FP2級の過去問
2024年1月
学科 問21

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問題

FP技能検定2級 2024年1月 学科 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

銀行等の金融機関で取り扱う預貯金の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金である。
  • 当座預金は、株式の配当金の自動受取口座として利用することができる。
  • スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。
  • 大口定期預金は、最低預入金額が1,000万円に設定された固定金利型の定期預金である。

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この過去問の解説 (3件)

01

預貯金の一般的な商品性に関する問題です。

選択肢1. 決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金である。

適切な選択肢

決済用預金とは、無利息要求払い決済サービスを提供できることの3つの条件を満たした預金のことです。

選択肢2. 当座預金は、株式の配当金の自動受取口座として利用することができる。

適切な選択肢

当座預金とは企業や個人事業主が業務上の支払いに利用する決済口座です。


配当金の自動受取用口座や公共料金の自動引き落としても利用できます。

選択肢3. スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。

不適切な選択肢

法人がスーパー定期預金を利用する場合すべて単利型になります。

個人の場合は3年以上の場合、単利型か半年複利型のいずれかを選ぶことができます

選択肢4. 大口定期預金は、最低預入金額が1,000万円に設定された固定金利型の定期預金である。

適切な選択肢

大口定期預金は1,000万円以上で利用できる固定金利型の定期預金です。
金利は固定金利型のみとなります。

参考になった数3

02

預貯金商品に関する問題は、金融商品に対する基本的な知識と理解を問うものです。

今回の問題は、決済用預金、当座預金、スーパー定期預金、大口定期預金の各商品性について理解しているかを確認するものです。

以下の解説を通じて、各選択肢の正誤とその理由を詳しく見ていきましょう。

選択肢1. 決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金である。

適切

決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金です。

以下、それぞれの条件について詳しく説明します。

 

無利息

決済用預金は無利息でなければなりません。

これは、決済用預金が全額保護され、決済サービスを提供するための預金であるため、利息を付さないことによって預金者が実質的なコストを負担するべきだという金融審議会での議論に基づいています。

 

要求払い

決済用預金は、その名の通り、いつでも払い戻しが請求できる預金です。

定期性預金のように、払戻しができない期間があってはいけません。

例えば、当座預金や普通預金は、金融機関の窓口やATMでいつでも自由に引き出すことができます。

これを「要求払い」と呼び、定期預金などの「定期性」預金と区別しています。

 

決済サービスを提供できること

決済用預金の3つ目の条件は、決済サービスに利用できることです。

これは、決済用預金自体が決済サービスを提供するものであり、預金者が実際に口座振込や送金を利用しているかどうかにかかわらず、その商品性としてこれらのサービスを行うことが可能であれば条件を満たします。

ただし、通常利用されると考えられる決済サービスが制限された預金(例:口座引落しはできるが、口座振込みはできない預金など)は、その預金者と正式な預金契約を結ぶ必要があります。

選択肢2. 当座預金は、株式の配当金の自動受取口座として利用することができる。

適切

当座預金は、株式の配当金の自動受取口座として利用することができます。

以下に、当座預金の特徴について詳しく説明します。

 

利用目的: 当座預金は、企業や個人事業主が業務上の支払いに利用する預金です。

主に手形や小切手の支払いに使われます。

預け入れ金額: 預け入れは1円以上1円単位で行うことができ、満期はありません。

支払い機能: 手形や小切手の支払いを現金の代わりに行うための預金です。

自動支払い機能: 公共料金の自動支払いや株式配当金の自動受け取りといった機能があります。

利息: 当座預金は法律(臨時金利調整法)により利息を付けることが禁じられています。

元本保証: 元本保証があります。

預金保険: 預金保険の対象です。

 

このように、当座預金はさまざまな機能を持つ便利な預金口座です。

選択肢3. スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。

不適切

スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型のどちらも選択できますが、半年複利型を利用できるのは個人に限られます。

法人は単利型しか選択できません。

以下に、スーパー定期預金の特徴について詳しく説明します。

 

元本保証の固定金利

スーパー定期預金は元本保証の預金です。

預入時点の金融情勢に応じて利率が決まり、満期日まで固定金利で着実に増やすことができます。

 

目的に合わせた預入期間の選択

預入期間は一定期間(1カ月、2カ月、3カ月、6カ月、1年、2年、3年、4年、5年、7年)の定型方式と、自由に満期日を設定できる期日指定方式があります。

 

個人向けの複利型

個人は、複利型を選択することができます。

一方で、法人は単利型しか選択できません。

 

一定期間経過後の一部解約が可能

一定の預入期間経過後は、一部解約も可能です。

ただし、解約後の残高によっては適用利率が変わる場合があります。

選択肢4. 大口定期預金は、最低預入金額が1,000万円に設定された固定金利型の定期預金である。

適切

大口定期預金は、最低預入金額が1,000万円に設定された固定金利型の定期預金です。

以下に、大口定期預金の特徴について詳しく説明します。

 

最低預入金額

大口定期預金は、最低1,000万円から預入れ可能です。

このため、退職金などのまとまった資金を効率よく有利に運用したい場合に適しています。

 

固定金利型

預入時に決定した金利が満期日まで固定されるため、運用期間中の金利変動リスクを避けることができます。

 

預入期間の選択肢

預入期間は1カ月から10年までの「定型タイプ」と、1カ月から10年未満の「期日指定タイプ」があります。

これにより、投資の目的や資金の運用計画に応じて柔軟に選択することができます。

まとめ

今回の問題は、預貯金商品の特徴についての理解を確認するものでした。

金融商品の特性を正確に把握することが、適切な商品選択や運用に繋がります。

これらの知識を活用して、実際の金融商品選択に役立ててください。

参考になった数0

03

金融機関の預金の種類に関する問題です。普通の生活をしていると知らない商品が多く存在していることを知り、選択肢にあるような商品の概要を覚えていきましょう。

選択肢1. 決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金である。

適切

問題文のとおりです。当座預金はこの決済用預金に属するものです。

選択肢2. 当座預金は、株式の配当金の自動受取口座として利用することができる。

適切

問題文のとおりです。当座預金は、普通預金とはおもに以下の点で異なります。

・利息がつかない

・当座借越ができる(口座残高以上の小切手振り出しができる)

・手形、小切手が使用できる

選択肢3. スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。

不適切

問題文は、個人と法人が逆になっています。スーパー定期預金は、法人が利用する場合は単利型のみ(預入期間は問わない)、個人が利用する場合は、預入期間が3年以上の場合は、単利型と半年複利型を選択できるようになっています。

選択肢4. 大口定期預金は、最低預入金額が1,000万円に設定された固定金利型の定期預金である。

適切

大口定期預金は1000万円から、1円単位で利用できる商品です。預け入れの期間は1ヶ月以上10年までですが、金利は固定金利型のみとなっています。

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