FP2級の過去問
2023年5月
実技 問34
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問題
FP技能検定2級 2023年5月 実技 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
<設例>に基づき下記の問について解答しなさい。
義博さんの母親の弘子さんは今年65歳になる。義博さんは、弘子さんの老齢基礎年金の繰下げ受給についてFPの高倉さんに質問をした。老齢基礎年金の繰下げ受給に関する次の記述の空欄( ア )〜( ウ )に入る適切な語句を語群の中から選び、その語句の番号の組み合わせが正しい選択肢を選びなさい。
老齢基礎年金を繰下げ受給した場合は、65歳に達した月から支給繰下げの申し出を行った日の属する月の前月までの月数に応じて、次の増額率によって年金額が増額されます。
増額率 =(65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数)× 0.7%
従って、仮に68歳に達した月に支給繰下げの申し出をすると、65歳から支給される額の( ア )に増額され、この支給率は( イ )継続して適用されます。
なお、老齢基礎年金と併せて付加年金を受給できる場合、付加年金は( ウ )。
<語群>
1. 102.1%
2. 125.2%
3. 133.6%
4.一生涯
5.70歳に達するまでの間
6.75歳に達するまでの間
7.老齢基礎年金と同率で増額されます
8.繰下げによる増額はありません
義博さんの母親の弘子さんは今年65歳になる。義博さんは、弘子さんの老齢基礎年金の繰下げ受給についてFPの高倉さんに質問をした。老齢基礎年金の繰下げ受給に関する次の記述の空欄( ア )〜( ウ )に入る適切な語句を語群の中から選び、その語句の番号の組み合わせが正しい選択肢を選びなさい。
老齢基礎年金を繰下げ受給した場合は、65歳に達した月から支給繰下げの申し出を行った日の属する月の前月までの月数に応じて、次の増額率によって年金額が増額されます。
増額率 =(65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数)× 0.7%
従って、仮に68歳に達した月に支給繰下げの申し出をすると、65歳から支給される額の( ア )に増額され、この支給率は( イ )継続して適用されます。
なお、老齢基礎年金と併せて付加年金を受給できる場合、付加年金は( ウ )。
<語群>
1. 102.1%
2. 125.2%
3. 133.6%
4.一生涯
5.70歳に達するまでの間
6.75歳に達するまでの間
7.老齢基礎年金と同率で増額されます
8.繰下げによる増額はありません
- (ア)1 (イ)4 (ウ)8
- (ア)2 (イ)4 (ウ)7
- (ア)3 (イ)6 (ウ)7
- (ア)2 (イ)5 (ウ)8
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この過去問の解説 (3件)
01
老齢年金に関する概要は頻出です。
今回の内容は3級でも頻出なので、2級受験者は確実に取れるようにしておきましょう。
年金の繰上受給の減額率・繰下受給の増額率は確実に覚え、さらに2級では計算できるようにしておくことが大切です。
また付加年金と併せて国民年金基金やiDeCoも、比較しながら覚えておきましょう。
(ア)
2.125.2%
年金受給資格は65歳からですが、繰下げの申し出をすることで、75歳までの間の好きなタイミングまで受給を遅らせることが可能です。
そして繰り下げた場合は、1カ月あたり0.7%ずつ増額されます。
そのため今回受け取る年金の増額率は
12ヶ月✕3年間✕0.7%
=125.2%
増額は1カ月あたりなので、〇ヶ月という風に直すことを忘れないようにしましょう。
(イ)
4.一生涯
繰上げ支給・繰下げ支給、どちらも一度選択をすると、その減額率・増額率は一生涯継続します。
なので、一度繰下げ支給をすると、一生涯その増額率で年金を受給することができます。
(ウ)
7.老齢基礎年金と同率で増額されます
老齢基礎年金を繰上げ・繰下げをした場合、付加年金も連動します。
もう1つの注意点は、老齢基礎年金を繰上げ・繰下げした場合、老齢厚生年金はどうなるのかということです。
老齢厚生年金の場合は、繰上げの場合は同時に、繰下げの場合は別々に選択することが可能です。
付加年金の場合とごちゃまぜにならないように、気を付けましょう。
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02
老齢基礎年金の繰下げ受給についての問題です。
繰上げは0.4%/月の年金支給額の減額、繰下げは0.7/月の増額となります。
(ア)
68歳まで支給繰下げをした場合
3年(36ヶ月)×0.7=25.2%
65歳から受給した場合より25.2%が増額されるので、
解答は125.2%となります。
(イ)
繰上げ、繰下げをした場合、減額や増額をされた支給額は変わりませんし変更もできません。
解答は一生涯となります。
(ウ)
付加年金を受給できる場合は、繰下げに併せて同率で増額されます。
解答は老齢基礎年金と同率で増額されますとなります。
老齢基礎年金と老齢厚生年金を繰り下げる場合は、どちらかのみ選択することが可能ですが、繰り上げる場合は同時に両方行う必要があります。
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03
老齢基礎年金の繰下げ受給についての問題です。
繰上げ、繰下げ受給の問題は3級から頻出論点です。
繰下げ期間による増額率を自分で計算して導きだせるようにしておきましょう。
(ア)
68歳に達した月に支給繰下げの申し出をした場合
3年(36ヶ月)×0.7=25.2%
25.2%の増加率となります。
支給される金額は65歳から支給される予定額の125.2%に増額されます。
したがって答えは125.2%になります。
(イ)
繰上げ、繰下げの申し出をし、減額や増額をされた支給率は一生涯継続して適用されます。
したがって答えは一生涯になります。
(ウ)
老齢基礎年金と併せて付加年金を受給できる場合は、付加年金も同率で増額されます。
したがって答えは老齢基礎年金と同率で増額されますになります。
老齢基礎年金の繰下げ受給の場合は、繰り下げた月数に0.7%乗じた分の増額率となります。
最長75歳まで繰り下げた場合は、120ヶ月×0.7%=84%の増額率になります。
繰上げ受給は60歳から申し出が可能であり、繰上げた月数に0.4%を乗じた分の減額率となります。
一度手続きを行うと取消ができず、一生涯適用されるため慎重に判断しましょう。
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