FP2級の過去問
2023年9月
学科 問19
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問題
FP技能検定2級 2023年9月 学科 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
第三分野の保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 生命保険会社が取り扱う介護保険は、公的介護保険の加入年齢である40歳から加入可能となり、保険期間は65歳までとされる。
- 医療保険では、人間ドック等の治療を目的としない入院をし、異常が発見されなかった場合、入院給付金は支払われない。
- 先進医療特約で先進医療給付金の支払対象とされている先進医療は、療養を受けた時点において厚生労働大臣によって定められたものである。
- がん保険では、被保険者ががんで入院したことにより受け取る入院給付金について、1回の入院での支払日数に制限はない。
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この過去問の解説 (3件)
01
第三分野の保険とは、生命保険(第一分野)と損害保険(第二分野)の中間に位置する保険です。
医療保険、がん保険、介護保険、傷害保険など、具体的なリスクに対応する多様な保険商品を提供しています。
この問題を通じて第三分野の保険の商品性について解説します。
不適切
生命保険会社の介護保険は、公的介護保険と異なり、40歳未満でも契約可能です。
公的介護保険は40歳以上の者が加入対象となりますが、民間の介護保険商品では加入年齢にこのような制限は設けられていません。
適切
医療保険では、治療を目的としない入院に対する給付金の支払いは行われません。
これは医療保険が治療を必要とする病気やけがに対するリスクをカバーするためのものであり、健康診断や人間ドック等はその範囲外にあるためです。
ただし、検査によって異常が見つかった場合は、入院給付金の支払い対象となります。
また、医師の指示による検査入院は、治療を目的とした入院として扱われ入院給付金の支払い対象となります。
適切
先進医療特約では、療養を受けた時点において厚生労働大臣によって定められた先進医療のみが先進医療給付金の支払対象となります。
厚生労働省が発表する「先進医療の対象となる医療技術」、「先進医療を実施している医療機関の一覧」は、随時更新されています。
保険契約の時点において厚生労働大臣によって定められた先進医療ではないことに注意してください。適切
医療保険においては、給付金を受け取ることができる入院日数の上限が定められており、その期間を「支払限度日数」と呼びます。
一方で、がん保険における入院給付金には、1回の入院における支払日数の制限がないことが特徴です。
支払限度日数が定められていないことにより、がんという重篤な疾患に対して長期間の入院が必要となった場合でも、経済的なサポートを受けることが可能になります。
この問題では、第三分野の保険商品の商品特性や公的制度との違いを理解し、顧客のニーズに合わせた適切な保険選びを支援できる知識を身につけることが求められています。
各保険商品の特徴や補償内容を正確に把握し、適切なアドバイスができるようになることが、保険のプロフェッショナルとして求められるスキルの一つです。
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02
第三分野の保険とは、生命保険、損害保険に属さない種類の保険のことを指します。
不適切
生命保険会社が取り扱う介護保険は、40歳未満でも加入可能です。
適切
健康診断や人間ドックのための入院に対しては、基本的に入院給付金は支払われません。
ただし、医師の指示による入院の場合は入院給付金は支払われます。
適切
療養を受けた時点において、先進医療に該当するかどうかは判定されます。
適切
がん保険では、支払日数に制限はありません。
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03
生命保険の各分野の商品性について確認しましょう。
生命保険には保険会社が決めた加入年齢の制限があります。
そのため、介護保険についても40歳未満から加入することができます。
医療保険は健康診断や人間ドック等の治療を目的としない入院は入院給付金の支払対象外となります。
しかし、人間ドック等で異常が認められて医師の指示で精密検査のために入院した場合、入院給付金が支払われます。
療養を受けた時点において厚生労働大臣によって定められた先進医療に対し給付金が支払われます。
※契約時点において認められているものではありません。
⇒新しい先進医療が受けられないと悲しいですよね..
がんは長期で入院したり、再発する可能性がある疾病の一つです。
そのため、がん保険の入院給付金は支払日数に制限はありません。
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