保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの食と栄養 問139
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問139 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、体調不良の子どもの食に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母乳栄養児の便は、軟らかく1日10回ぐらい出ることもある。
B 離乳期の子どもの下痢が落ちついて食事を再開する場合には、子どもの様子をみながら、徐々に元の食事形態に戻す。
C 口内炎、手足口病など口腔内に痛みがある時には、舌触りのよい滑らかなものを提供する。
D 下痢の時には、冷たいものを与えるとよい。
E 下痢の回復期には、食物繊維が多い食品を与えるとよい。
A 母乳栄養児の便は、軟らかく1日10回ぐらい出ることもある。
B 離乳期の子どもの下痢が落ちついて食事を再開する場合には、子どもの様子をみながら、徐々に元の食事形態に戻す。
C 口内炎、手足口病など口腔内に痛みがある時には、舌触りのよい滑らかなものを提供する。
D 下痢の時には、冷たいものを与えるとよい。
E 下痢の回復期には、食物繊維が多い食品を与えるとよい。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )○ ( E )○
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )× ( E )×
- ( A )○ ( B )× ( C )○ ( D )× ( E )○
- ( A )× ( B )○ ( C )× ( D )○ ( E )×
- ( A )× ( B )× ( C )× ( D )× ( E )○
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この過去問の解説 (3件)
01
A:◯ 硬さはゆるゆるとした液状やペースト状で水分の多い便です。
B:◯ おもゆ、温めた牛乳→三分がゆ、マッシュポテト→五分がゆ、煮りんごのつぶし、七分粥がゆ、うどんのやわらか煮、豆腐→全がゆ、のように少しずつ子どもの様子をみながら普段の食事に戻します。
C:○ やわらかく調理した舌触りのよい飲み込みやすいものを与え、味の濃いものや刺激のあるものはさけます。ビタミンB群やビタミンCを十分に補給できるよう少量でも栄養の取れるものを与えます。また、食べ物の温度も刺激の少ないように体温と同じくらいにします。
D:× 冷たいものや柑橘類は腸の働きを悪くしてしまうので、与えないようにします。
E:× 固いものや脂肪、食物繊維の多いものは控えるようにします。また、下痢の時には腸の粘膜が傷ついているため食物アレルギーや乳糖不耐症といった症状が起こりやすいので、牛乳、卵、大豆などはいつもより控えめにします。
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02
A 適切です。体調不良の時には水分の多い便が数回に分けて排泄されます。
B 適切です。普段食べているものよりも柔らかいもの、消化に良いものを提供し、体調が良くなってきた頃を見て少しずつ元の形状などに戻していきます。
C 適切です。口内炎、手足口病など口腔内に痛みが伴い飲食がしづらいため、舌触りの良いものを提供するなどの配慮が必要です。
D 下痢の時に冷たい飲み物等を提供することはお腹を冷やし症状が悪化する可能性があるので与えないようにします。
E 固いものや脂肪、食物繊維の多いものは消化しにくいため控えるようにします。
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03
A 適切です。
母乳は赤ちゃんの腸内のビフィズス菌の繁殖を促す効能を持つので、人工栄養と比べると便は軟らかく、回数も多くなる傾向を持ちます。
B 適切です。
胃腸に負担をかけないように、消化吸収の良いものから徐々に進めて、様子を見ながら通常に戻します。
C 適切です。
固いものなどは口腔内を刺激して、食べる意欲を削ぎます。柔らかく食べやすいもの、水分を多く含む物を与えます。
D 不適切です。
下痢の時は脱水症にならないために、常温の水分や、暖かいスープ、消化の良い食べ物を与えます。冷たい水は胃腸に負担をかけますので避けます。便秘の時は、空腹時に冷たい水を与えると腸の動きを活発にするので効果的です。
E 不適切です。
下痢の回復期は、まだ胃腸は弱っている状態なので胃腸に負担をかけないうどんなど、消化吸収の良い食事を与えます。
食物繊維は、腸内環境を整え排便を促す効果を持つので、便秘の時は有効です。元気になった胃腸には、腸内環境を整える食物繊維を多く含む食品を与えるようにします。
よって、正解は2です。
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