FP2級の過去問
2024年1月
実技 問16

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問題

FP技能検定2級 2024年1月 実技 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

個人事業主の大久保さんが事業開始に当たり取得した建物の状況等は下記<資料>のとおりである。下記<資料>に基づく大久保さんの2023年分の所得税における事業所得の計算上、必要経費に算入すべき減価償却費を計算した結果として正しいものはどれか。なお、建物は事業にのみ使用しているものとする。
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  • 65(万円)
  • 75(万円)
  • 85(万円)
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この過去問の解説 (2件)

01

減価償却についての問題は、比較的出題されます。

しかし一般社会では馴染みが少なく、イメージしにくい方も多いでしょう。

まずは減価償却というものが何かをしっかりイメージ・理解できるようになりましょう。

計算自体は難しくないので、覚えてしまえば問題ありません。

また、簿記の資格を持っている方であれば、落としたくない問題です。

イメージ・理解ができている方が多いと思いますので、しっかり読んで解答しましょう。

 

 

法人が建物や車両などの固定資産を購入した場合、この資産は長期的に利用され企業に収益をもたらしていきますが、使用頻度や時間経過で価値が減少していきます。

購入時は最新モデルの機械を導入したけど、それが10年後も同じ価値ではないというのは、イメージしやすいでしょう。

そしてこの資産の減少に伴って、使用可能な期間(耐用年数)に応じて費用計上していくこと減価償却です。

資産は会社にあるけど、帳簿上では購入金額を毎年一定の割合で費用として計上していくことになります。

 

 

減価償却費の計算式は以下の通りです。

 

取得価額✕償却率✕使用期間

 

 

まずは計算に必要な数字を抜き出しましょう。

 

〇取得価額 

7,500万円

 

〇償却率

法定耐用年数が25年となっているので、耐用年数表で償却率を確認します。

今回は建物の減価償却です。

建物の減価償却は、法人・個人事業主ともに定額法と定められています

よって今回必要な建物の償却率は「0.040」です。

 

〇使用期間

今回は設問の中から、取得年の10月1日から使用されていることが分かります。

取得年は2023年なので、2023年10月1日からの使用です。

また減価償却の計算をする際は、使用した月から計算しなければなりません。

なので、以下の計算式で出します。

 

3カ月

12カ月 

 

0.25

 

3ヶ月の使用ですが、これを小数または分数に直すことが必要です。

 

 

〇減価償却費

それぞれで算出した数字を計算式に当てはめていきます。

 

7,500万円✕0.040✕0.25

 

75万円

参考になった数3

02

建物の減価償却法は定額法になります。

耐用年数表より定額法の償却率は0.040であり、

事業開始が2023年10月1日からなため3か月分だけ計上します。

したがって2023年の減価償却費は、

7,500万円×0.040×3ヵ月/12ヶ月=75万円

となります。

選択肢1. 65(万円)

不適切な選択肢。

選択肢2. 75(万円)

適切な選択肢。

選択肢3. 85(万円)

不適切な選択肢。

選択肢4. 95(万円)

不適切な選択肢。

参考になった数0