FP2級の過去問
2023年9月
学科 問38
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問題
FP技能検定2級 2023年9月 学科 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
消費税に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 消費税の課税期間に係る基準期間は、個人事業者についてはその年の前年である。
- 消費税の課税期間に係る基準期間における課税売上高が1,000万円を超える法人は、その課税期間は消費税の課税事業者となる。
- 簡易課税制度の適用を受けることができる事業者は、消費税の課税期間に係る基準期間における課税売上高が5,000万円以下の事業者である。
- 簡易課税制度を選択した事業者は、事業を廃止した場合等を除き、原則として、2年間は簡易課税制度の適用を継続しなければならない。
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この過去問の解説 (2件)
01
消費税について理解することは、事業者の税務管理と計画において重要です。
本解説では、消費税の基準期間、課税売上高に基づく課税事業者の判定、簡易課税制度の適用条件、およびその制度の継続要件について掘り下げます。
不適切
消費税の課税期間は、個人事業者は毎年1月1日から12月31日までで、法人はその事業年度になります。
消費税の納税義務を判断するための基準期間は、個人事業者については前々年、法人については前々事業年度とされています。
この基準期間を通じて、事業者が消費税の課税事業者に該当するかどうかが決定されます。
適切
消費税の課税事業者に該当するか否かは、基準期間内の課税売上高によって決定されます。
法人が基準期間中に1,000万円を超える課税売上高を有する場合、その法人は消費税の課税事業者として消費税を納める義務があります。
一方で、課税売上高が1,000万円以下の場合は、その期間において消費税の納税義務は免除されます。
しかし、基準期間の課税売上高が1,000万円以下でも、特定期間内の課税売上高や給与等の支払額が1,000万円を超えると、その時点から課税事業者とみなされ消費税を納税しなければならない点に注意が必要です。
適切
簡易課税制度は、課税売上高が5,000万円以下の中小事業者を対象に、消費税の納税手続きを簡素化するための制度です。
この制度を選択することで、事業者は売上に基づく消費税額から、定められたみなし仕入率を用いて算出した仕入税額を差し引くことが可能になります。
これにより、消費税の計算が容易になり、納税事務の負担が軽減されます。
適用を受けるためには、所轄税務署長に対して「消費税簡易課税制度選択届出書」を提出する必要があります。
適切
簡易課税制度を選択することで、事業者は消費税の計算を簡略化できますが、選択後は、事業廃止などの特例を除いて、最低2年間はこの制度の適用を続ける必要があります。
簡易課税制度からの脱退を希望する場合、適用期間が終了する2年間を経過した後の課税期間の開始日以前に、「消費税簡易課税制度選択不適用届出書」を提出しなければなりません。
この規則は、事業者が簡易課税制度の適用に関して長期的な計画を立てることを促し、制度の安定した運用を目指しています。
消費税における基準期間、課税事業者の判定基準、簡易課税制度の適用条件、及びその制度の継続要件に関する理解は重要です。
この問題を通じて、消費税に関わる様々なケースについて解説しました。
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02
消費税とは、モノやサービスの消費に対して課される税金をいいます。
消費税の課税対象となる取引を行っている事業者は、消費税の納税義務者になります。
不適切
基準期間は、個人事業者については前々年、法人については前々事業年度です。
適切
課税売上高が1,000万円以下の場合でも、特定期間において課税売上高1,000万円超かつ給与支払高1,000万円超である事業者は納税義務の免除がありません。
適切
適用を受けるためには、消費税簡易課税制度選択届出書を提出する必要があります。
適切
簡易課税制度を選択した場合は、最低2年間は継続して適用しなければなりません。
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