2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2024年9月
問24 (学科 問24)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2024年9月 問24(学科 問24) (訂正依頼・報告はこちら)

東京証券取引所の市場区分等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  • 高い成長可能性を有する企業向けの市場であるグロース市場の新規上場基準では、プライム市場やスタンダード市場と異なり、株主数および流通株式に係る要件は定められていない。
  • グロース市場に上場している銘柄であっても、プライム市場における新規上場基準と同様の基準を満たせば、所定の手続きにより、プライム市場に市場区分を変更することができる。
  • 東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場に上場している全銘柄を対象として算出されている。
  • 日経平均株価は、プライム市場に上場している銘柄のうち、時価総額上位225銘柄を対象として算出されている。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この問題は東京証券取引所の市場区分について問われています。

 

選択肢1. 高い成長可能性を有する企業向けの市場であるグロース市場の新規上場基準では、プライム市場やスタンダード市場と異なり、株主数および流通株式に係る要件は定められていない。

不適切です。

グロース市場の新規上場では、プライム市場やスタンダード市場と同様に株主数及び流通株式に係る要件が定められています。

要件は以下の通りです。

株主数:150人以上

流通株式数:1000単位以上

流通株式時価総額:5億円以上

流通株式比率:25%以上

 

選択肢2. グロース市場に上場している銘柄であっても、プライム市場における新規上場基準と同様の基準を満たせば、所定の手続きにより、プライム市場に市場区分を変更することができる。

適切です。

設問の通り、グロース市場に上場している銘柄であっても、プライム市場における新規上場基準と同様の基準を満たせば、所定の手続きにより、プライム市場に市場区分を変更することが可能です。

選択肢3. 東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場に上場している全銘柄を対象として算出されている。

不適切です。

東証株価指数(TOPIX)の対象銘柄はプライム市場に上場している銘柄になります。

選択肢4. 日経平均株価は、プライム市場に上場している銘柄のうち、時価総額上位225銘柄を対象として算出されている。

不適切です。

日経平均株価は、プライム市場に上場している200銘柄のうち、上位225銘柄を対象として算出されている修正平均型の株価指数のことです。設問の時価総額上位が誤りです。

 

まとめ

上場株式の売買取引の仕組みを覚えることが重要です。たくさん種類がありますが混在しないように整理しましょう。

参考になった数1

02

この問題では、東京証券取引所の市場区分について問われています。

選択肢1. 高い成長可能性を有する企業向けの市場であるグロース市場の新規上場基準では、プライム市場やスタンダード市場と異なり、株主数および流通株式に係る要件は定められていない。

不適切です。

グロース市場の新規上場基準には、株主数および流通株式に係る要件(株式数、時価総額、売買高)が定められています。

選択肢2. グロース市場に上場している銘柄であっても、プライム市場における新規上場基準と同様の基準を満たせば、所定の手続きにより、プライム市場に市場区分を変更することができる。

適切です。

新規上場基準を満たせば、所定の手続きにより、市場区分を変更することができます。

 

スタンダード市場も同様です。

選択肢3. 東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場に上場している全銘柄を対象として算出されている。

不適切です。

東証株価指数(TOPIX)の対象は、全銘柄ではありません。

 

2025年3月現在、プライム市場に上場している銘柄のうち、一定の基準を満たした銘柄が対象となっています。

選択肢4. 日経平均株価は、プライム市場に上場している銘柄のうち、時価総額上位225銘柄を対象として算出されている。

不適切です。

日経平均株価は、プライム市場に上場している銘柄のうち、日本経済新聞社が選定した代表的な225銘柄から構成されます。

 

時価総額上位から選ばれていません。

まとめ

東京証券取引所では、株主数および流通株式に係る要件を満たすことで、市場区分を変更できます。

 

また、日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)の対象をおさえておきましょう。

参考になった数0

03

この問題は、東京証券取引所の市場区分等に関する記述のうち適切な文章を選択します。

 

選択肢1. 高い成長可能性を有する企業向けの市場であるグロース市場の新規上場基準では、プライム市場やスタンダード市場と異なり、株主数および流通株式に係る要件は定められていない。

不適切です。

グロース市場の新規上場基準は、プライム市場やスタンダード市場と同様に株主数および流通株式に係る要件が決められています。

 プライム市場スタンダード市場グロース市場
株主数800人以上400人以上150人以上
流通株式数20,000単位以上2,000単位以上1,000単位以上
流通株式時価総額100億円以上10億円以上5億円以上

売買高

 

新規上場

時価総額

250億円以上

        ー   ー
上場維持

1日平均

0.2億円以上

月平均10単位以上月平均10単位以上

選択肢2. グロース市場に上場している銘柄であっても、プライム市場における新規上場基準と同様の基準を満たせば、所定の手続きにより、プライム市場に市場区分を変更することができる。

適切です。

東京証券取引所では、それぞれの市場に応じて新規上場基準が設けられています。そのうえで、変更先の市場の基準を満たし、所定の手続きを踏むと市場区分を変更することができます。

選択肢3. 東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場に上場している全銘柄を対象として算出されている。

不適切です。

全銘柄が対象とはなりません。東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所のプライム市場、スタンダード市場に上場している内国普通株式の対象銘柄の時価総額を対象として算出されます。1968年(昭和43)1月4日の東京証券取引所一部の時価総額を100として指数化されています。

選択肢4. 日経平均株価は、プライム市場に上場している銘柄のうち、時価総額上位225銘柄を対象として算出されている。

不適切です。

時価総額上位で決まるわけではありません。日経平均株価は、プライム市場に上場している銘柄のうち、市場を代表する225銘柄を対象として 算出される修正平均型の株価指数です。225銘柄は、市場の流動性や業種間のことを考慮して日本経済新聞社が選定しています。

まとめ

東京証券取引所において、市場を変更したい場合、変更先の新規上場基準に満たしていると、所定の手続きをしたのちに市場を変更することができますので押さえておきましょう。

参考になった数0