FP2級の過去問 2023年9月 学科 問13
この過去問の解説 (2件)
個人年金保険は、将来の安定した収入源を確保するための重要な金融商品です。
この問題を通じて、確定年金、保証期間付終身年金、変額個人年金保険、そして外貨建て個人年金保険といった、個人年金保険の商品性について解説します。
不適切
確定年金保険は、将来にわたって安定した収入を提供するために設計された保険商品です。
このタイプの保険では、契約者が選択した期間(例えば10年、15年、20年など)にわたって、定期的に年金が支払われます。
しかし、もし被保険者が年金受取開始日を迎える前に亡くなってしまったらどうなるのでしょうか?
もし、保険料払込期間や年金据置期間中に被保険者が亡くなった場合には、これまでに払い込んだ保険料の相当額が死亡給付金として遺族に支払われます。
この死亡給付金の受取人は、保険契約を結ぶ際にあらかじめ指定しておく必要があります。
重要なのは、確定年金保険で年金受取開始日前に契約者が亡くなった場合に受け取れる死亡給付金は、契約時に約束された年金受取総額と同額ではないということです。
死亡給付金の額は、通常は払い込まれた保険料に基づく額となります。
適切
保証期間付き終身年金保険は、特定の期間(例えば10年)の保証がついており、その期間中は受給者が生きているかどうかにかかわらず年金が支払われます。
その後も、受給者が生存している限り、生涯にわたって年金が支給され続けます。
このタイプの年金では、性別によって保険料に差が生じることがあります。
具体的には、女性の場合、平均余命が長いため、男性に比べてより長期間年金を支払う可能性が高くなります。
このため、同じ条件で契約した場合、女性の保険料は男性よりも高く設定されることが一般的です。
これは、保険会社が長期間にわたる年金支払いのリスクを反映しているためです。
逆に、死亡保険の場合は、男性の平均余命が女性よりも短いため、男性の保険料が高くなる傾向にあります。
この違いは、死亡保険と終身年金の根本的な性質の違いに基づいています。
死亡保険は早期に発生する死亡リスクをカバーするためのものであり、終身年金は長期にわたる生存リスクをカバーするためのものです。
適切
変額個人年金保険は、将来の年金受取額や解約時に戻ってくる金額が、投資の成果によって増減するタイプの保険です。
この保険の特徴は、特別勘定という独立した投資ポートフォリオに保険料が投資される点にあります。
特別勘定は、株式や債券など、様々な金融商品に資金を分散投資し、その運用成果に基づいて保険の価値が決まります。
この運用方法の大きなメリットは、市場の成長に伴い投資成果が良好な場合、将来受け取る年金額や解約返戻金が増加する可能性があることです。
しかし、反面、市場の不調により投資成果が振るわない場合、受け取り額が減少するリスクもあります。
適切
円換算支払特約は、外貨での運用成果を享受しつつも、受け取りを円で行いたい方向けのオプションです。
この特約は、外貨での受け取りを望まない場合に、年金や解約返戻金、死亡給付金を円で受け取ることを可能にしますが、為替変動リスクを回避するものではありません。
個人年金保険では、それぞれの商品がどのような特徴を持っているかを理解することが大切です。
確定年金の死亡給付金、終身年金と死亡保険における性別による保険料の違い、変額個人年金保険の運用リスク、外貨建て個人年金保険の円換算支払特約と為替リスクなど、各商品の特性をしっかり把握することが重要です。
個人年金保険とは、契約時に決めた年齢に達すると、年金を受け取ることができる保険です。
不適切
年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることはできません。
適切
女性の方が平均寿命が長いため、終身年金の保険料は高くなります。
適切
変額個人年金保険は、保険会社が株式などを運用した結果に応じて、年金や解約返戻金の額が変動する個人年金保険です。
適切
円換算支払特約は、外貨建ての年金や解約返戻金を円貨で受け取ることができる特約です。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。