保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの食と栄養 問138
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問138 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の乳児期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 乳児期における食事摂取基準は、目標量が設定されている。
B 乳児期の月齢区分は、0~11か月の1区分に設定されている。
C 乳児の脂質(%エネルギー)の目安量は、他の年齢区分と比較して最大の割合となっている。
D 乳児期における身体活動レベルは、I、II、IIIの3段階となっている。
E 乳児期におけるエネルギー・栄養素は、男女別に設定されている。
A 乳児期における食事摂取基準は、目標量が設定されている。
B 乳児期の月齢区分は、0~11か月の1区分に設定されている。
C 乳児の脂質(%エネルギー)の目安量は、他の年齢区分と比較して最大の割合となっている。
D 乳児期における身体活動レベルは、I、II、IIIの3段階となっている。
E 乳児期におけるエネルギー・栄養素は、男女別に設定されている。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )○ ( E )×
- ( A )○ ( B )× ( C )× ( D )× ( E )○
- ( A )× ( B )○ ( C )○ ( D )○ ( E )×
- ( A )× ( B )○ ( C )× ( D )○ ( E )○
- ( A )× ( B )× ( C )○ ( D )× ( E )○
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この過去問の解説 (3件)
01
「日本人の食事摂取基準」は2020年に改訂されています。合わせてAから順に説明します。
A 不適切です。
目標量とは、生活習慣病の予防のために設定された摂取量です。乳児期においては十分な科学的根拠を得られないため、目標量は設定されていません。代わりに目安量をおいています。改訂版も同様です。
B 不適切です。
乳児期の月齢区分は、「0~5ヶ月・6ヶ月~11ヶ月」の2区分です。エネルギーとたんぱく質については、「0~5ヶ月・6ヶ月~8ヶ月・9ヶ月~11ヶ月」の3区分となっています。改訂版も同様です。
C 適切です。
改訂版も同様の数字となっています。0~5ヶ月は50%、6ヶ月~11ヶ月は40%、1歳~70歳以上は全て同じ20~30%の割合です。
D 不適切です。
身体活動レベルとは、日常の生活動作のレベルを表しています。Ⅰ低い、Ⅱ普通、Ⅲ高いとして、乳児期は男女共にⅡのレベルのみとなっています。3段階に分けられるのは、6歳からです。改訂版も同様です。
E 適切です。
エネルギー・栄養素の必要量及び目安量は、男女別に設定されています。エネルギー必要量の数字は男女で異なり、鉄を除いた各種栄養素での目安量は、年齢区分で異なる数字となります。
乳児の鉄の年齢区分は6~11ヶ月のみでした。改訂版では、6~8ヶ月・9~11ヶ月と分けて、尚且つ男女別に設定されています。
よって、正解は5となります。
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02
A:× 乳児期の食事摂取基準は「推定平均必要量」や「推奨量」を決定するための実験ができないため、乳児における「食事摂取基準」は母乳中の栄養素濃度と、乳児の母乳摂取量から「目安量」を算定としています。
B:× 乳児期の年齢区分は、0〜5ヶ月と6〜11ヶ月の2区分に分けられています。
C:○ 母乳脂質成分と平均哺乳量から脂肪エネルギー比率、n-6系脂肪酸、n-3系脂肪酸の目安量から設定されています。
D:× 身体活動レベルは個人差が小さいと考えられていることから区別されません。
E:○ 男児と女児の体格の差を考慮して設けられています。
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03
A 乳児は「推定平均必要量」や「推奨量」を決定するための実験ができないため、母乳中の栄養素濃度と、乳児の母乳摂取量から「目安量」を基準としています。
B 乳児期の月齢区分は、0〜5ヶ月と6〜11ヶ月の2区分に設定されています。
C 適切です。乳児の脂質(%エネルギー)の目安量は
脂質、脂肪エネルギー比率 、n─6 系脂肪酸 、n─3 系脂肪酸から設定されており、他の年齢と比べて最大の割合になっています。
D 乳幼児期の身体活動レベルは個人差がみられるものの、根拠に十分なデータがないため、区分されていません。
E 適切です。乳児期におけるエネルギー・栄養素は、体格の差を考慮して男女別に設定されています。
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