動の激しさを示す指標。価格変動が大きい・上昇とは、価格変動が大きいことを示す。

選択肢のように、特定の資産のボラティリティが上昇してしまうということは、その資産の価格変動が大きく、リスクも大きくなります

せっかくリスク量が同等になるように資産配分をしているのに、特定の資産だけリスクが大きくなってしまうと、リスクの配分が同等ではなくなってしまいます。

そのため、ボラティリティが上昇した資産を一部売却することで、リスクを同等へと戻します

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0

この問題で覚えておくポイントは、ポートフォリオ理論についてです。

選択肢1. ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであれば、投資家はリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」であることを前提としている。

適切

ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであれば、投資家はリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」であることを前提としています。

選択肢2. アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに配分することをいう。

適切

アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに配分することをいいます。

また、これらの比率を変更することを「リバランス」といいます。

選択肢3. 運用期間中、各資産クラスへの資産の配分比率を維持する方法として、値下がりした資産クラスの資産を売却し、値上がりした資産クラスの資産を購入するリバランスという方法がある。

不適切

リバランスとは、値下がりした資産を購入し、値上がりした資産を売却することで、設定当初の資産配分比率に戻すことをいいます。

選択肢4. 各資産クラスのリスク量が同等になるように資産配分を行うリスクパリティ運用(戦略)では、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産クラスの資産の一部売却を行う。

適切

リスクパリティ運用(戦略)では、特定の資産のボラティリティが上昇した場合、当該資産の一部を売却し、各資産のリスクを同等にすることです。

まとめ

新NISAが始まり、投資に注目が集まっています。ポートフォリオ理論は投資をするうえでリスク管理の大事な考え方ですので、理解を深めておきましょう。

0

ポートフォリオ理論とは、金融資産の組み合わせに関するリターンとリスクに基づいて、最適な資産構成を探る理論です。

「複数の資産に分散投資する」ことによって、リターンを維持したままリスクを最小化することができるとされています。

選択肢1. ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであれば、投資家はリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」であることを前提としている。

適切。

実際はどうあれ、このような形で投資家をモデル化するのがポートフォリオ理論の前提となっています。

選択肢2. アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに配分することをいう。

適切。

アセット(Asset)は「資産」、アロケーション(Allocation)は「配分」

という意味であることを覚えましょう。

複数種類の資産を組み合わせることでリスクを最小化するのがポートフォリオ理論です。

この組み合わせの比率をどうするかを決めていくことがアセットアロケーションです。

選択肢3. 運用期間中、各資産クラスへの資産の配分比率を維持する方法として、値下がりした資産クラスの資産を売却し、値上がりした資産クラスの資産を購入するリバランスという方法がある。

不適切。

リバランスとは、全体のバランスと再度取り直すということです。

問題文の記述とは逆に、値下がりしたものを買い増し、値上がりしたものを売ります

言葉の意味を吟味するだけで不正解とわかりますね。

選択肢4. 各資産クラスのリスク量が同等になるように資産配分を行うリスクパリティ運用(戦略)では、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産クラスの資産の一部売却を行う。

適切。

ボラティリティー(Volatility)とは、価格変動の度合いを示す言葉です。

ボラティリティが上昇する、大きいということは値動きが激しいということなので、リスクも高くなります。

リスクパリティ戦略はこのような商品の持ち分を減らすことで、リスク量のバランスを取るということです。

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