FP2級の過去問
2023年9月
学科 問10

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問題

FP技能検定2級 2023年9月 学科 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

中小企業の資金調達の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 日本政策金融公庫の中小企業事業における融資では、事業用資金だけでなく、投資を目的とする有価証券等の資産の取得資金についても融資対象となる。
  • 信用保証協会保証付融資(マル保融資)は、中小企業者が金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証するものであり、利用するためには、業種に応じて定められた資本金の額(出資の総額)または常時使用する従業員数の要件を満たす必要がある。
  • ABL(動産・債権担保融資)は、企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の資産を担保として資金を調達する方法である。
  • クラウドファンディングは、インターネット等を介して不特定多数の者に資金の提供を呼びかけて資金を調達する方法であり、「購入型」「寄付型」等に分類される。

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この過去問の解説 (3件)

01

中小企業の資金調達に関する問いです。

資金調達には、大きく分けて、直接金融(株式の発行など)と間接金融(金融機関等からの借り入れ)があります。

選択肢1. 日本政策金融公庫の中小企業事業における融資では、事業用資金だけでなく、投資を目的とする有価証券等の資産の取得資金についても融資対象となる。

不適切

日本政策金融公庫の中小企業事業における融資の対象は、事業用資金のみです。

選択肢2. 信用保証協会保証付融資(マル保融資)は、中小企業者が金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証するものであり、利用するためには、業種に応じて定められた資本金の額(出資の総額)または常時使用する従業員数の要件を満たす必要がある。

適切

マル保融資を受けるためには、資本金の額や従業員数の他にも、業種、区域・業歴の要件を満たすことが必要です。

選択肢3. ABL(動産・債権担保融資)は、企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の資産を担保として資金を調達する方法である。

適切

ABLとは、主に、流動性の高い資産を担保として金融機関から融資を受ける方法です。

選択肢4. クラウドファンディングは、インターネット等を介して不特定多数の者に資金の提供を呼びかけて資金を調達する方法であり、「購入型」「寄付型」等に分類される。

適切

クラウドファンディングには、購入型、寄付型の他にも、貸付型や投資型といった種類があります。

参考になった数2

02

中小企業の資金調達には様々な方法があり、それぞれに特徴が存在します。

この問題を通じて、日本政策金融公庫の融資、信用保証協会保証付融資(マル保融資)、ABL(動産・債権担保融資)、クラウドファンディングに関する知識を学びます。

選択肢1. 日本政策金融公庫の中小企業事業における融資では、事業用資金だけでなく、投資を目的とする有価証券等の資産の取得資金についても融資対象となる。

不適切

日本政策金融公庫の中小企業事業における融資は、事業用資金の提供を目的としていますが、投資を目的とする有価証券や不動産などの取得資金については融資対象となりません。

日本政策金融公庫の中小企業事業における融資は、主に事業運転資金や設備投資資金など、事業の発展に直接貢献する資金需要に応えることを目的としており、投資目的の資金調達をサポートするものではないため、この記述は不適切です。

選択肢2. 信用保証協会保証付融資(マル保融資)は、中小企業者が金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証するものであり、利用するためには、業種に応じて定められた資本金の額(出資の総額)または常時使用する従業員数の要件を満たす必要がある。

適切

信用保証協会保証付融資(マル保融資)は、中小企業が金融機関からの融資を受けやすくするために信用保証協会が融資の債務保証を行う制度です。

この制度を利用するためには、資本金の額や従業員数など、特定の要件を満たす必要があります。

選択肢3. ABL(動産・債権担保融資)は、企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の資産を担保として資金を調達する方法である。

適切

ABL(動産・債権担保融資)は、企業が保有する売掛金、在庫、機械設備などの動産などを活用して資金を調達する手法です。

ABL(動産・債権担保融資)により、流動資産を有する企業は、資産を担保にして比較的柔軟に資金を得ることが可能となり、金融機関にとっても担保を確保できるため、融資の検討に前向きになります。

選択肢4. クラウドファンディングは、インターネット等を介して不特定多数の者に資金の提供を呼びかけて資金を調達する方法であり、「購入型」「寄付型」等に分類される。

適切

クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の人々から資金を集める方法であり、購入型や寄付型、投資型など複数の形態があります。

この資金調達方法は、特に新しいアイデアやプロジェクトに対する資金を集める際やテストマーケティングに利用され、近年注目を集めています。

まとめ

中小企業の資金調達方法には、金融機関の融資、信用保証協会の保証、ABL、クラウドファンディングなど様々な選択肢があります。

それぞれの方法は、企業のニーズや事業の性質に応じて選択されるべきです。

参考になった数0

03

FPとしてこのような問題に対する知識を深めることも重要ですが、

非常に奥が深いため、時間がかかってしまいます。

最低限の知識を習得し、次のパートの知識定着に注力してもいいと思います。

選択肢1. 日本政策金融公庫の中小企業事業における融資では、事業用資金だけでなく、投資を目的とする有価証券等の資産の取得資金についても融資対象となる。

事業に取り組む人を支援する制度なので、投資目的の融資は対象外となります。

選択肢2. 信用保証協会保証付融資(マル保融資)は、中小企業者が金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証するものであり、利用するためには、業種に応じて定められた資本金の額(出資の総額)または常時使用する従業員数の要件を満たす必要がある。

信用保証協会が保証してくれることで、融資が受けやすくなります。そのため、融資を受ける人は信用保証協会に信用保証料を別途支払う必要があります。

利用するためには、業種に応じて定められた資本金の額(出資の総額)または常時使用する従業員数の要件を満たす必要があります。

選択肢3. ABL(動産・債権担保融資)は、企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の資産を担保として資金を調達する方法である。

Asset Based Lendingの略で「ABL」です。

企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の資産を担保として資金を調達する方法で、

高価な機械設備を導入している企業で使われたりしています。

選択肢4. クラウドファンディングは、インターネット等を介して不特定多数の者に資金の提供を呼びかけて資金を調達する方法であり、「購入型」「寄付型」等に分類される。

クラウドファンディングは、ここ数年注目を浴びている資金調達方法の一つです。

少ない資金で不特定多数の人にテストマーケティングができることもメリットです。

「購入型」「寄付型」「金融型」に分類されています。

まとめ

このタイプの問題は同じようなポイントが狙われますので、過去問を多く解いて慣れるようにしましょう。

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