FP2級の過去問
2023年9月
学科 問2

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問題

FP技能検定2級 2023年9月 学科 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

ライフプランの作成の際に活用される各種係数に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後の元利合計額を試算する際、現在保有する資金の額に乗じる係数は、終価係数である。
  • 一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間経過後の元利合計額を試算する際、毎年の積立額に乗じる係数は、年金終価係数である。
  • 一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を受け取るために必要な元本を試算する際、毎年受け取りたい金額に乗じる係数は、資本回収係数である。
  • 一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、減債基金係数である。

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この過去問の解説 (3件)

01

ライフプランの作成の際に活用される各種係数について問われる問題はよく出題されています。

それぞれの係数の意味、計算するときの使い方を把握しておきましょう。

選択肢1. 一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後の元利合計額を試算する際、現在保有する資金の額に乗じる係数は、終価係数である。

適切

終価係数は、運用後の元利合計額を計算するときに用います。今ある元本に対して終価係数をかけることで、将来どれくらいの額になるかを計算することができます。

選択肢2. 一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間経過後の元利合計額を試算する際、毎年の積立額に乗じる係数は、年金終価係数である。

適切

年金終価係数は、一定金額ずつ積み立てたとき、運用後の元利合計額を求める際に用いられます。

選択肢3. 一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を受け取るために必要な元本を試算する際、毎年受け取りたい金額に乗じる係数は、資本回収係数である。

不適切

この選択肢は、年金現価係数の説明です。資本回収係数は、元本を一定利率で複利運用しながら、毎年一定金額を一定期間取り崩していくとき、毎年いくらずつ受け取りができるかを計算するときに利用します。

選択肢4. 一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、減債基金係数である。

適切

減債基金係数は、目標金額を達成するために、どのくらいの金額を毎年積み立てればよいか計算するときに用いる係数です。

まとめ

今回問われていない係数も過去には問われています。各種係数について、それぞれの内容を復習しておく必要があります。よく似た名前の係数もあるため注意しましょう。

参考になった数6

02

この問題では、ライフプラン作成における6つの主要な係数を理解し、適切に適用できるかが問われています。

これらの係数を効率的に覚えるコツは、まず「現在の金額」「将来の金額」という2つのカテゴリに分けることです。

次に、これらを「一括」「積立て」「取崩し」という運用方法に適用することで、各係数の使い方が明確になります。

一括での運用では現価係数と終価係数が使われ、積立て運用では減債基金係数と年金終価係数が、取崩しでは年金現価係数と資本回収係数を利用します。

このような分類を意識することで、各係数の機能と適用シナリオを効果的に理解できます。

選択肢1. 一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後の元利合計額を試算する際、現在保有する資金の額に乗じる係数は、終価係数である。

適切

元本を一括で複利運用する際に使う係数は現価係数か終価係数です。

一定期間経過の元利合計額を知りたい場合は終価係数を使います。

選択肢2. 一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間経過後の元利合計額を試算する際、毎年の積立額に乗じる係数は、年金終価係数である。

適切

積立てで複利運用する場合は、減債基金係数か年金終価係数を使います。

一定期間経過の元利合計額を知りたい場合は年金終価係数が適切です。

選択肢3. 一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を受け取るために必要な元本を試算する際、毎年受け取りたい金額に乗じる係数は、資本回収係数である。

不適切

取崩し運用で利用する係数は、年金現価係数か資本回収係数です。

元本を試算する場合は、年金現価係数を使います。

選択肢4. 一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、減債基金係数である。

適切

積立て運用の場合は、減債基金係数か年金終価係数を利用します。

毎年の積立額を知りたい場合は減債基金係数を使います。

まとめ

これら6つの係数はライフプラン作成において重要な役割を果たします。

適切な係数を選び、それを用いて具体的な金額を計算することで、将来の財務目標に向けた効果的な計画を立てることができます。

参考になった数2

03

どの係数を使って計算するか覚える必要があります。

以下のように2つセットで覚えるとわかりやすくなります。

 

まとまったお金を増やす

終値係数:今のまとまったお金が、将来どうなるか(現在⇒未来)

現価係数:将来のお金のために、今いくらまとまったお金が必要か(未来⇒現在)

 

【コツコツ積み立てたお金】

年金終価係数:毎年一定額を複利運用した際の、将来の積み立て額(現在⇒未来)

減債基金係数:将来の貯めたいお金のために、毎年いくら積み立てるか(未来⇒現在)

 

【まとまったお金を取り崩す】

資本回収係数:今のまとまったお金を、毎年取り崩した際にもらえるお金(現在⇒未来)

年金現価係数:将来毎年取り崩したいお金のために、今いくら必要か(未来⇒現在)

 

※年金終価係数と年金現価係数が違うタイプであることから、「しげん」で覚えましょう。

(年金価係数)げん債基金係数)

本回収係数)げん(年金係数)

選択肢1. 一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後の元利合計額を試算する際、現在保有する資金の額に乗じる係数は、終価係数である。

まとまったお金を増やす(現在⇒未来)のため終価係数です。

選択肢2. 一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間経過後の元利合計額を試算する際、毎年の積立額に乗じる係数は、年金終価係数である。

【コツコツ積み立てたお金】(現在⇒未来)のため年金終価係数です。

選択肢3. 一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を受け取るために必要な元本を試算する際、毎年受け取りたい金額に乗じる係数は、資本回収係数である。

【まとまったお金を取り崩す】(未来⇒現在)のため年金現価係数です。

選択肢4. 一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、減債基金係数である。

【コツコツ積み立てたお金】(未来⇒現在)のため減債基金係数です。

まとめ

このタイプの問題は出題される可能性が非常に高いため、覚えておきましょう。

参考になった数1