保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
保育原理 問15

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育原理 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の1「保育の計画」の一部として、不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A  施設長、保育士などすべての職員による適切な役割分担と協力体制を整えること。
B  子どもが行う具体的な活動は、生活の中で様々に変化することに留意して、ルールや規範にのっとった活動を展開できるよう必要な援助を行うこと。
C  子どもの主体的な活動を促すためには、保育士等が多様な関わりを持つことが重要であることを踏まえ、子どもの情緒の安定や発達に必要な豊かな体験が得られるよう援助すること。
D  保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、改善を図ること。
E  一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、すべての子どもについて個別的な計画を作成しなければならない。
※ 「保育所保育指針」の目次や記載内容等が、指針の改定(平成30年4月1日施行)により変更されました。 この設問は平成28年に出題された設問となります。 参考1   参考2
  • A  B
  • A  D
  • B  E
  • C  D
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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

不適切な記述としては、
B.ルールや規則にのっとった活動を展開できるよう必要な援助を行う。
E.すべての子どもについて個別的な計画を作成しなければならない。
という点です。


では、設問にある、保育所保育指針第四章の1
「保育の計画」を参照し適切な記述を見てみましょう。

Bについて
子どもが望ましい方向に向かって自ら活動を展開できるよう必要な援助を行うと記されています。

Eについて
3歳未満児は、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること。
3歳以上児は、個の成長と、子ども相互の関係や共同的な活動が促されるよう配慮することとあります。

したがって、全ての子どもについて個別の計画を作成するのではなく、発達過程に応じた保育が大切になります。

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02

正解は3です。

A 適切です。

B 「ルールや規範にのっとった活動を展開できるよう」ではなく、「子どもが望ましい方向に向かって自ら活動を展開できるよう」が正しい記述です。

C 適切です。

D 適切です。

E 個別的な計画の作成はすべての子どもについてではなく、3歳未満児について必要です。

よってBとEが不適切な記述です。

参考になった数3

03

正解は3です。

「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の1「保育の計画」に基づき解説します。

A 「施設長、保育士などすべての職員による適切な役割分担と協力体制を整えること。」という記載が指導計画の展開の項目にあるので適切です。

B 指導計画の展開に記載されている文章では「子どもが行う具体的な活動は、生活の中で様々に変化することに留意して、子どもが望ましい方向に向かって自ら活動を展開できるよう必要な援助を行うこと。」と記載されています。”ルールや規範にのっとった活動”とは記載されていないので不適切です。

C 「子どもの主体的な活動を促すためには、保育士等が多様な関わりを持つことが重要であることを踏まえ、子どもの情緒の安定や発達に必要な豊かな体験が得られるよう援助すること。」という記載が指導計画の展開の項目にあるので適切です。

D 「保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、改善を図ること。 」という記載が指導計画の展開の項目にあるので適切です。

E 「3歳未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること。」
「3歳以上児については、個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。 」という記載が、発達過程に応じた保育の項目にあるように”すべての子ども”について個別的な計画を作成する必要はありません。

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