保育士の過去問
平成27年(2015年)
保育の心理学 問89

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問題

保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳幼児の他者との関わりについての記述である。【Ⅰ群】の説明と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  身近な人たちとの触れ合いに応じて、それぞれ異なった特徴的なコミュニケーションをとる。
B  乳児が泣きや怒りをおさめ、おだやかな状態を回復するための手立てとして役立つ。
C  自分を受けとめてくれる経験の積み重ねから形成される。

【Ⅱ群】
ア  社会的ネットワーク論
イ  タッチング(スキンシップ)
ウ  3歳児神話
エ  基本的信頼感
オ  社会的促進
  • (A)ア   (B)イ   (C)エ
  • (A)ア   (B)イ   (C)オ
  • (A)エ   (B)ウ   (C)オ
  • (A)オ   (B)イ   (C)エ
  • (A)オ   (B)ウ   (C)ア

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この過去問の解説 (4件)

01

Aに該当するのはアの社会的ネットワーク論です。社会的ネットワーク論とは、自己と他者とのつながりの関係性についての理論であり乳幼児が母親とは母親との特有のコミュニケーションの取り方をし、友達とは母親とは別のコミュニケーションの取り方をしていることなどです。

Bは、タッチングは看護技術の一つでもあり、手を当てたり、触れることで患者の精神的苦痛や身体的痛みを和らげることです。この場合、触れることで乳幼児の精神的痛みが和らぐのでィが該当します。

Cは、親などの身近な存在から愛され、大切にされている感覚を積み重ねることで、「基本的信頼感」が育成されます。これは発達心理学者エリクソンが提唱した概念です。このためエが正解です。

組み合わせると、1が正解です。

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02

解答は1です。

A、ア 社会的ネットワーク論
 ルイスによって提唱された理論です。
 多くの子どもにとって最初の身近な存在は母親です。最初に母子の間で築かれた愛着関係は、その後置かれる環境において影響はあるものの、その状況ごとに独立した発達過程をたどる、と述べています。

B、イ タッチング
 言葉で感情を表出できない乳児にとってタッチングはとても有効です。
 背中をなでられたり、太ももをさすられたり、抱っこをされたり、子どもによって安心感が得られるスキンシップに違いがあります。

C、エ 基本的信頼感
 エリクソンによって提唱された概念です。
 ありのままの自分を受容される経験の積み重ねが自己肯定感を育てます。

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03

正解は、 1 .(A)ア (B)イ (C)エです。

社会的ネットワーク論は、自分に近い母親と他の友達とコミュニケーションの取り方を分けるように、その環境ごとに独立して発達するという考え方です。

タッチングは、スキンシップをする中でも子どもによって得られる安心感が違います。その子が安心するスキンシップを取ることで安定に繋がります。

基本的信頼感は、自分を受け入れてくれる人がいて、また自分を受け入れてくれる経験が自己肯定感を高めることに繋がります。

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04

正解は1です。

A 身近な人たちとの触れ合いに応じて、それぞれ異なった特徴的なコミュニケーションをとることを「社会的ネットワーク」と言います。

B 乳児が泣きや怒りをおさめ、おだやかな状態を回復するための手立てとして役立つ方法を「タッチング(スキンシップ)」と言います。子どもにとって信頼できる大人に触れられることは安心感を得る手段になります。

C 自分を受けとめてくれる経験の積み重ねから形成されるものを「基本的信頼感」と言います。子どもは家族や保育者など特定の大人と関わることにより、他者への信頼を築くようになります。

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