FP2級の過去問
2024年1月
実技 問37

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問題

FP技能検定2級 2024年1月 実技 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

<設例>に基づき以下の問いについて答えなさい。

<設例>

雅之さんは、2020年10月に購入した国内公募追加型株式投資信託RRファンドの売却を検討している。下記<資料>に基づき、RRファンドを一部解約した場合の譲渡所得の金額として、正しいものはどれか。なお、解答に当たっては、円未満の端数が生じた場合には、円未満の端数を切り捨てることとする。
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  • 48,984円
  • 58,090円
  • 72,612円
  • 96,240円

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この過去問の解説 (2件)

01

金融の分野が苦手な方が苦戦するのが、株式や投資信託の金額の計算です。

今回のような譲渡所得を求める問題は、タックスにもまたがり、とても重要です。

ただし基本的には譲渡所得を求める計算は稀です。

昨今の金融の範囲は、とてもコアな部分まで問われることが多く、今までテキストにも掲載されていないような問題が多数出題されています。

苦手な方はひとまず飛ばし、他の問題を先に解くのも戦略です。

ゆっくり考えれば計算自体は難しくないですが、苦手な方はなかなか思いついて計算を終えるまでに時間がかかります。

自分の中で得意不得意をしっかり把握しておきましょう。

 

 

今回は譲渡所得を求める問題です。

譲渡所得を求める計算式は以下の通りです。

 

譲渡収入ー(取得費+譲渡費用)

 

①まずは()の中の取得費と譲渡費用を求めます。

〇取得費

取得費とは、この資産を取得するために必要なお金です。

今回は取得した株の個別元本と購入時手数料が該当します。

 

個別元本を求めます。

購入時、1万口当たりの個別元本(基準価額)は8950円です。

この投資信託を240万口購入し、購入時手数料が2.2%の場合、購入金額を求める計算は以下の通りです。

 

8950✕240✕102.2%

 

2,195,256円

 

これを1万口単位いくらだったかに計算し直さなければなりません

なので購入金額を240万口で割ります。

 

2,195,256円÷240

 

9146.9円

購入時手数料を加味した1万口当たりの取得費

 

〇譲渡費用

今回譲渡に際して手数料がないため、譲渡費用はありません。

 

 

②譲渡収入を求めます。

1万口あたり9752円で120万口譲渡したことが資料より分かります。

つまり、1万口9146.9円の投資信託を、9752円で120万口譲渡したので、その差額が譲渡所得になります。

 

9752ー9146.9

 

605.1

1万口あたりの差額なので、これを使って120万口分の差額に計算します。

 

605.1✕120

 

72,612円

 

よって譲渡所得72,612円です。

参考になった数2

02

購入時に掛かった費用は、

8,950円×240×102.2=2,195,256円です。

1万口当たりの取得費用は、

2,195,256円/240=9,146.9円となります。

 

解約時に1万口当たり9752円で120万口売却しているので、

(9,752円-9146.9円)×120=72,612円が譲渡所得になります。

選択肢1. 48,984円

不適切な選択肢。

選択肢2. 58,090円

不適切な選択肢。

選択肢3. 72,612円

適切な選択肢。

選択肢4. 96,240円

不適切な選択肢。

参考になった数0