保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの食と栄養 問140
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問140 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、食物アレルギーのある子どもの食に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 食物アレルギーを引き起こす抗体のことを免疫グロブリンA(IgA)という。
B 食物アレルギーのアレルゲンは、ほとんどが食品中に含まれる糖質である。
C 乳幼児の食物アレルギーのアレルゲンは、エビ、カニなどの甲殻類が多い。
D 除去食や代替食を使用し、できるだけ他の子どもと同じテーブルで食事ができるように配慮する。
E 保育所等では、職員、保護者、主治医と十分な連携をとるようにする。
A 食物アレルギーを引き起こす抗体のことを免疫グロブリンA(IgA)という。
B 食物アレルギーのアレルゲンは、ほとんどが食品中に含まれる糖質である。
C 乳幼児の食物アレルギーのアレルゲンは、エビ、カニなどの甲殻類が多い。
D 除去食や代替食を使用し、できるだけ他の子どもと同じテーブルで食事ができるように配慮する。
E 保育所等では、職員、保護者、主治医と十分な連携をとるようにする。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )○ ( E )○
- ( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )× ( E )×
- ( A )○ ( B )× ( C )○ ( D )× ( E )○
- ( A )× ( B )○ ( C )× ( D )○ ( E )×
- ( A )× ( B )× ( C )× ( D )○ ( E )○
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この過去問の解説 (3件)
01
A:× 食物に含まれている免疫系の抗体は免疫グロブリンE(IgE)といいます。
B:× 食物アレルギーの抗原の大多数はタンパク質です。乳幼児期には消化能力が未熟であったり、組織や局所免疫が不完全だと、タンパク質が十分消化されないまま循環系に入り、免疫系を刺激してアレルギーの症状を起こしてしまいます。
C:× アレルゲンは卵、牛乳、小麦、そば、えび、ピーナッツ、大豆などが多いと言われています。
D:◯ 保育者や友だちと楽しい食卓を囲むことで食欲が増し、気持ちが通じ合い、好奇心や自主性などの心の発達も促すことができます。食卓での人との交流が子どもの意欲や情緒の発達にも良い影響を与えます。
E:◯ 保護者の方からの申し送りや伝達を職員間でも連絡を取り合い、アレルギーのある子どもへの配慮を徹底して行うようにします。
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02
A 不適切です。
免疫グロブリンA(IgA)は、母乳に含まれる、細菌やウイルスの抗体を指します。食物アレルギーを引き起こす抗体は、免疫グロブリンE(IgE)と呼びます。
B 不適切です。
糖質ではなく、たんぱく質です。糖質の構造はシンプルで、人間の体も同じ成分を持っているので異物とみなすことはありません。たんぱく質は複雑な構造をしていて、体は同じ物を持っていないので異物とみなし、特定のたんぱく質に対し免疫機能は活発になりアレルギー反応を起こします。
C 不適切です。
乳幼児の食物アレルギーのアレルゲンで多いのは、卵や乳製品、小麦等です。エビ、カニなどの甲殻類は、7歳以降からアレルゲンとなる確率は段々高くなっています。(消費者庁「平成30年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」より)
D 適切です。
アレルギーとなる食品は完全除去し、食事の際はみんなと一緒に食べる楽しさを味わえるように配慮します。
E 適切です。
アレルゲンの特定や、家庭で食べた事の無い物は保育所で提供しないようにする事、発症した場合の対応についてなど、職員・保護者・主治医と連携しながら子どもの健康と安全に努めます。
よって、正解は5となります。
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03
A 食物アレルギーを引き起こす抗体のことを免疫グロブリンE(IgE)と言います。
B 食物アレルギーの抗原の大多数はタンパク質です。
C 乳幼児の食物アレルギーのアレルゲンは卵、牛乳、小麦、そば、えび、ピーナッツ、大豆などが多いです。
D 適切です。除去食や代替食を使用し、できるだけ他の子どもと同じテーブルで食事ができるように配慮することにより、子ども自身が食事を楽しむことができるようになります。
E 適切です。職員、保護者、主治医と十分な連携をとり、アレルギーを持つ子どもへの配慮を徹底することが大切です。
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