2級ﾌｧｲﾅﾝｼｬﾙ・ﾌﾟﾗﾝﾆﾝｸﾞ技能士（FP2級） 過去問
2024年5月
問29 (学科 問29)

この問題はポートフォリオ理論の中のシャープレシオに関する内容です。

シャープレシオとは、

「リスクに対してリターンをどれだけ得られたか」を表す指標です。

計算式は以下の通りです。

（ポートフォリオのリターン-安全資産のリターン）÷ポートフォリオのリスク

　　　（収益率）　　　　　（安全資産利子率）　　　　（標準偏差）

[ア]の計算

収益率       ：4％

無リスク金利：1％

標準偏差    ：1.5％

のため、（４％-１％）÷１.５％=２.０

[イ]の計算

収益率       ：10％

無リスク金利：1％

標準偏差    ：4％

のため、（10％-1％）÷4％=2.25

シャープレシオはファンドAよりもファンドBの方が数値が大きいため、

ファンドBの方が効率的な運用ができていると言えます。

空欄に当てはまるものは[ア]が２.０　[イ]がファンドBとなる。選択肢２が適切です。

この問題では、シャープレシオを用いた投資の比較方法について問われています。

シャープレシオは、リスクに対するリターンの効率を示す指標です。

値が高いほど効率的な運用とされます。

シャープレシオを計算させる問題は比較的出題されます。

基本的に計算問題は、計算式が変わることがないので、定期的に出題されます。

特に金融の分野は計算問題も多いため、しっかりと押さえておく必要があります。

特にシャープレシオは計算も難しくないので、覚えておくと得点源になります。

押さえておきましょう。

シャープレシオとは、どれくらいのリスクをとってリターンを得たかを示す指標です。

リスクが少なく、高リターンを得られていれば、パフォーマンスの良いポートフォリオであることが分かります。

シャープレシオは数字が大きいほど、より低いリスクで高パフォーマンスのポートフォリオとなるので、覚えておきましょう。

＜ア＞

ファンドAのシャープレシオを求める

シャープレシオを求める式は以下の通りです。

ポートフォリオの収益率ー無リスク金利

　　　　　　標準偏差

これにファンドAの各数字を当てはめていきます。

  ４－１

= １.５

　 ３ 

=１.５

＝２

＜イ＞

効率的なのはどちらか求める

まずは比較するために、ファンドＢのシャープレシオも求めます。

上記の計算式に各数字を当てはめていきます。

　１０ー１

＝　４

　９

＝４

＝２.２５

それぞれのシャープレシオが求められました。

ではどちらが効率的かを見ていきましょう。

シャープレシオは数字が大きい方が低リスク高リターンなので、ファンドAが２、ファンドBが２.２５。

よって、ファンドBの方が、効率的な運用をしていたことが分かります。