保育士の過去問
平成23年(2011年)
精神保健 問51

このページは問題個別ページです。
正解率や解答履歴を残すには、「条件を設定して出題する」をご利用ください。

問題

保育士試験 平成23年(2011年) 精神保健 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

次のA~Eの記述のうち、症候群とその主たる特徴として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A アスペルガー症候群      - 被害妄想
B ウェスト症候群        - 多動
C ド・ラ・トゥレット症候群   - 夜尿
D レット症候群         - 女児にみられる
E レンノックス・ガストー症候群 ー てんかん

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

Aは×です。アスペルガー症候群は、知能的には正常なものの、対人関係の障害と、決まったパターンへの固執が特徴としてみられます。

Bも×です。ウェスト症候群とは、点頭てんかんという、3歳までの乳児に起こるてんかんの一種のことです。両手両足をピンと伸ばしたり、頭を前に垂らすような動きの発作がみられます。

Cも×です。ド・ラ・トゥレット症候群は、音声チックと運動チックが合併して起こる症状です。

Dは○です。レット症候群は、ほぼ女児のみにみられます。常に手をもむようにしたり、手を口に入れたりして、運動や言語能力に遅れが生じてしまいます。

Eは○です。レンノックス・ガストー症候群は、幼児期に発症するてんかんの代表です。

参考になった数7

02

正解は5です。

A アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの一つの特徴として挙げられ、知的障害はないものの、対人コミュニケーションを苦手としていたり、特定の物事にこだわりを示す、感覚が他者より過敏であるというような特徴が見られます。

B ウェスト症候群は点頭てんかんという、3歳までの乳児に起こるてんかんの一種であり、主な特徴として、頭を前に傾けたり両手両足をピンと伸ばしたりすることが挙げられます。

C ド・ラ・トゥレット症候群とは、音声及び多発運動性の合併したチック障害のことを言います。

D 適切です。レット症候群とは神経系の発達障害で、重度の知的障害、言葉の遅れ、自閉症状、てんかん発作、後天的な小頭症、歩行時の異常、フラツキ、体が硬くなり、捻じるような動作、夜間に覚醒して騒ぐ、睡眠障害、歯ぎしりなどの症状が見られます。男児よりも女児にみられることが多いです。

E 適切です。レンノックス・ガストー症候群とは、てんかん発作の一種で幼児期に発症するてんかんの代表となっています。

参考になった数2

03

正解は5です。

Aが×…アスペルガー症候群の主な特徴は、対人関係障害と情緒障害です。被害妄想は、統合失調症の中で最も多い妄想型統合失調症の特徴的な症状のひとつです。

Bが×…ウェスト症候群とは、乳幼児期に発症する点頭てんかんです。発作は、寝入りばなや目覚めるときに突然頭部をうなずく(点頭する)ように前に傾け、両手を振り上げて脚も曲げたりするという特徴があります。

Cが×…ド・ラ・トゥレット症候群は、音声及び多発運動性の合併したチック障害です。一般には、音声チックの発現以前に運動性チックがあります。おうむ返し、汚言症、強迫観念や脅迫行為を伴う例も多いです。

参考になった数0