2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2023年9月
問40 (学科 問40)
問題文
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問題
FP技能検定2級 2023年9月 問40(学科 問40) (訂正依頼・報告はこちら)
- 損益計算書の営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。
- 損益計算書の税引前当期純利益の額は、経常利益の額に営業外損益の額を加算・減算した額である。
- 流動比率(%)は、「流動資産 ÷ 流動負債 × 100」の算式で計算される。
- 自己資本比率(%)は、「自己資本 ÷ 総資産 × 100」の算式で計算される。
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この過去問の解説 (3件)
01
決算書は企業の経済活動の成果を示す重要な財務報告書です。
ここでは、決算書の主要な指標に関する正しい理解を深めるため、各記述の適切性を検証し、決算書の見方に関する重要なポイントを解説します。
適切
営業利益は、企業の主要活動から得られる利益を示す損益計算書上の重要な指標です。
営業利益の額は、売上高から売上原価を引いた売上総利益からさらに販売費及び一般管理費を差し引くことによって算出されます。
この指標は、企業が本業を通じてどれだけの収益を上げているかを反映し、事業の基本的な収益性を評価するために用いられます。
不適切
税引前当期純利益は、会計期間中の事業活動全体から得られる利益を示し、主要な営業活動の利益に加えて、営業外の損益や一時的な損益である特別利益と特別損失までも計算に入れます。
税引前当期純利益は、下記の式によって求められます。
税引前当期純利益=経常利益+(特別利益-特別損失)
適切
流動比率は、企業が短期間内に発生する負債をどれだけ迅速に清算できるかを示す財務指標です。
流動比率(%) = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
という計算式により、短期的な支払い能力をパーセンテージで表します。
この比率により、企業が持つ現金、預金、売掛金など、短期間で現金化可能な資産(流動資産)と、1年以内に支払う必要がある借入金や買掛金などの短期債務(流動負債)のバランスを評価できます。
高い流動比率は、企業が短期的な財務健全性を保持していることを示し、財務義務を果たす能力があることを意味します。
適切
自己資本比率は、企業の財務健全性を示す重要な指標で、
自己資本比率(%) = 自己資本 ÷ 総資産 × 100
の計算式により求められます。
この比率は、企業が所有する資産のうち、どれだけが返済不要の自己資本によって賄われているかをパーセンテージで表します。
自己資本には、出資された資本金、利益を再投資することで蓄積された利益剰余金、株式発行による資本剰余金などが含まれ、貸借対照表において、純資産の部分がこれに該当します。
対照的に、他人資本は外部からの借入金や買掛金など、返済義務のある負債を指します。
自己資本比率が高いほど、企業は外部借入に依存せずに運営されており、財務的に健全であると評価されます。
決算書を読み解く際には、営業利益、税引前当期純利益、流動比率、自己資本比率などの財務指標が正しく理解できていることが重要です。
これらの指標は、企業の収益性、財務安全性、及び安定性を評価するための基本となります。
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02
簿記をやっている方であれば、解ける問題ですが、見たことが無い方にはなかなか覚えにくい範囲です。
1つ1つ覚えていくのは大変なので、要点をしっかり押さえていきましょう。
〇損益計算書
売上高
ー売上原価(仕入れ等)
売上総利益(粗利益)
ー販売費および一般管理費(人件費等)
営業利益
+営業外収益(受け取った利息等)
ー営業外費用(支払った利息等)
経常利益
+特別利益(給付金等の臨時収益)
ー特別損失(資産売却損等の臨時損失)
税引前当期純利益
ー法人税および住民税額
当期純利益(最終の利益)
〇営業利益…本来の営業のみで得た利益(本業の結果)
〇経常利益…利息などの本来の営業以外も含めた利益(会社の総合的利益)
この損益計算書は丸暗記をするしかありません。
イメージで覚えておきましょう。
適切
損益計算書の営業利益の額は以下の計算式で求められます。
売上総利益
ー販売費及び一般管理費
営業利益
不適切
損益計算書の税引き前当期純利益の額は以下の計算式を求められます。
経常利益
+特別利益(給付金等の臨時収益)
ー特別損失(資産売却損等の臨時損失)
税引前当期純利益
適切
流動比率とは、短期的に返さなければいけない負債に対して、短期的に返済できる資産がどれだけあるかを示す指標です。
たとえば、1年以内に100万円返済しなければいけないが、150万円の資産があれば返済可能となります。
この流動比率は高いほど、財務状態が安定していると判断されます。
計算式は以下の通りです。
〇流動比率(%)=
流動資産 ×100
流動負債
適切
自己資本比率とは、企業の資産の中に、返済の必要のない資産(自己資本)がどれだけあるかを示す指標です。
たとえば資産が500万円あり、借金が100万円だった場合は、この100万円は他人から借りた物なので、自己資本ではありません。
この自己資本比率は高いほど、財務状態が健全であると判断されます。
計算式は以下の通りです。
〇自己資本比率(%)=
自己資本 ×100
総資本
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03
決算書で示す指標についての問いです。
ここでの指標により、その会社の経営状態などを評価することができます。
適切
営業利益は次の式で計算できます。
営業利益=(売上総利益)ー(販売費及び一般管理費の額)
不適切
税引前当期純利益は次の式で計算できます。
税引前当期純利益=(経常利益)+(特別利益)-(特別損失)
適切
流動比率とは、流動負債に対する流動資産の割合を示し、この指標が高いほど短期の支払い能力が高いことを意味します。
適切
自己資本比率は、総資産のうちどれぐらい自己資本があるかを示しています。この指標が高いほど、健全な財務状況であると判断できます。
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