行政書士 過去問
令和6年度
問51 (一般知識等 問5)
問題文
ジェンダーに関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
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問題
行政書士試験 令和6年度 問51(一般知識等 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
ジェンダーに関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
- 世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数において、2006年の開始以来、日本は常に上位10位以内に入っている。
- 出生時に割り当てられた性別に対し苦痛を感じている人が受けるホルモン療法や性別適合手術等の医療技術のことを、フェムテックという。
- レインボーフラッグは、性の多様性を尊重するシンボルとして用いられている。
- 複数の大学の医学部の入学試験で、性別を理由に男性の受験生が不当に減点されていたことが2018年に明らかになり、訴訟となった例もある。
- 働く女性が妊娠・出産を理由に解雇・雇止めをされることや、妊娠・出産にあたって職場で受ける精神的・肉体的なハラスメントを、カスタマー・ハラスメントという。
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この過去問の解説 (2件)
01
ジェンダーに関する問題
ジェンダー、つまり性別・性差に関しての問題です。
×
日本のジェンダーギャップ指数はおよそ80~120位を推移しています。
×
フェムテックとは女性特有の健康問題を最新のテクノロジーを用いて解決する技術をいいます。
〇
レインボーフラッグはLGBT(同性・両性愛)の社会運動を象徴する旗となっています。
×
2018年に複数の大学の医学部の入学試験で、性別を理由に不当に減点された例がありました。そして訴訟に発展して損害賠償命令が下されたこともあります。
しかし、減点されたのは男性ではなく女性です。
×
カスタマー・ハラスメントとは顧客のサービス提供者に対する悪質なクレーム・過大な要求を指します。
妊娠・出産にあたって職場で受ける精神的・肉体的なハラスメントはマタニティ・ハラスメントです。
ジェンダーに関する知識・用語は中々通常の生活では触れる機会が少ないかもしれません。
毎年出題内容も変わるので、過去問から学習して正答することは難しいと思います。
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02
本問は、性(ジェンダー)に関する時事用語の理解を問う問題です。
知っているかどうかだけではありますが、明らかにおかしい選択肢があるのでほとんど知らなくても解けます。サービス問題と言って構わないでしょう。
なお、ジェンダー(gender)とは、基本的にY染色体の有無で決まる生物学的な性別(sex)とは異なり、社会的・文化的に形成される心理的な性差のことです。
簡単に言えば、「男らしさ」「女らしさ」という社会的・文化的に人が決めた性別の違いです。
妥当ではありません。
ジェンダーギャップ指数における日本の順位はだいたい120位前後に位置しており、G7の中では最下位です。
ジェンダーギャップ指数とは、世界経済フォーラムが2006年から毎年公表している世界各国の男女間の不均衡(社会的な格差と理解してよいと思います)を示す指標です。
指数は0~1の範囲にあり、1に近いほど格差がないことを意味します。
妥当ではありません。
フェムテック(Femtech)とは、女性の健康上の課題をテクノロジーで解決する製品やサービス群のことです。
fem(ale)+tech(nology)からの造語です。
妥当です。よってこの肢が正解です。
レインボーフラッグは、いわゆるLGBTの尊厳と社会運動を表すシンボルとして1970年代から使用されています。
もっともレインボー=7色というわけではありません。当初は8色、現在は6色です。
なお、余談ですが、そもそも虹が7色とは決まっていません。文化圏によって色の数は違います。例えば英米では6色、独仏は5色、ロシアでは4色だったりします。
妥当ではありません。
2018年に明らかになった医学部不正入試問題は、一部私大医学部において、女性(あるいは多浪)の受験生を不利に扱い、また、特定の受験生を優遇するという不正入試が行われていたものです。
妥当ではありません。
妊娠・出産に絡んで女性労働者を不当に扱うことは、マタニティ・ハラスメント(略してマタハラ)と言います。
カスタマー(customer)とは、商売等での「客」のことであり、客が店員などに暴言その他不当な行為を行うことを俗にカスタマー・ハラスメントと言います。
ハラスメント(harassment)とはもともと「嫌がらせ」という意味合いですが、何とかの一つおぼえのように最近何事につけハラスメントと言うせいで、ハラスメントがインフレ化してその意義が希薄化していると思うのは私だけでしょうか?
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