2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2024年9月
問26 (学科 問26)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2024年9月 問26(学科 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

金融派生商品に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  • コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。
  • 先物取引における買い手は、最終決済価格が約定価格よりも低い場合、その差額分の利益を得ることができる。
  • 先物取引によりスペキュレーション取引を行う場合、先物価格が今後上昇すると予測すれば売り建てして、実際に相場が上昇した後に買い戻すことで利益を得ることができる。
  • 先物取引に係る雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、上場株式等に係る譲渡所得の金額と損益通算することができる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、金融派生商品について問われています。

選択肢1. コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。

適切です。

他の条件が同一の場合、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなります。

 

満期までの期間が長いほど、その間に価格変動する可能性が高まります。

 

結果、利益の可能性とリスクがどちらも高まるため、プレミアムが上乗せされます。

選択肢2. 先物取引における買い手は、最終決済価格が約定価格よりも低い場合、その差額分の利益を得ることができる。

不適切です。

先物取引は、将来の売買について、あらかじめ価格を約束する取引方法です。

 

最終決済価格が約定価格よりも低い場合その差額分の損害を被ります。

 

最終決済価格が約定価格よりも高い場合その差額分の利益を得ることができます。

選択肢3. 先物取引によりスペキュレーション取引を行う場合、先物価格が今後上昇すると予測すれば売り建てして、実際に相場が上昇した後に買い戻すことで利益を得ることができる。

不適切です。

スペキュレーション取引は、短期的な利益を狙う売買取引です。

 

先物価格が今上昇すると予測すれば買い建てをして、実際に相場が上昇した後に売り建てすることで利益を得ることができます。

 

選択肢4. 先物取引に係る雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、上場株式等に係る譲渡所得の金額と損益通算することができる。

不適切です。

先物取引に係る雑所得の損失金額は、先物取引に係る雑所得等以外の所得金額と損益通算できません。

 

他の先物取引に関する雑所得の金額とは、損益通算できます。

まとめ

問題文をよく読み、考えることで解ける問題となっています。

所得税の取り扱いは覚えておきましょう。

参考になった数2

02

この問題ではオプション取引について問われています。

 

選択肢1. コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。

適切です。

設問の通り、コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなります。

 

 

選択肢2. 先物取引における買い手は、最終決済価格が約定価格よりも低い場合、その差額分の利益を得ることができる。

不適切です。

先物取引は、満期日の市場価格と当初の約束価格の高低関係で決まります。買い手は満期日の市場価格が約束価格より高い場合、利益を得ることができます。

選択肢3. 先物取引によりスペキュレーション取引を行う場合、先物価格が今後上昇すると予測すれば売り建てして、実際に相場が上昇した後に買い戻すことで利益を得ることができる。

不適切です。

スペキュレーション取引とは先物価格の値上がり値下がりを予想し、売買し、利益を得る手法です。先物価格が今後上昇すると予測すれば「買い建て」して、実際に相場が上昇した後に「売買」ことで利益を得ることができる。設問の「売り建て」、「買い戻す」が逆になっているため誤りです。

選択肢4. 先物取引に係る雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、上場株式等に係る譲渡所得の金額と損益通算することができる。

不適切です。

先物取引に係る雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、上場株式等に係る譲渡所得の金額と損益通算することができません。

同じ先物取引やオプション取引だと損益通算は可能です。

まとめ

先物取引に関する基礎知識を整理しておきましょう。

参考になった数0

03

この問題では、金融派生商品に関する記述のうち最も適切な文章を選択します。

選択肢1. コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。

適切です。

他の条件が同一の場合、コール・オプション、プット・オプションに関わらず、満期までの期間が長いほど、プレミアムは高くなります。これは、満期までの期間が長いほど原資産価格が大きく変動する可能性があるからです。

選択肢2. 先物取引における買い手は、最終決済価格が約定価格よりも低い場合、その差額分の利益を得ることができる。

不適切です。

先物取引とは、将来の売買を現時点で取り決めた価格で行う取引方法です。最終決済価格が約定価格よりも低い場合、その差額分の損害を被ります。対して、最終決済価格が約定価格よりも高い場合は、その差額分が利益となります。

選択肢3. 先物取引によりスペキュレーション取引を行う場合、先物価格が今後上昇すると予測すれば売り建てして、実際に相場が上昇した後に買い戻すことで利益を得ることができる。

不適切です。

先物価格が今後上昇すると予測できる局面では売り建てではなく、買い建てをします。スペキュレーション取引は、今後先物価格が上昇すると予測できる場合は買い建てて、値上がり後に転売し(順張り)、先物価格が下がると予測できる場合は売り建てて値下がり後に買い戻す(逆張り)ことがスタンダードとなっています。

選択肢4. 先物取引に係る雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、上場株式等に係る譲渡所得の金額と損益通算することができる。

不適切です。先物取引に係る雑所得の金額の計算上生じた損失の金額は、他の先物取引に関する雑所得とのみ損益通算ができます。他の所得とは損益通算はできません。

まとめ

金融派生商品のなかでも、先物取引はよくFPの試験に出てきますので先物取引の仕組みについては理解しておきましょう。

参考になった数0