保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
保育の心理学 問87
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問題
保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、学童期の知的発達についての記述である。次の下線部( A )~( D )に該当する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ピアジェ(Piaget,J.)は、子どもの知的発達のなかで、( A )数、重さ、体積などの保存が獲得される時期を示した。例えば、( B )子どもが見ている前で、球状の粘土をソーセージ形などに変える実験を行った。
この時期には様々な思考活動に可逆性や相補性が加わり、( C )物の分類、順序づけに必要な操作が発達し、次に( D )抽象的・論理的な操作が可能となる時期へと向かう。
【語群】
ア 形式的操作期
イ 具体的操作期
ウ 密度の保存
エ 重さの保存
オ 群性体
カ 同化
ピアジェ(Piaget,J.)は、子どもの知的発達のなかで、( A )数、重さ、体積などの保存が獲得される時期を示した。例えば、( B )子どもが見ている前で、球状の粘土をソーセージ形などに変える実験を行った。
この時期には様々な思考活動に可逆性や相補性が加わり、( C )物の分類、順序づけに必要な操作が発達し、次に( D )抽象的・論理的な操作が可能となる時期へと向かう。
【語群】
ア 形式的操作期
イ 具体的操作期
ウ 密度の保存
エ 重さの保存
オ 群性体
カ 同化
- ( A )ア ( B )ウ ( C )カ ( D )イ
- ( A )ア ( B )エ ( C )オ ( D )イ
- ( A )ア ( B )エ ( C )カ ( D )イ
- ( A )イ ( B )ウ ( C )カ ( D )ア
- ( A )イ ( B )エ ( C )オ ( D )ア
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この過去問の解説 (3件)
01
これはピアジェが主張した「認知発達理論」についての記述です。
( A )数、重さ、体積などの保存が獲得される時期
⇒具体的操作期
( B )子どもが見ている前で、球状の粘土をソーセージ形などに変える実験
⇒重さの保存
( C )物の分類、順序づけに必要な操作
⇒群性体
( D )抽象的・論理的な操作が可能となる時期
⇒形式的操作期
ピアジェは認知発達理論において、子どもは彼らなりの世界に対する理解を構築するために認知発達の4段階を経験していると主張しています。
その段階とは①感覚運動期、②前操作期、③具体的操作期、④形式的操作期の4つに分けられています。
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02
問題文はピアジェの「認知発達理論」についてです。
(a)数、重さ、体積などの保存が獲得される時期
見かけに左右されない論理的な思考(保存の概念)が獲得される時期は7~12歳の「具体的操作期」です。
(b)子どもが見ている前で、球状の粘土をソーセージ形などに変える実験
形を変えても重さは変わらないという「保存の概念」を獲得するのも「具体的操作期」です。
「密度の保存」ではなく「重さの保存」と判断できます。
(c)物の分類、順序づけに必要な操作
「同化」ではないことから「群性体」であると判断します。
(d)抽象的・論理的な操作が可能となる時期
認知発達段階の順番を理解していれば、具体的操作の次の「形式的操作期」(12歳~成人)だと判断できます。
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03
A 数、重さ、体積などの保存が獲得されるなど、論理的な思考が獲得される時期を「具体的操作期」と言います。
B 子どもが見ている前で、球状の粘土をソーセージ形などに変えるのは、形や形状を変えても重さは変わらないという認識を伝えるための「重さの保存」の実験です。
C 物の分類、順序づけに必要な操作が発達する時期を「群性体」と言います。
D 抽象的・論理的な操作が可能となる時期を「形式的操作時期」と言います。
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