FP2級の過去問
2023年5月
実技 問4
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問題
FP技能検定2級 2023年5月 実技 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
下記<資料>に関する次の記述の空欄( ア )、( イ )にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
・PA株式会社とPB株式会社の株価をPER(株価収益率)で比較した場合、( ア )株式会社の方が割安といえる。
・PA株式会社とPB株式会社の資本効率性をROE(自己資本利益率)で比較した場合、( イ )株式会社の方が効率的に利益を上げているといえる。
・PA株式会社とPB株式会社の株価をPER(株価収益率)で比較した場合、( ア )株式会社の方が割安といえる。
・PA株式会社とPB株式会社の資本効率性をROE(自己資本利益率)で比較した場合、( イ )株式会社の方が効率的に利益を上げているといえる。
- (ア)PA (イ)PA
- (ア)PA (イ)PB
- (ア)PB (イ)PA
- (ア)PB (イ)PB
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この過去問の解説 (3件)
01
PER(Price Earnings Ratio)とは株価が1株当たり利益の何倍になっているかを見る指標で、
「株価÷1株当たり当期純利益」で求めます。
PA社のPER=
7,220円÷274円=
26.350・・・倍
PB社のPER=
13,470円÷685円=
19.664・・・倍
PERの値が小さいほど割安となるため(ア)にはPBが入ります。
ROE(Return oOn Equity) 株主資本利益率のことで、
1株当たり当期純利益÷1株当たりの純資産×100 で求めます。
PA社のROE=
274円÷3,240円×100=
8.456・・・%
PB社のROE=
685円÷9,873円×100=
5.085・・・%
ROEの値が大きいほど効率的に利益を上げていることになるため(イ)にはPAが入ります。
したがって(ア)PB、(イ)PAとなります。
この他にも、
PBR(株価純資産倍率):株価÷1株当たり純資産
配当利回り:1株当たり配当金÷株価
配当性向:1株当たり配当金÷1株当たり純利益
などを押さえましょう。
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02
株式投資の指標についてのは頻出論点です。
今回はPERとROEについて問われています。
求め方や結果の分析方法も理解しておきましょう。
(ア)について
PA株式会社とPB株式会社のPERを求めます。
PER=株価÷1株当たり当期純利益
PA株式会社のPER=
7,220円÷274円=
26.35・・・倍
PB株式会社のPER=
13,470円÷685円=
19.93・・・倍
PERの値が小さいほど割安となるため(ア)にはPBが入ります。
(イ)について
PA株式会社とPB株式会社のROEを求めます。
ROE=1株当たり当期純利益÷
1株当たりの自己資本×100
PA株式会社のROE=
274円÷3,240円×100=
8.46・・・%
PB株式会社のROE=
385円÷9,873円×100=
6.94・・・%
ROEの値が大きいほど効率的に利益を上げていることになるため(イ)にはPAが入ります。
したがって(ア)PB、(イ)PAとなります。
株式の投資指標に関してよく出題されるものは
PER(株式収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本当期純利益率)です。
算出の仕方、値の分析を覚えておきましょう。
PER=株価÷1株当たりの純利益・・・値が小さい方が割安
PBR=株価÷1株当たりの純資産・・・1倍より小さいと割安
ROE=当期純利益÷自己資本×100・・・値が大きいほど効率的に利益をあげる
参考になった数1
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03
PERやPBR、ROEを求める問題は頻出です。
必ず計算式も覚えておきましょう。
そして今回は1株当たりをあらかじめ出してくれていますが、1株あたりの純利益や純資産を自分で求めなければならない問題も2級であれば出題されます。
1株あたりの〇〇を求める問題もあるということを覚えておき、対応できるようにしておきましょう。
(ア)
各会社のPERを求める問題です。
PERとは株価収益率のことで、株価が1株あたり利益の何倍になっているのか、を図る指標のことです。
PERが低い銘柄は割安と判断されます。
PERを求める式は以下の通りです。
単位は倍です。
PER= 株価
1株当たりの純利益
この計算式に各社の表の数値を入れて計算します。
7,220
〇PA社=274
=26.3503…
≒26.35倍
13,470
〇PB社= 685
=19.6642…
≒19.66倍
よって、PERの小さいPB社が割安と言えます。
(イ)
各社のROEを求める問題です。
ROEとは自己資本利益率のことで、自己の資本を使ってどれだけ利益を上げられたのか、を図る指標のことです。
ROEが高い会社はより多くの収益を上げていると判断されます。
ROEを求める式は以下の通りです。
単位は%です。
税引後当期純利益
ROE= 自己資本 ✕100
ではこの計算式に各社の表の数値を入れて計算します。
税引後当期純利益は1株当たりの純利益、自己資本は1株当たりの自己資本を使います。
〇PA社= 274
3,240✕100
=0.08456…✕100
≒8.456%
〇PB社= 685
9,873✕100
=0.06938…100
≒6.938%
よってROEの高いPA社の方が、効率的に利益を上げていると言えます。
<一緒に覚えておくべき計算式>
PBR(倍)・・・株価が一株あたりの純資産の何倍になっているの、というのを図る指標
株価
=1株当たりの純資産
配当利回り(%)・・・投資した額に対する配当金の割合
一株当たりの配当金
= 株価 ✕100
配当性向(%)・・・当期純利益に対する配当金の割合
年間配当金総額
= 当期純利益 ✕100
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