2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2023年9月
問26 (学科 問26)

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問題

FP技能検定2級 2023年9月 問26(学科 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

以下の<条件>で、円貨を米ドルに交換して米ドル建て定期預金に10,000米ドルを預け入れ、満期時に米ドルを円貨に交換して受け取る場合における円ベースでの利回り(単利・年率)として、最も適切なものはどれか。なお、税金については考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入するものとする。
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この過去問の解説 (3件)

01

10000米ドルの購入するために必要な金額は、10,000×130=1,300,000円です。

金利が3%であるため、10,000米ドル×(1+0.03)=10,300米ドルが満期時の元利合計額です。

これを円に換算すると、10,300×134=1,380,200円となります。

つまり、1,300,000円を元手に80,200円の利益を得たことになり、

利回りは、80,200÷1,300,000≒0.06169≒6.17%となります。

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02

この問題では、外貨での定期預金に関する円ベースでの利回りを計算することを求められています。

利回りを算出するためには、

・最初に外貨に交換する際の為替レート(TTS)

・満期時に再度円に交換する際の為替レート(TTB)

・預金の利率

・そして預け入れる外貨の金額

を考慮する必要があります。

これらのデータを用いて、円ベースでの利回りを計算します。

10,000米ドルを預け入れる際の為替レートは1米ドル=130.0円(TTS)、満期時の為替レートは1米ドル=134.0円(TTB)です。

定期預金の利率は3.00%(年率)です。

これらの情報をもとに円ベースの利回りを計算します。

①まず、米ドルを円に交換するときはTTSのレートを使いますので、10,000米ドルを円に換算すると、

10,000米ドル × 130.0 = 1,300,000円

になります。

②1年後の定期預金の利息は、10,000米ドルに3.00%の利息を加えたものです。

これを円に戻す際にはTTBのレートを使います。

10,000米ドル × 1.03 × 134.0 = 1,380,200円

が最終的な円での受け取り額です。

③したがって、円ベースでの利回りは、

(1,380,200円 - 1,300,000円) ÷ 1,300,000円 × 100 = 6.17%(単利・年率)となります。

まとめ

円で外貨定期預金を行い、満期時に円に戻す場合の円ベースの利回りを算出するには、初期および満期時の為替レートを使用して、円での変動額を求めることが必要です。

この変動額から元本に対する割合を計算することで、外貨預金の円ベースでの利回りを求めることができます。

為替レートの変動を利回り計算にどのように反映させるかを理解し、総合的なリターンを評価するための考え方に慣れておくことが求められます。

参考になった数3

03

米ドル建ての定期預金の円ベースの利回り計算は、比較的頻出なため、しっかり計算しておけるようにしましょう。

この計算に関しては、金融分野の他の分野とは少し違い、順番と計算の意味が分かれば、計算式を丸暗記する必要はありません。

そしてこの問題は基本的に、TTSとTTBの使い方を見るための問題です。

どちらを使うのかだけは覚えておきましょう。

 

 

①預入時の日本円はいくら必要か

まずはこの定期預金に10,000ドルを預け入れるのに必要な金額(円)を計算します。

円をドルに換えるときは「TTS」を使うということを覚えておきましょう。

 

1ドルが130円の時に、10,000ドル預けるので、計算式は以下の通りです。

 

130円✕10,000ドル

 

=1,300,000円

 

 

②1年後の定期預金の金額を計算する

預け入れたドルは、10,000ドルで、年利が3%ということは、1年で3%ずつ金額が増えていくことが分かります。

今回は1年の定期預金を満期まで預け入れるということなので、1年後のドル額を計算します。

 

〇1年後の利息額を計算する

10,000ドル✕3%

 

=300ドル

 

〇元金と利息の合計額

10,000ドル✕300ドル

 

=10,300ドル

 

 

③1年後にドルを円に換えるといくらになるのか

ドルを円に換えるときは「TTB」を使います。

1ドルが134円の時、10,300ドルを円に換える計算式は以下の通りです。

 

134円✕10,300ドル

 

=1,380,200円

 

 

④預け入れたときの日本円と、満期になって戻ってきた日本円の差額を計算する

戻ってきた日本円から、預け入れたときの日本円を引くと、日本円ベースでどれだけ増えたかが分かります。

 

1,380,200円ー

 1,300,000円

 

=80,200円

 

1年で80,200円増えたことが分かりました。

1年間の利益ということになります。

 

 

⑤最後に円ベースで増えた利回りを計算します。

基本的には、どの利回り計算も、以下の計算式で求められます。

 

 一年の利益 ✕100

投資額(元本)

 

この計算式に上記で計算した数字を当てはめていきます。

 

 80,200  ✕100

1,300,000

 

=6.1692…

 

≓6.17%

参考になった数1