行政書士の過去問
令和5年度
一般知識等 問47

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問題

行政書士試験 令和5年度 一般知識等 問47 (訂正依頼・報告はこちら)

いわゆるG7サミット(主要国首脳会議)に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
  • 2023年現在では、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国のみの首脳が集まる会議であり、EU(欧州連合)首脳は参加していない。
  • 議長国の任期は1月から12月の1年間で、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行う。
  • 2023年の議長国はアメリカであり、日本はこれまで、1979年、1986年、1993年、2000年、2007年、2014年、2021年に議長国を務めた。
  • フランスのジスカール・デスタン大統領(当時)の提案により、1975年に第1回サミットが開催されたが、日本が参加したのは1979年からである。
  • 開催地は、かつてはスイスのダボスに固定されていたが、現在では、議長国の国内で行っていることが通例である。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題のポイントはG7サミットに関する知識です。

まず、G7の議長国の任期は1月から12月の1年間です。

議長国は参加国が持ち回りで務め、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの順番で務めます。2023年は日本、2024年はイタリア、2025年はカナダが議長国を務めます。

議長国の役割は、会議の開催国であることは勿論、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行います。

また、かつては冷戦後にG7+1の頃はロシアが参加国におり、ロシアが開催国になったこともありますが、2014年にロシアの参加資格停止でサミットがオランダで緊急開催、2022年にロシアのウクライナ侵攻によりベルギーで緊急開催され、これらの例外以外はすべて現在のG7参加国でサミットが行われています。

G7の歴史として、1975年にフランスで第1回のサミットが行われ、議長国はフランス、参加国はアメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリアです。

このときはカナダは参加しておらず、1976年の第2回サミットから参加してます。

最後に2023年の日本でのサミットではG7以外にEU首脳や韓国、インドなどの8ヶ国や国連等の7つの国際機関のトップも参加しました。

 

以上の点をおさえて、解説をみていきましょう。

選択肢1. 2023年現在では、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国のみの首脳が集まる会議であり、EU(欧州連合)首脳は参加していない。

解説の冒頭より、2023年の日本でのサミットではG7以外にEU首脳や韓国、インドなどの8ヶ国や国連等の7つの国際機関のトップも参加しました。

よって、2023年現在では、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国以外の首脳も集まる会議であり、EU(欧州連合)首脳も参加しているとなります。

選択肢2. 議長国の任期は1月から12月の1年間で、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行う。

解説の冒頭より、議長国の任期は1月から12月の1年間で、議長国の役割は会議の開催国であることは勿論、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行います。

よって、議長国の任期は1月から12月の1年間で、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行うとなります。

選択肢3. 2023年の議長国はアメリカであり、日本はこれまで、1979年、1986年、1993年、2000年、2007年、2014年、2021年に議長国を務めた。

解説の冒頭より、2023年の議長国は日本です。

また、日本は1979年、1986年、1993年,2000年、2008年、2016年も議長国になりました。

よって、2023年の議長国は日本であり、日本はこれまで、1979年、1986年、1993年、2000年、2008年、2016年、2023年に議長国を務めたとなります。

選択肢4. フランスのジスカール・デスタン大統領(当時)の提案により、1975年に第1回サミットが開催されたが、日本が参加したのは1979年からである。

解説の冒頭より、1975年にフランスで第1回のサミットが行われ、議長国はフランス、参加国はアメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリアで、カナダは1976年の第2回サミットから参加しました。

よって、フランスのジスカール・デスタン大統領(当時)の提案により、1975年に第1回サミットが開催されたが、カナダが参加したのは1976年からであるとなります。

選択肢5. 開催地は、かつてはスイスのダボスに固定されていたが、現在では、議長国の国内で行っていることが通例である。

解説の冒頭より、ロシアの参加資格停止でサミットがオランダで緊急開催、2022年にロシアのウクライナ侵攻によりベルギーで緊急開催され、これらの例外以外はすべて現在のG7参加国でサミットが行われています。

よって、現在では、議長国の国内で行っていることが通例であるとなります。

まとめ

この問題のように最近話題になった時事ニュースを基に問題が行政書士試験に出ることがあるので、時事ニュースにも目を通すようにした方が良いでしょう。

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02

 この問題はG7についての問題です。

参加国、開催地、事務等総合的な知識が求められます。

選択肢1. 2023年現在では、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国のみの首脳が集まる会議であり、EU(欧州連合)首脳は参加していない。

参加国はフランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダです。

フランス、ドイツ、イタリアはEU参加国です。イギリスは2021年にEUから脱退しています。

 

 よって、誤りとなります。

 

選択肢2. 議長国の任期は1月から12月の1年間で、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行う。

議長国の任期は1月から12月の1年間です。

議長国は主催として、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行います。

 

よって、正しい

 

選択肢3. 2023年の議長国はアメリカであり、日本はこれまで、1979年、1986年、1993年、2000年、2007年、2014年、2021年に議長国を務めた。

2023年の議長国は日本です。

日本が議長国を務めた年は、1979年、1986年、1993年、2000年、2008年、2016年、2023年です。

 

 よって、誤りとなります。

選択肢4. フランスのジスカール・デスタン大統領(当時)の提案により、1975年に第1回サミットが開催されたが、日本が参加したのは1979年からである。

 フランスのジスカール・デスタン大統領(当時)の提案により、1975年に第1回サミットが開催されました。よって、前文は正解です。

しかし、日本も第1回から参加しています。

 

 よって、後段が誤りとなります。

選択肢5. 開催地は、かつてはスイスのダボスに固定されていたが、現在では、議長国の国内で行っていることが通例である。

開催地は議長国の国内で行われることが通例です。開催地は固定されていません

 

よって、誤りとなります。

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